奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

今年一年を振り返って

2014-12-28 08:56:50 | Weblog
 今年も残すところ、あと4日になりました。
 そこで、今回は今年一年、私の身に起きた大きな出来事を振り返ってみたいと思います。
 
 一番、大きかったのは母の死です。
 母が、もう長くないのは一年ほど前からわかっていて、その間、ずっと不安に怯える日々

を送っていました。
 あれから、半年、まだ寂寥感や空虚感は残っていますが、日々の忙しさと共に、やらなけ

ればならない事が山積していまして、少しずつ和らいでいるといったところでしょうか。

 二番目に大きかったのは息子が目指す北九州市の国立大学に合格したことです。
 しかし、これまた紆余曲折があって、試験慣れさせるために、高校から受けさせられた防

衛大学にも合格していて、どちらにするか一時、迷ってしまい、わざわざ横須賀にある防衛

大学にまで見学に行きました。
 その結果、息子の性格からいって、とても無理と判断し、第一志望の大学に決めたのでし

た。
 

 ブログでも変化があって、秋の初めから、正義と悪のお話を書くようになりました。
 このシリーズはまだまだ続く予定ですが、私がこのテーマに魅了されたきっかけは、さい

とう・たかを先生の「ゴルゴ13」に触発されたのが大きかったです。
 この劇画は、1968年から、現在に至るまで、欠かさず連載されていて、多くの愛読者

を獲得しているところに興味を覚えたのです。

 多額の報酬と引き換えに、人の命を奪う作品に、男性はなぜ惹かれるのか?
 
 正義と悪とは、何なのか?

 人はどう生きればいいのか?

 あるいは人間的魅力とは?


 それらを、映画や特撮ヒーローものやマンガなどから探っていくのですが、それらの作品

を選ぶのも私の楽しみになっています。

 実際のところ、それまで私は映画でもマンガでも、自分のお気に入りの作品を中心にブロ

グを書いていたのですが、正義と悪のお話をする事で、それ以外の作品についても文章を書

けるところに魅力を感じたのです。

 例えば、任侠映画は、これまでまったく観たことがなかったのですが、正義と悪の関係を

考えるうえで外す訳にはいかないと、これを機会に観るようになりました。
 ホラー映画についても然りです。

 実は、それだけ、何をどうブログに書けばいいのか悩んでいた事でもあります。(苦笑)

 でも、一つだけ言わせていただくと、私の紹介する映画やマンガを観たことや読んだこと

のない人でも、コメントをいただける事に少しは自信を持ってもいいのではと思っているん

です。

 例えば、映画の記事を書いている人のブログは、普通、その映画を観たことがあるか、映

画好きの人くらいしかコメントしませんが、私の場合、知らなくても、あるいは映画にあま

り興味のない人でも楽しんでもらえるよう、文章に十分、気をつけているからです。

 映画の素晴らしさを探求しつつも、一般の方の目線にも配慮する。

 おかげさまで、私のブログにコメントを下さっている方で、映画のブログを書いている人

はほんの2~3人だけで、あとはまったく映画の映の字にも触れない人ばかりです。

 しかも、その多くが、長い人で3年、殆どの人が1年以上も、ずっとコメントを下さって

いる人ばかりである事です。

 ブログだけのお付き合いで、これだけ緊密に人間関係が構築されている事に無上の喜びか

みしめております。


 結構、書きたい放題してるですが、もしかしたら、これも私のブログの魅力なんでしょう

か?(苦笑) 


 ともあれ、今年一年、大変、お世話になりました。

 今後も、引き続き、こうした関係を出来るだけ長く構築していければ、これに勝る喜びは

ありません。

 それでは、良いお年をお迎えくださいませ。



 追伸

 私は、喪中期間なので、新年のご挨拶は控えさせていただきますね。


 
   


   
 




 

懐かしのヒーロー「忍者部隊月光」紅一点の重要性♪

2014-12-21 12:16:32 | 映画・テレビ

 正義と悪シリーズ、今回はどんな角度から、書こうか、考えあぐねていました。

 そこで、私が、よく利用しているあのレンタル屋さんで、前々から気になっていた古い

テレビ番組のビデオ「忍者部隊月光」を、とりあえず観てみることにしました。

 私って、映画も音楽もテレビ番組も、全部、レトロなものが好きなんです♪
 
 私は、この作品をそれまでタイムスリップした忍者のお話だと、勝手に思い込んでいた

のですが、戦隊ものの一種で、しかも元祖である事が分かりました。
 放送されたのは、昭和39年から、2年半で、全130話という大人気番組だったようです


 そういえば、普通、一人のヒーローが、主人公の場合が多いですが、それとは別にヒー

ローが複数いるものもありますよね?
 「サイボーグ009」とか、「秘密戦隊ゴレンジャー」に代表される戦隊もの。
 だけど、実を言うと、私って、こういうものが苦手なんです。
 
