奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

上野千鶴子著「スカートの下の劇場」

2011-07-29 00:53:09 | 読書
私のお友達に、ランジェリー(下着)についてよく書いている女性がいます。
私は、そういう彼女のブログを読んだり、コメントしているうちに、自分でもだんだん興味が湧いて、書きたくなってしまいました。

私が興味をそそられたのは、ランジェリーの歴史や、女性がそれを選ぶ時の基準です。

ランジェリーというと、大きく分けて、ブラジャーとショーツと二つありますが、たまたまショーツについて詳しく書かれたご本を見つけましたので、そちらを書いてみたいと思います。

参考にさせていただいたご本は、上野千鶴子著「スカートの下の劇場」です。


このご本はショーツを、もうひとつの呼び名、パンティと表記していますので、私もそれに習ってパンティと書く事にします。


このご本によると、観客のいないスカートの下の劇場で、女だけの王国が成立するらしいです。

この言葉に私はとっても惹かれてしまいました。

昔、パンティが日本に紹介された時、性器に密着して歩くたびに性器にささやきかける小さな布きれに、保守的な人々は女性の美の終焉とばかりに、とても危惧したらしいです。
それは、それまでの女性達はただ腰布で下半身を覆っていたに過ぎず、大胆な仕草をすれば、性器が見えてしまった。
だからこそ、女性達は上品でおしとやかな立ち居振る舞いをせざるを得なかったのです。
ところが、パンティを女性がはくようになってからというもの、おしとやかという概念が薄れ、女性の品位が落ちてしまった。
だけど、一旦パンティの魅力にとりつかれた女性達は何もはかないことに抵抗を覚え、様々なパンティをはいて楽しむようになったのです。

では、女性はどんな判断基準でパンティを選ぶのでしょう。

女性達はパンティを男性の目にさらされるのを予期して、男性の目を喜ばせるような種類を選ぶのでしょうか?

女性は一般的に男性との出会いが予期される日には慎重にパンティを選ぶそうです。

しかし、そうでない日、例えば風でスカートがめくれたりとか、高く組んだ足の間を向かいの席から覗かれることもなく過ぎても、女性はやはりその日どんなパンティをはいていこうか迷う楽しみを味わいます。

その日一日中、誰にも知られることがなくても、自分のはいているパンティに、女性はひそかな楽しみを味わい続けることが出来るのです。

女性がパンティを選ぶ理由はおよそ二つに大別されます。

一つは男性を意識した言わずもがなのセックスアピール。
二つめは、自意識を満足させるためのナルシズムです。

次に、なぜ女性はパンティをはくのでしょう。
まず、パンティで性器を隠すことによって、性器の価値を高める意味があるのだそうです。
見ちゃダメ!と隠せば隠すほど、見たくなるのはよくあることで、だからこそ女性はパンティで性器を隠し、とっても大切なものだと暗に示しているという論理です。

あと、機能的な面。
性器に密着するタイプのパンティは起源をさかのぼれば、生理用ショーツに始まるのだそうです。
それが生理の時以外のショーツに波及し、これ以上切り詰められない性器の当て布にまで極限されたパンティが出てきたという説です。

それでは具体的に、女性はその日はくパンティをどうやって決めているのでしょう。

気分やTPOで選ぶ場合もありますし、上着との関係で選ぶ場合もあります。
人によっては、地味な格好をしている時に派手なパンティをはいて気分を浮き出たせる人もいます。
エッチな気分にひたりたくて、セクシーなパンティをはく場合もあるでしょう。
また、ある一定の年齢に達した女性の中には、メルヘンチックな可愛いらしいパンティに憧れる人も多いという事です。
実は、私もその例に当てはまるのですが、その訳はセックスを覚える前の無垢なからだへの回帰願望によるものだそうです。

なるほど、私はただ幼稚な趣味なのかと、ちょっと恥ずかしかったのですが、そうして自分の年齢に抗って、純潔に帰りたがっているのかも知れないなと納得することが出来ました。



スカートの下の劇場は、今後も様々な趣向をこらして女性のためだけに存在し続けるのでしょうね。



私も、これからもお気に入りのパンティをはいて、このスカートの下の劇場の主人公を、大胆かつ華麗につとめたいと思います♪














 

ジェリー・アンダーソン「謎の円盤UFO」

2011-07-27 06:56:18 | 映画・テレビ
私の子供の頃に、UFOブームがありました。
テレビや雑誌で、よくUFO特集が組まれて、UFOは本当にいるのだろうか?いるとしたら、何の目的で地球に来るのだろうか?とドキドキしながら見ていました。
それで、わかったのは、アダムスキーという人が何度もUFOを目撃しているらしく、そればかりか宇宙人と会ってUFOに乗せられ、地球を遠くから見た事があるという事でした。

それで、私もぜひUFOが見たいと思って、空をよく見上げては首を痛くしていました。(笑)

だけど、そんな事ばかりしていたからでしょうか?

