宮崎は、ついに梅雨が明けました!
もう、本格的な夏です♪
私はこの季節になると、毎年決まって、独身の頃に、付き合っていた彼と旅行した南の島を思い出してしまうんです。
愛する夫がいるのに、私ときたら、何て事でしょう!
あなた、ごめんなさい!
こんな私を許して!(苦笑)
だけど、今、思い出しても本当に楽しかったんです…
私は若かったですし、彼は優しかったですし、何の心配もせずに、ただ愛し合うだけで良かったんですから…
私が彼と付き合っていたのは、ちょうどバブルの頃で、期間は六年ほどでした。
そして、南の島に旅行したのは、そのうちの五年間で、毎年あちこちの島に行っていたのです。
彼と、初めて行った島は忘れもしません。
桜島の見える鹿児島の港から、フェリーに乗って、屋久島に行ったのです。
その時、私はフェリーの中で、彼が海を見ながら「ずいぶん遠くまで来てしまったな」と、ぽつりとつぶやいたのを、今でもはっきり覚えています。
屋久島の海は青々として、透明感があり、とっても綺麗でした!
その屋久島のビーチのスピーカーから、B'zの曲がガンガン流れてて、私は彼と思いっきりはしゃぎ回ったものでした♪
壁も何もない海岸の温泉に、誰かに見られたらどうしようと、ハラハラしながら、服を脱ぎ、彼と一緒に入った思い出もあります。
そのお隣の種子島では、彼とケンカをしたのが思い出されます。(苦笑)
理由は忘れたのですが、宿泊していた旅館で、彼が切れてしまって、あまりにも私に怒鳴り散らすものですから、私は腹が立つのと、悲しいのとで、プイと車に乗って、一人で出ていっちゃったのです。
私が向かった先は海岸でした。
波の音を聞いて、心を落ち着かせようと思ったのです。
私はしゃがみ込んで、出来るだけぼんやりしながら、波の音に耳を傾けました。
だけど、そうしながら、なぜ大好きな彼とケンカになったのだろうと、悲しくなり涙がぽろぽろこぼれるのを抑えられませんでした。
バカバカ!
なんで、あんなに怒るのよ!
どうして、私の気持ち、わかってくれないの…(涙)
そうして、ひとしきり泣いて、いざ帰ろうとしたら、車が砂で身動き出来なくなっていて、困ってしまいました。(苦笑)
すると、ちょっと遠くに重機でお仕事している人を見つけ、引っ張ってもらうようお願いしたら快く引き受けて下さいました。
その人はサングラスをかけていて、シャイな感じで、日に焼けて痩せていました。
タレントでいったら、町田義人さんタイプ♪
その人は手際よく車にワイヤーを掛けて、すぐに砂の中から引き上げてくれました。
私は嬉しくて何度もお礼を言い、謝礼金を渡そうとしたのですが、その人ははにかんだような笑顔で、手を振りながら「いらない、いらない。お礼の言葉だけで十分だから」と言って、決して受け取ろうとしませんでした。
あぁ、なんていい人なの。
それが、私にはとっても素敵に見えました。
読んではいないと思いますが、あの時は助けて下さってありがとうございました。
そんな事があり、旅館に帰ったのですが、彼にまた怒られるかと思ったら、彼は意外にも優しい言葉をかけてくれました。
奄美の島々もほとんど行きました。
その中に、今、私のお友達が住んでいる島がありますので、その島のお話をしたいと思います。
それは徳之島と言います。
徳之島には昔、日本一長寿の泉重千代さんというおじいさんがいて、好きなタイプの女性は?と聞かれ、年上の女性と答えたとか♪
私は、この島では台風に閉じ込められたのが、一番印象に残っています。(苦笑)
海が荒れてしまって、三日くらい、島から出られなくなったんです。(苦笑)
それが、すごい台風で、灯台をすっぽり覆うくらいの高い波が何度も打ち寄せていました。
スーパーとかお店には食料品や日用品が届かないものだから、日ごとに陳列棚ががらがらになり、島の人達って大変!と思ったりもしました。
台風以外の思い出ももちろんあります。
カラオケ・スナックで歌おうとしたら、歌謡曲や演歌の歌詞カードの冊子とは別に、島の民謡の分厚い冊子が置いてあったのです。
私は、その冊子のページを繰りながら、この島の人達の郷土愛に目の覚める思いでした。
だって、私の地元にも古くから伝わる民謡があるはずなのに、私は聴いた事はありませんし、ほとんど知らないのですから。
悪魔君、今でも徳之島のカラオケ・スナックには島の民謡のカラオケがたくさん置いてあるの?
ねぇ、ほかにも教えて。
ブーゲンビリアやハイビスカスは今も綺麗に咲いてるの?
闘牛は、今も盛んなの?
戦艦大和の鎮魂碑は、今も犠牲になった人達を見つめ続けているの?
「波の上丸」とか「フェリーあけぼの」は今も島に来るの?
私は、そのフェリーに乗って、バブルの頃、天城町の平土野港に降り立ったのよ…
今年も夏が来ました。
私は、この季節が来ると、今でも、彼と行った南の島を思い出さずにはいられなくなるのです…(涙)