 だって、ヒーローが複数いると、誰を応援して、好きになればいいのか分からなくなる

んです。(苦笑)
 それは確かにそのなかでも、主人公みたいな扱いの男性が一人はいますけど、複数いる

と、ついつい目移りしてしまうんです。(苦笑)
 それに、一人のヒーローものの作品よりも、複数のヒーローだと魅力が大幅にダウンし

てしまうでしょう?(笑)

 だから、複数のヒーローが登場するテレビアニメの「科学忍者隊ガッチャマン」を観て

いた幼い私は、裏番組で、横山光輝先生原作の「バビル2世」が始まった途端、さっさと

変えちゃったくらいなんです。


 きゃー!横山光輝先生のファンの方、読んでる~♪


 でも、そうはいうものの、この「忍者部隊月光」は、私はまったく観たことがありませ

んでしたし、私の好きなレトロな作品という事で、一応、観てみる事にしたんです。

 この作品の原作者は、竜の子プロダクションの創始者、吉田竜夫さんで、少年キングに

連載されていたマンガを、実写化したそうです。

 時代設定は、現代で、伊賀流と甲賀流の忍者の末裔だけで結成された忍者部隊で、革ジ

ャンに、ネットで覆ったヘルメットと、背中に日本刀を背負った姿で、ブラック団、マキ

ューラ、まぼろし同盟などの凶悪な敵と戦うというストーリーです。

 ここで、私が疑問に思ったのは、実際の伊賀流と甲賀流って、敵同士だった事です。
 横山光輝先生の作品に、「伊賀の影丸」という忍者マンガがあるのですが、横山光輝先

生のファンなら、甲賀流の猿飛佐助をモデルにした白土三平先生の「サスケ」は嫌いな人

が多いのでしょうか?

 ただのマンガファンなら、いざ知らず、横山光輝先生のファンなら嫌いに決まってます

よね?
 それが、ファン心理ってものでしょう?

 どうなんでしょうか?


 それはともかく、「忍者部隊月光」のキャラクターは、どの忍者も、かなり無口で、性

格付けもされてないようで、あまり魅力は感じなかったのですが、一人だけメチャメチャ

、気になった忍者がいたのです。

 それは、三日月という忍者で、しかもたった一人だけ女性なんです。
 
 実は、この三ヶ月、日本特撮史上初の戦うヒロインだったんです!

 この人、容姿も美しいのですが、喋りが、とても色っぽくて、セリフを聞いているだけ

で、悩ましくなり、モヤモヤしたものが、心の底から呼び覚まされる気がしてならなくな

るんです。(真っ赤)

 もしかしたら、魔性の女と言ってもいいかも? 

 気になる人は、ユーチューブで、「忍者部隊月光」と検索してみて下さい。

  
 殆どの男性は、声だけで、悩殺されちゃうかも?(笑)

 また、ネットで、調べてみたら、当時、少年だった頃に、三日月を見た人が、大人の女

性の中には秘められた何かがあると気づかされたと書いていて、途中降板を惜しむ声も多

かったそうです。
 
 そういえば、なぜか、どの戦隊ものにも、紅一点と言わんばかりに、必ず一人女性が混

じってますよね?
 「サイボーグ009」は、フランソワーズ・アルヌール、「秘密戦隊ゴレンジャー」はモ

モレンジャー。
 「科学忍者隊ガッチャマン」では、白鳥のジュン。 
 あの手塚治虫先生のマンガ「白いパイロット」にも、少年たちに混じって、一人だけ戦

うヒロインが登場します。

 だけど、もし現実に、大勢の男性の中に、一人だけ女性がいたら、みんなで取り合って

、大変な事にならないでしょうか?
 マンガや映画だったら、主人公だけに恋するパターンが多いですが、現実世界ではみん

なが主人公ですから、どんな男性でも、当たって砕けろみたいに、全員、女性に求愛する

か、あるいは、互いに牽制しあうか、どちらかで、女性もまた女性で、男性同士の麗しい

友情を壊してはならないと察し、さっさとよその男性と付き合っちゃいそうな気がします

。(笑)
 また、私は、こんなニュースを聞いた事があります。
 ある国の宇宙船で、男性だけで、長期間、任務を遂行させていたところ、と

ある女性団体が、「女性にも活躍の場を与えるべきだ。宇宙は男性だけのためにあるので

はない。女性も宇宙船で働かせるべき」と抗議したそうです。
 それに対し、当局はこう回答したそうです。
 「我々は決して、女性を差別しているのではない。女性の優秀さは我々もよく知ってい

る。だが、長期間、あらゆる人間的な欲望に耐え、禁欲的な毎日を送り、任務を遂行して

いる男性に混じって、女性を加えると、ふとしたはずみで倫理観に抵触する問題を起こす

恐れがある。我々はそれを危惧して、女性はお断りしているのだ」
 その回答に、女性団体は何も言わなくなったとか。 
 

 結局、男性は、エッチな生き物って事なんですね?(笑)
 

 それに、傷の手当をするくらいならともかく、男性と一緒に戦うのは、体力的に女性は

不利な場合が多そうな気もします。


 ではなぜ、大勢の男性の中に、女性を一人だけ加えるのでしょう?