中学生の時、とうとうUFOらしきものを見ちゃったんです!

それも、何十回も!

それは、夜空を見上げていた時で、ほんの一瞬だけ光って、ものすごい速さで飛ぶ謎の物体でした。

「それって、流れ星と違う?」という人がいるかも知れません。
だけど、その物体は北から南に飛んだかと思うと、5、6分後には南から北というふうに、何度も何度も行ったり来たりしていたのですから、流れ星にしては腑に落ちない物だったのです。

しかも、何回もジグザグ飛行するところを見たのです。

これはもうUFOに間違いないでしょう?

だけど、UFOのジグザグ飛行を見て、不思議に思わないでもありませんでした。
だって、真っすぐに飛んだ方が速くて、無理がないはずなのに、どうしてわざわざジグザグに飛ばなくちゃいけないの?
まさか、わざわざUFOだとわかりやすいように飛んでいる訳ではないですよね?

それにジグザグに飛ぶと、急角度で曲がるので、圧力も相当なものがあるのでは?

それに対する答えを探したりもしました。

あるUFO研究家は、UFOはただ飛んでいるだけでなく、時空のねじれた空間を飛行しているから、ジグザグに飛んでいるふうに見えるのだと解釈しました。

子供の頃の私は、この難しい解釈に、わかったような、わからないような言いようのない脅威を覚えずにはいられませんでした。

そんなすごい物体を操作する宇宙人に地球が襲われたら、ひとたまりもないですものね?

それに、私、UFOを何度も見てしまったから、いつか宇宙人に誘拐されるかも?

恐い~!

神様。
お願い、助けて!

私、まだまだ遊びたいし、美味しいものもそんなに食べてないし、恋愛だってしてないもの…


おそらく、そんな私の願いを神様が叶えて下さったのでしょう。
いまだに宇宙人に誘拐されずに、地球にとどまって、こうしてブログを書いているのですから♪


そんな子供の頃に、このアメリカのテレビドラマ「謎の円盤UFO」が放送されていたのです。
でも、このドラマはUFOブームの少し前だったように記憶してますので、もしかしたら、このドラマがUFOブームを作るきっかけになったのかも知れませんね。

その「謎の円盤UFO」が、実に40年の時を経て、DVD付きの雑誌でよみがえったのですから観ない訳にはいきません。

これを久しぶりに観て、まず感じたのは、非現実的なお話とはいえ、かなりマジメに作られているなという事でした。

UFOが地球に来るのは、自分達の住む星に住めなくなったから侵略しに来ているのだ。
私たち地球人は、それを阻止するべく映画制作会社の地下に地球防衛の秘密基地を作って、地球を守っているのです。

今、観ると、くるくる回る円盤の動きとか、メカのデザインとか古臭さを感じないでもないのですが、レトロチックに見えて、素敵かも♪

ド派手なシーンも沢山あって、結構、楽しめました♪


エリス中尉の抜群のスタイルも素敵♪



これを観終わった私はプロデューサーのジェリー・アンダーソンに感謝したい気持ちにならずにはいられませんでした。



それにしても、つくづくUFOに誘拐されなくてよかったわ♪










 

先生!

2011-07-21 10:07:29 | Weblog
先生、淋しそう…


先生のブログの更新が止まったままなので心配しています。


今まで、ずっと一緒に喜びや悲しみを分かち合ってきた大切なあの人がいなくなっちゃうんですね。


先生、もしかして泣いてる?


先生、泣かないで。

先生が泣いちゃうと私まで悲しくなっちゃうもの…


あの人は、先生のそばを離れるかも知れないけど、「走れメロス」みたいに、先生達の友情はこれからも、ずっと続くと思うの。

だから、先生。

元気を出してね。


ね?先生。
















 

今日は月面着陸の日!

2011-07-20 12:40:31 | Weblog
1969年の今日、アポロ11号が人類初の月面着陸に成功!

しか~し、それに先立つ一年前、映画「2001年宇宙の旅」は、詳細な化学知識に基づく宇宙船で、いち早く月面に着陸していた!

この映画はまさに人類の未来を予見した作品でした!

夢は見るためだけにあるのではない。

実現させるためにあるのだ。


この映画のラストシーンの夢見るスターチャイルドが、私達人類に語りかけているメッセージを決して忘れてはなりません。


「2001年宇宙の旅」バンザ~イ♪

スタンリー・キューブリック、バンザ~イ♪

アーサー・C・クラーク、バンザ~イ♪



ついでに、なでしこJapan、バンザ~イ♪








 

台風一過♪

2011-07-20 11:47:11 | Weblog
今日は、職場で、先日の台風のお片付け。

男性社員は、事務所近くの樹木の折れかかった枝をのこぎりで切り取り、私はほうきで舞い散った葉っぱのお掃除。

だけど、今日もまだまだ風が強くて、掃いても掃いても、すぐに散れちゃうの。

いや~ん!

スカートがめくれちゃう!

つむじ風のいじわる~!











 

まつげを取る、意外な方法!

2011-07-19 10:40:47 | Weblog
先日、まつげが一本抜けて、ちょうど瞳にくっついてしまい、なかなか取れなくなっちゃったの。
普通はね、まぶたをぱちぱちしたりとか、涙が出たりとかすると、すぐにまぶたの端っこに来て、親指と人差し指でひょいとつまんで、事なきを得るんですけど、数年にいっぺんくらい簡単に取れない事があるの。
で、先日もなかなか取れなくって、ティシュをまるめて、先を尖らせ、それをちょっと濡らして、瞳の表面をなぞって、ようやくまつげを取る事が出来たの。

なんで、そんなに取れなかったんだろ?

もしかしたら、目やにがついてたから、あんなに手間取ったのかしら? (真っ赤)

そんな事を、あれこれ考えていたら、かなり前に、近所に住んでいる女性が、びっくり仰天するような方法で、瞳にくっついたまつげを、やはり近所に住む男性に取ってもらったお話を思い出したんです。
それは本人から直接、聞いた話ではなく、噂話で聞いたので、不明な点も多いのですけど、ちょっと書いてみたいと思います。
その男性と女性は、二人とも結婚していて、当時、30歳前後でした。
その近所に住む女性も、その時、私みたいにまつげが瞳にくっついてしまい、なかなか取れなくて困ってたらしいの。
それが家の中だったら、お水で洗い流すとか、家族に取ってもらうとか、いろいろ方法があったと思うんですけど、野原みたいなところで、誰もいないし、何にも取る方法がなかったみたい。

すると、そこへ、偶然、近所の男性が通りかかったらしく、女性が困ってるのを見て、助けてあげようと思ったみたいなの。
それで、「どれどれ見せてごらん」と言って、自分の顔を女性に近づけたかと思うと、指でまぶたを開いて、舌を出し、瞳をなめながら、まつげを取ってあげたんですって!

いや~ん、その方法、びっくりしちゃうわ。

いくら、女性が困ってたからと言って、舌を瞳に入れて取る方法を思いつきます?
たとえ、思いついても、ためらっちゃいますよね?

それに、下手すれば、訴えられるんじゃない?

女性にしても、びっくりしたと思うんです。
まさか、だってね~
そんなのあり~!?って言いたくなっちゃいますよね。(笑)

もしかしたら、この二人は少しは相手に好意を持ってたのかも?
そして、そんなにたいした事ではなかったと思っていたのかも知れません。

だけど、これが近所の暇を持て余している物見高いおば様連中の格好の話題となり、10年以上も前のお話なのに、今でも人が集まると、あの時の噂話で盛り上がっちゃうのです。(笑)

このお二人、それが原因で、夫婦仲が悪くなったりとか、離婚したとかはないみたいですけど、まつげを取る時、お互いに、どんな気持ちだったのかな~と想像しただけで、いまだにドキドキしちゃう私なのです♪










 

テレビドラマ「宇宙大作戦」

2011-07-18 07:19:30 | 映画・テレビ
私の子供の頃、テレビで、たくさん、アメリカのドラマやアニメを放送していました。
アニメは、「トムとジェリー」「ポパイ」「スヌーピー」などで、ドラマでは「名犬ラッシー」「わんぱくフリッパー」などの動物ものもありましたが、私はなぜかSFの「宇宙大作戦」をよく観ていたのです。
今も、そういう傾向は無きにしもあらずなのですが、子供の頃の私は現実離れしたファンタジー要素にあふれたお話が大好きだったのです♪