 
 これは、やっぱり、男性側の都合で、そうさせているみたいですよ。(笑)


 手塚治虫先生だったか、誰かがこう書いているのを、私は読んだ事があります。

 一人だけのヒーローを描いている時はあまり思わないが、複数の男性ばかり描いている

と、男の体臭が匂ってくるみたいで、だんだん描くのが嫌になってくる。
 だけど、そこに一人だけ、女性を入れると、緊張感がほぐれ、場の雰囲気が和むし、描いている方も、ちょうどいい息抜きになって、気が楽になるのだとか。

 おそらく、それを見ている少年たちもそう思うのでしょうね♪


  


 それにしても「忍者部隊月光」の三日月という女性の忍者の可憐で清楚なお色気には、

私のハートもイチコロでした♪




  


 

空想特撮シリーズ「ウルトラマン」シュワッチ♪

2014-12-16 01:53:45 | 映画・テレビ
 

 今回の正義と悪のシリーズは、私が子供の頃に熱中して観ていたテレビ番組「ウルトラ

マン」についてお話します。

 私が幼い頃、世は、怪獣ブームの真っ只中で、いろんな特撮ヒーローものが作られ、ほ

ぼ毎日、テレビの画面狭しと、怪獣が暴れまわっていました。

 そういうものを、物心つく前から、観ていた子供はどうなるでしょう?


 当然、怪獣は本当にいると思うに決まってますよね♪


 しかも、アニメならともかく、実写と来てますから、信じない訳にはいかないです。

 だから、私は、あんな大きな怪獣が襲ってきたら、ひとたまりもないと、半ば戦々恐々

としながら、早くウルトラマンが退治してくれないかなと、祈るようにして、テレビを観

ていたのです。

 だけど、怪獣が暴れるのは殆ど東京都内だったものですから、東京に住んでいる人は、

さぞ大変だろうなと思ったり、東京タワーのすぐ近くにいる親戚は大丈夫だろうかと、い

つも心配していたんです。

ですから、幼い私は誘拐されないように、知らない大人の人から、「お菓子をあげるよ

」と言われても、決して受け取らないようにしていたと同時に、怪獣が襲ってきたら、す

ぐに逃げ出せるように、しょっちゅう、後ろを振り向くような子供でもあったのです。(

苦笑)

 ところが、そんなある日、ある特撮ヒーローものの番組で、怪獣はいないという事に気

づいてしまったのです!

 その番組は「スペクトルマン」だったか、どの番組だったか、タイトルは残念ながら忘

れてしまったのですが、番組を観ている子供たちに、怪獣のデザインを募集していて、見

事、採用されたら、番組の最後に名前と簡単な住所と、その子の描いた怪獣の絵が映って

いたのです。

 ええっ!
 怪獣って、誰かが作ったもので、本当はいないの?

 そうして、怪獣が実在しない事に気づいた私は、なんだか、がっかりしてしまい、怪獣

が登場する番組自体、観なくなってしまったのです・・・

 でも、それから数年が経ち、怪獣は存在するのではと思わせる事件が、次々に、私の身

に振りかかるようになったのです。

 その徴候は、私が高校に入った頃から、ちらほら現れ始め、社会人になった時には、私

の行く先々で、あちこちに怪獣が出現するようになったのです!


 その名は驚くなかれ、おっぱい星人!!(笑)

 
 いいえ、笑ってる場合じゃないです!


 私は、長年にわたって、どれだけ、このおっぱい星人に苦しめられた事でしょう・・・

 ある時は、おっぱい星人のいやらしい視線を感じたり、またある時は、女性の大切なと

ころをさわられたり・・・(涙)


 私は、何度、「ウルトラマン、助けて!」と叫んだか知れません・・・


 一応、ウルトラマンは、子供たちに、デザインを募集していた訳ではなかったので、ず

っと信じていたんです♪

 え?

 「だけど、ウルトラマンは助けに来なかったでしょう?」ですって??? 


 ところが、ちゃんと助けに来てくれたんですよ♪

 ある日、さっそうと現れたウルトラマンは「何をするんだ!こんなか弱い可愛い女性に

手を出すとは許さん!!」と言って、おっぱい星人を投げ飛ばしてくれたの。

 そして、「君の体は、僕が永遠に守ってあげよう」と言って、私と結婚してくれたので

す。


 それが、誰あろう、私の主人という訳♪



 あ、な~んだ、そんなオチかと思いました?

 それでは作り話はこの辺で終わりにしますね。(苦笑)



 私は、まずウルトラマンが、なぜ戦うのか知りませんでした。

 だって、ウルトラマンは遠いはるかM78星雲が故郷で、地球以外の天体から来ているで

しょう?

 ウルトラマンて、もしかしたら、お節介焼きなの?

 それとも、剣豪宮本武蔵みたいに強くなるために、修行の一環として、怪獣と戦ってい

るの?

 調べてみたら、科学特捜隊として、地球の安全を守っているハヤタ隊員の乗った小型ビ

ートルに、怪獣ベムラーを輸送していたウルトラマンが、竜ヶ森上空で、衝突し、ハヤタ

隊員を死なせたのに責任を感じて、命を分け与え、一心同体となって、地球の平和を守る

ために戦う決意をしたという事が分かりました。

 そうして、ウルトラマンは地球を侵略しに来た怪獣を、これでもかこれでもかというく

らい、やっつける訳なんです。

 でも、ウルトラマンが地球で戦えるのはほんの数分だけで、長時間戦っていると、胸の

カラータイマーが青から赤に点滅し、それが消えるとウルトラマンは死んじゃうのです。

 だから、私たち子供は必死で、ウルトラマンを応援していたんです。

 それらの怪獣で、有名なのは、バルタン星人やピグモンやゼットンですが、そのほかに

も、ベムラー、アントラー、レッドキング、チャンドラー、ガボラ、ジラース、ガマクジ

ラ、ガヴァドン、ザラブ星人、ヒドラ、ゴモラ、ダダ、ゴルドン、ウー、メフィラス星人

、ケムール人、シーボーズ、ジェロニモン、スカイドンなど、個性的で魅力的な怪獣が沢

山いました。

 

 そして、「ウルトラマン」を久しぶりに観た私は、大人の鑑賞に耐え得る優れた作品だ

なと感嘆せずにはいられませんでした。
 実は、この「ウルトラマン」はあの三島由紀夫も一番、好きなテレビ番組にあげている

そうで、ウィキペディアにも、ちゃんと書いてあります。 

 私が、「ウルトラマン」を優れていると思った点は、特撮が、全然、手を抜いてないで

すし、とても30分番組とは思えないほど、ストーリーが濃密で、加えて、ストーリー展開

のポイントを抑えた絶妙な場面の数々に、一本の映画にも匹敵するように思えたのです。
 

 そのほかに気づいた重要な点として、意外にもウルトラマンが怪獣に理解を示して、戦

うのをやめたり、助けてあげる場面がいくつもあったところです。

 おまけに、地球に来なければ、ウルトラマンに退治されずに幸せに生きられたのではと

、科学特捜隊が、お坊さんを呼んで、怪獣を供養し、フジ・アキコ隊員が、ハンカチで、

そっと涙を拭う場面まであるんです。


 つまり、「ウルトラマン」は怪獣を、地球を侵略しに来たただの悪とは捉えてないので

す。


 私は、それにすごく考えさせられました。


 世の中には、厳密に言えば、正義も悪もないのでは?

 人は、自分に災難を及ぼしそうな存在を、自分の都合で、悪と呼んでるだけに過ぎない

のでは?

 でも、それでいいのでしょうか?

 人それぞれ、顔や形が違うように、思想や信条も様々で、皆、一様という訳にはいかな

いですよね?


 生きるために必要なのは、知恵と勇気と、相手を見極める判断力なのでは?



 そういうような事を、あまり深刻ぶらずに、一流のエンターテイメントとして教えてく

れる「ウルトラマン」だから、今もなお愛され、作り続けられ
のだなと思わずにはいられ

ませんでした。
   

  
 




  
 

 

 
 

懐かしのヒーロー「新・七色仮面」

2014-12-09 02:08:34 | 映画・テレビ
 

さて、今回の正義と悪を考えるシリーズは、テレビのヒーロー番組のお話をしたいと思

います。
 と言っても、このヒーローをご存知の方はあまりいらっしゃらないのではないでしょう

か?

 「新・七色仮面」

 ね?
 私も、3年前くらいに初めて知ったんです。
 それもそのはず、この「新・七色仮面」は昭和34年に始まった「七色仮面」のあとを受

けて、昭和35年に、半年間、放送されたヒーローものですから。
 もちろん、私が生まれるはるか以前のテレビ番組です。

 つまり、昭和30年代って事♪

 まず、全部、日本語なのが、レトロな雰囲気がして、古いものが好きな私のハートに、

グッときちゃいます♪

 私の子供の頃は、「ウルトラマン」や「ミラーマン」など、横文字のヒーローが多かっ

たんです。

 もしそれらのヒーローを日本語にしたら、どうなるでしょう?

 「ウルトラマン」は「極度の男」 

 「ミラーマン」は、「鏡男」

 「仮面ライダー」は、「仮面乗り手」


 なんだか、すごく新鮮! 
  

 もしかしたら、イケてるかも~♪


 でもね、このヒーローものが放送されていた昭和35年というと、今みたいなカラーテレ

ビじゃなく、白黒テレビの時代でしょう?

 その白黒テレビの時代に、「七色仮面」て、罪作りな名前だと思いませんか?

 白と黒しか分からないんだから、いっその事「白黒仮面」にすればよかったのに。

 私、初め、そう思ってたんです。(笑)

 ところが、それは(七変化)という言葉があるように、変装の名人という意味だったん

です。(苦笑)


 それでは、もっと詳しく、「新・七色仮面」について書きますね。

 この主題歌を歌っているのは、キング小鳩会と近藤よし子さんという小さいお子さん達

で、とっても可愛らしい歌声で、歌詞の内容も童謡っぽく、今の子供にもウケそうだなと

思いました。

 ♪解けない謎を さらりと解いて 
 
 この世にあだなす者達を 
 
 でんでんどろりこ やっつけろ でんでんどろりこ やっつけろ 

 七つの顔のおじさんの本当の顔はどれでしょう?




 (でんでんどろりこ)って、何でしょう?

 歌詞の流れから言って、たぶん、悪党の事で、もしかしたら悪党が登場する場面で流れ

る怪しげな音楽になぞらえているのかも知れません。

 では、主な登場人物をご紹介しますと、主人公の七色仮面こと蘭光太郎は、普段は私立

探偵で、彼の正体が、七色仮面なのは誰も知りません。
 演じているのは、世界的なアクション・スター千葉真一さんで、この作品がデビュー作

になるそうです。 
 この蘭光太郎が、悪党の仕組んだ様々な謎を解いて、いざという時、七色仮面に変身し

て、悪党をやっつけちゃう訳♪
 彼は変装の名人で、謎の中国人や浮浪者に化けるだけでなく、なんとゴリラにも変装出

来ちゃうのです♪
 また、超能力者でもあり、七色仮面に変身した時、瞬間移動出来たり、機関銃で撃たれ

ても、まるでへっちゃらなのです♪

 脇役では、金有左門という、やはり探偵のおじ様がいて、助手の荒井三子さん共々、滑

稽な役で、息が詰まるような緊張感をほぐしてくれる重要な存在です。

 で、私が観たのは第6部の「毒蜘蛛に手を出すな」の巻です。
 
 これは、トルメニア国建設を企む毒蜘蛛(どくぐも)一味が、国の象徴となる神器とし

て、竜造寺家のコレクションを盗むのを、七色仮面が阻止するというストーリーです。
 
 まず最初に、びっくりしたのは、お話が長くて、ストーリー性の豊かなところでした。

 私の子供の頃のヒーロー番組は、30分1話完結方式だったのに、「毒蜘蛛に手を出す

な」の巻は、7話もあるんです。
 つまり、単純に計算すると、3時間半!

 この番組は、サスペンスあり、コメディあり、活劇ありで、ストーリー作りが上手でな

ければ出来ないなと思いました。
 しかも、蘭光太郎が、ピストルで撃たれて倒れたり、崖から転落するなど、毎回、ハラ

ハラ・ドキドキしたところで終わり、次回に気をもたせているんです。

 ちなみに、脚本家は「月光仮面」を作った川内康範さんで、この人は作詞家としても有

名な方です。

   
 では、なぜ、私の子供の頃は、30分1話完結方式だったのでしょう?

 
 30分では、3時間半ある「七色仮面」のストーリーの豊かさには遠く及ばないですが

、その代わり、毎週、違った悪が登場してましたから、次はどんな悪がヒーローと戦うの

かに興味が行くようにしていたのかも知れませんね?

    

 それはともかく、蘭光太郎は悪党の計略を次々に見破り、敵が攻撃してくると見るや、

パッと七色仮面に変身して、超能力を駆使し、2丁拳銃でやっつけちゃうのです。


 これを観た当時の子供たちは、悪に負けない勇気と知恵の大切さを学んだのかも知れま

せん。

 

 
 だけど、女性として、また子を持つ親として私は、一つだけ気になることがあるんです



 これは見方によっては、かなり危うい受け取り方になっちゃうだろうなと思うんです。

 それは七色仮面が、自分のことを、正義の味方と名乗っている事です。

 正義の使者でもなければ、正義の化身でもなく、正義の味方って、一体、何なの? 
 
 でも、七色仮面は、「これは正義のためだ!」みたいな事を言って、悪をやっつけてる

んです。

 考えたら、「七色仮面」に限らず、多くのヒーローものは、暴力を振るってますが、正

義のためなら、暴力も許されるのでしょうか?

 私が疑問に思ったのは、ある人が、あれはヒーローではなく、正義の味方だという言い

方に固執する文章を、ブログを書いたからなんです。

 私は、ヒーローという呼び方だったら、ある使命感を持って、暴力を振るう訳ですから

、許される気がしなくもないです。
 私が、そう思うのは、私はこれまでにも、いくつかヒーローものの記事を書いているの

ですが、ひときわ私の心に響くコメントを頂いたからです。
 その人は、元自衛隊員で、子供の頃の純粋な気持ちを思い出し、勇気をいただいたと、

私がヒーローものの記事を書いた時には、いつも嬉しそうにコメントを寄せてくれていた

のです。
 その人は、すごい情熱家で、自分のブログに(お国のためなら命も捧げる)みたいな事

も、時々書いていました。
 そういえば、普通の人は、お国のために働いてるという意識はあまり持たないと思うの

ですが、私は、自衛隊の方が「お国のために頑張ります!」という言葉を何度も聞いた事

があります。
 私が、それを最初に聞いたのは、湾岸戦争後、ペルシャ湾に自衛隊が初めて海外に派遣

された時でした。
 それまで日本は資金を援助するだけで、戦争に加担した事はなかったのですが、同盟国

の要請を受け、自衛隊を海外に派遣せざるを得なくなったのです。
 その時、日本の世論は、自衛隊の方が戦死したり、これを機に、再び、戦争への道を歩

み出すのではと懸念する声が多く聞かれました。
 ところが、テレビで、海外に派遣される自衛隊員に心境を聞く番組があって、皆、真剣

な眼差しで、口々に「お国のために頑張ります」と答えていたのです。

 自衛隊が海外に派遣されるのは正しいとか間違ってるとか、正義とかではなく、当の自

衛隊員はそれを使命と捉え、命懸けで、戦地に赴くのだなと、私はその言葉を聞いて、胸

が震えるほどの感動を覚えたのです。
 そして、彼らが無事に生還出来るようにと祈らずにはいられませんでした・・・

 彼らこそ、ヒーロー(英雄)の名にふさわしいのでないのか。


 私が、正義の味方と呼ぶのに抵抗を覚え、ヒーローと呼びたいのは、そういう理由から

です。


 それに正義の味方と言っても、単に暴力を美化したいだけじゃないのかな?と疑問に思

ったのもあります。   
 というのは、ヒーローものも、いわゆる勧善懲悪の類型の一つだと思うのですが、時代

劇みたいに悪が人間でなく、人間では及びもつかないような凶暴で恐ろしい悪を創造する

点にあります。
 
 普通、正義と言えば、平和的で、生産的で、建設的なもののはずです。
 いいえ、絶対、そうです。
 
 ところが、正義の味方は、必ず暴力を振るって、悪をやっつけなければいけない事にな

っているらしいのです。

 悪がはびこるのを抑えるためには、暴力も必要だと言いたいのでしょうか?

 だけど、暴力を正義だと言いたい人は、正義の味方が引き立つためには、悪は出来るだ

け強くて、凶暴でなければならないと言うんです。
 そして、悪の列伝を得々と、自分のブログに書いていたのです。

 それが、本当に、正義を愛する人のする事でしょうか?

 暴力は暴力を呼び、最終的に、悪に目覚めてしまう。

 暴力を振るう者を、正義の味方という言い方に固執する人は、本当は悪が好きなのでは

ないかと思わざるを得ないです。

 では、一体、誰が、最初に、正義の味方という表現を作ったのでしょう?

 それは、「月光仮面」の主題歌で歌われたのが、最初で、作詞したのは、やはり「新・

七色仮面」を作った川内康範さんだと分かりました。

 「月光仮面のおじさんは、正義の味方よ 良い人よ・・・」と、ご丁寧にも、「良い人

よ」と、付け加えられています。(笑)

 もともと、川内康範さんは、日蓮宗のお寺で生まれ、月光仮面は、善悪の区別なく、誰

にでも降り注ぐ月光を象徴とした月光菩薩をイメージして作られたのだとか。
 だったら、それがどうして暴力で、悪を屈服させるのでしょうか?

 仏教が、暴力を勧めるはずがないでしょう?

 仏教の場合は説教じゃないですか。

 相手が、悪人なら、こんこんと説き伏せて改心させる。

 それでこそ、宗教というものです。

 月光菩薩に暴力を振るわせるなんて、とんでもありません!

 ましてや、正義の味方に暴力を振るわせるために、この世にいない凶暴で、恐ろしい悪

を創造するとは、言語道断も甚だしい!


 正義を勧め、悪を憎むなら、悪はやっぱり人間で、暴力を振るってはダメです。

 そして、悪にはこんこんとお説教して、改心させる!

 しかし、お説教なんかしなくても、川内康範さんには、悪を改心させる素晴らしい方法

があるじゃありませんか。

 例えばですよ、実際に犯罪を犯して、籠城している犯人を説得して、自首させる方法に

、母親を呼んで、涙ながらに訴えるのがあるでしょう?


 どんな悪人でも、世界中で一番、大切なのは、お母さんに決まってますから、これは効

果絶大だと思います。

 そこで、正義の味方が、悪を改心させるのに、川内康範さんが作詞した森進一さんの名

曲「おふくろさん」を歌って聞かせるんですよ。

 ♪お袋さんよ おふくろさん
 
 空を見上げりゃ 空にある


 雨の降る日は 傘になり

 お前もいつかは 世の中の 

 傘になれよと教えてくれた

 あなたの あなたの真実

 忘れはしない




 ああ、なんて、素晴らしい歌でしょう?

 感動で、涙が・・・涙が、とまりません・・・


 これを聞いたら、どんな悪人さえも、お母さんの優しさを思い出し、涙せずにはいられ

ないでしょう・・・

 そして、改心して、自首し、もう一度、人生をやり直す。


 これで、めでたしめでたし。



 ね?

 すごい名案でしょう?

 これだったら、暴力を振るわずに、正義の素晴らしさを子供たちに教えられるじゃない

ですか?


  

 暴力は暴力を呼び、悪に目覚めてしまう。



 正義とは、暴力とか、破壊的な事とは無縁で、平和的で、生産的で、建設的な事を言う

のです。


 
 でも、ヒーローなら、暴力を振るう場合もありかな。



 私の説、あなたはどう思いますか?








 

 

女性が好むホラー映画「チャイルド・プレイ」

2014-12-04 17:26:08 | 映画・テレビ
 

このところ、忙しくて、なかなかブログを書けないでいたら、いつの間にか12月に突入

して、早や数日経っちゃいました。

 おまたせして、ごめんなさい!

 前回、ホラー映画好きな男性のお話を書きましたので、今、書き続けている正義と悪のお

話はひとまず置いといて、今回はホラー映画好きな女性のお話をしたいと思います。 

 私は、ホラー映画は昔は観てたのですが、今はまったく観てないんです。
 その訳は、観ちゃうと、どうしても怖くなり、何かが私を背後から、じっと見つめている

ような気がして、夜、なかなか眠れなくなったり、一人でおトイレに行けなくなってしまう

からなの。(苦笑)
 でも、女性でも、平気でホラー映画を観れちゃう人って、結構、いますよね?
 あれ、とっても羨ましいんですけど、どうして彼女達は平気なんでしょう?

 前回、私の好きな男性がホラー映画を観る理由を、自分の中に潜む残虐性を満たし、安ら

かな気持ちを得るためじゃないかと書きましたが、女性の場合はスリルとか、SMで言うとこ

ろのM的快感を求めるためだと思うんです。
 つまり、自分が襲われるのを楽しもうという気持ちが働いて、ホラー映画を観たくなっち

ゃう。
 なぜかと言うと、たぶん女性の多くが持つ、愛した男性に従順に尽くしたい気持ちに似て

いるような気がします。
 女性は、男性を愛する事を宿命付けられた生き物で、自分の人生を男性にすべてを捧げち

ゃう訳ですから、M的素養がないと出来ないのでは?

 では、女性はどんなホラー映画が好きなんでしょう?

 ホラー映画は、何者かに追いかけられ、襲われるのが多いですから、その何者かが重要な

のは間違いないですよね?
 だからと言って、ただ気持ち悪いのとか、恐ろしいだけの者には追っかけられたくはあり

ません。(笑)
 
 怖い半面、どこかに魅力を感じるものでないとですよね~。

 そこで、私が参考にしたのは、ホラー系のマンガを主に描いている、ある少女漫画家さん

のお気に入りの「チャイルド・プレイ」という映画です。
 ところで、ホラー系のマンガといえば、かなり前に、私は古賀新一さんの「エコエコアザ

ラク」の記事を書いてるんですが、私はその少女漫画家さんのホラーマンガももちろんいく

つも読んでいますし、ほかには高階良子さんの作品が、怖さよりも幻想色の方が強くて、子

供の頃、大好きで、よく読んでいました。
 だって、高階良子さんのマンガには、半魚人とか出てくるんですよ。
 絶対、私が、半魚人に襲われることはないなと安心して読めたんです。(笑)
 そういえば、その少女漫画家さんは高階良子さんの作品では「赤い沼」が好きだと書いて

ましたっけ。

 それでは、「チャイルド・プレイ」では、何者に追いかけられるかと言うと、チャッキー

という名のお人形なんです。
 この映画は、チャールズ・リー・レイという殺人鬼が、ブードゥー教の秘術により、お人

形になって、次々に人を襲うストーリーで、これは男性よりも女性の方が恐怖感を覚えやす

いのではと思いました。
 それに、お人形の持ち主の可愛いアンディ少年が、いつ襲われるのかとハラハラもさせら

れますしね。
 

 それでは、お人形と女の子の関係について書いてみますね。

 男の子は、プラモデルを作ったりしますが、女の子はすでに出来ているお人形やぬいぐる

みの方が好きです。
 その理由は、私もそうですが、女の子にとって、お人形は生きているからだと思っている

からではないでしょうか?
 とくに、可愛いければ、可愛いほど好きになり、大切にしようと思います。
 お人形が、口を聞けないのもウイークポイントの一つです。
 口を聞けないから、私がお人形の気持ちを読み取らなくちゃと思うし、どうしたら嬉しい

だろうと、いろいろ想像をめぐらせ、話しかけたり、お世話をしたくなるんです。

 そうして、女の子は、お人形と心と心の交感を楽しんでるんです。


 私のお人形の思い出
 
 一番、古い思い出は、お人形と一緒に遊んだ(おままごと)です。
 幼い私は妹と、おもちゃを使って、お料理を作り、お人形に食べさせる真似をよくしてい

ました。
 

 お人形で、もっとも思い出深いのは、小学生の頃、父に買ってもらったリカちゃん人形で

す。
 その頃、私の父は何年も遠くに出稼ぎに出ていて、年に一~二回くらいしか帰ってきませ

んでした。
 私は、普段はそれほど淋しいとは思わなかったのですが、学校の父親参観の時に、友達や

同級生が、お父さんが来てくれたと嬉しそうにしている姿を見たり、友達の家に遊びに行っ

て、その子のお父さんが帰ってきた時、仲良さそうにしている姿を見ると、私もお父さんと

一緒に暮らせたら、どんなに嬉しいだろうと、何度、うらやましく思ったか知れませんでし

た。
 だから、お父さんが久しぶりに帰ると嬉しくて、まとわりついて離れず、出稼ぎに旅立つ

日は泣いて、すがって、困らせるので、ある時から、父は私達娘に気づかれないように、そ

っと出て行くようになりました。
 その当時は、父の気持ちを推しはかる事は出来ませんでしたが、今、思えば、父も私達娘

との別れが淋しかったのかも知れません・・・
 そんなある日、遠く離れた父から、大きな小包が届いた事がありました。
 私達姉妹は、何だろうと、胸ときめかせ、母が小包をあけてくれるのを、固唾をのんで、

見守りました。
 すると、中から赤い包装紙で、綺麗にラッピングされた箱がもう一つ出てきて、その中に

リカちゃん人形が入っていたのです。

 そのリカちゃん人形は、寝かせると、つぶらな瞳を閉じて、本当に眠っているかのようで

、それはテレビアニメの「アルプスの少女ハイジ」で、ハイジが、フランクフルトのお屋敷

で出会った足の悪いクララが大切にしていたお人形と同じで、それが私にはどれほど嬉しか

ったことかしれませんでした・・・
 おまけに、そのリカちゃん人形はボタンを押すと、「わたし、リカよ。とっても可愛いの

よ」と、しゃべる事も出来たのです。
 普通、自分を可愛いと言う女の子は、ちょっと嫌だなと思うものですが、リカちゃん人形

が言うと、「本当にその通りね」と、心から思え、私はリカちゃん人形と仲良しになれたの

が嬉しくてたまらなかったのです。
 そうして、私達姉妹はリカちゃん人形と遊ぶ事で、父親のいない淋しさをまぎらせていた

のでした・・・





 また、お人形といえば、戦前にアメリカから、日米親善のために、日本に贈られた(青い

目の人形)が可哀想な運命を辿ったお人形として、私の心に刻まれています。
 (青い目の人形)は、日露戦争を契機に、日米間で緊張が高まっていた時期に、アメリカ

人宣教師の呼びかけにより、アメリカ国民から、1927年3月に12,739体、日本に贈

られたお人形で、全国各地の幼稚園や小学校に配られて、沢山の子供達に愛されていたそう

です。
 しかし、(青い目の人形)は、太平洋戦争が始まると、敵国の人形だとして、反米政策に

より、その多くが焼却処分されてしまったとか・・・
 
 
 

 きっと女性は、お人形を可愛がる事で、知らず知らずのうちに、自らの愛情を育んでいる

のでしょうね?


 だから、お人形が襲ってくる「チャイルド・プレイ」は、お人形を大切にしてきた女性で

あればあるほど、怖い映画なのは間違いないと思います。


 
 そして、女性が観るホラー映画は、愛情を感じるものから襲われた時、もっとも恐怖を覚

えるのでしょうね?