でも、あれからかなり長い年月が経ってしまい、どんな内容だったのか、すっかり忘れてしまいました。(苦笑)
だけど、小学生の時に観ていたから、そんなに難しい内容ではなかったのでは?
それに、「宇宙大作戦」というタイトルも子供向けってイメージですよね?(笑)
しかし、もしかしたら、この頃、タイトルに「…作戦」とつけるのが流行っていたのかも知れません。
というのは、同じアメリカのテレビドラマに「スパイ大作戦」というのがありましたし、日本の子供番組にも「怪奇大作戦」というのもありましたから。
映画では「あきれた、あきれた大作戦」というタイトルもありましたし、もっとすごい「史上最大の作戦」なんていうタイトルもありました。(笑)

まぁ、そんな訳で、このテレビドラマ「宇宙大作戦」をすっかり忘れていたのですが、二年以上も懇意にさせていただいているお友達の男性が、このドラマのファンだと知って、久しぶりに観てみたくなっちゃったのです♪


このドラマ、どんなお話かと言いますと、それは毎回、流れる冒頭のナレーションに端的に現れています。


「宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。
そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。
これは人類最初の試みとして、五年間の調査飛行に旅立った宇宙船USSエンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。」


そう、このドラマは宇宙船USSエンタープライズ号が遠い宇宙を旅しながら遭遇する数々のエピソードから作られているのです。

キャストもカーク船長を始め、魅力的な人物ばかりですが、何と言っても、ミスター・スポック(レナード・ニモイ)の存在感がひときわ目をひきます。
というのは、ミスター・スポックは、バルカン星人と地球人のハーフという設定で、ちょっと人間離れした風貌をしているからです。
一番、目を引くのは耳ですが、常に無表情で、顔の造作も、なんだか宇宙人っぽいのです!(笑)

そのほかに、私が気になったのは、カーク船長の秘書のジェニーです。
宇宙船USSエンタープライズ号の乗組員は宇宙服でなく、男性は長袖のTシャツ姿、女性はスカートやワンピースを着て、ごく普通の格好をしているのですが、ジェニーは重要な職責にあるカーク船長の秘書にもかかわらず、男性が喜びそうなミニのワンピースでお仕事しているのです!

しかも、すごく色っぽい♪

こんな秘書ってありなの?(笑)

だけど、お話はかなり緻密にマジメに作られているんですよねぇ。
なので、小学生には理解困難ではないかと思います。

私が子供の頃、観てたのは、たぶんUSSエンタープライズ号や人間が瞬間移動する際などの特撮場面の素晴らしさが大きかったのかも知れません。


そんなこんなで、SFあり、お色気あり、いろんな意味で楽しめる「宇宙大作戦」。

懐かしい思いに時が経つのも忘れ、しばし観いっちゃった私でありました♪












 

マンガ「夏の終わりのト短調」大島弓子

2011-07-17 06:55:59 | 読書
もうじき、子供達は夏休み。

私が、毎年、この頃になると思い出すのは、大島弓子さんのこのご本なのです。


大学受験を控えた女子高生の袂(たもと)は、両親が外国に行くのに伴い、古い洋館に住む叔母様夫婦のもとで暮らし受験勉強をする事になります。
その洋館も叔母様夫婦も昔から袂の憧れだったので、洋館での暮らしを袂はとても楽しみにしていたのです。
ところが、あれほど憧れていたはずなのに、なぜか叔母様の家族に不可思議な点をいくつも見てしまう。
袂が叔母様達に作ってきたクッキーを、昼間、美味しそうに食べてたのに、真夜中、叔母様にこっそり庭に埋められたり、叔父様や息子の力君が夜中にそっと家を抜けだし、どこかへ消えてしまう。
袂が理想としていた叔母様の家族のこうした怪しげな行動に、袂の不信感は募るばかり。

そんな袂に力は、こんな言葉を投げかけるのです。

「鳥に鳴くなと言える?
鳴いた鳥はうるさいから、ライフルでうてる?」




女子高生という年齢は子供でもなければ、大人でもないちょうど中間地点。
子供の頃の甘い夢をいつまでも持ち続けたいと願うのは、世の多くの少女達の望みだと思うのです。
だけど、自分の理想を貫くためには、見て見ぬふりをして、自分を偽らなければいけない事もあるのかも?
だけど、それが過ぎると精神に異常をきたして、蔦子叔母さんみたいに洋館に火をつけ、何もかも破滅に追い込んでしまうのかも知れない。
しかし、すべてが無に帰った時に初めて、それまで見えなかったものが見えてくる事もあるのかも?

蔦子叔母さんにとって、それは真実の叔父様の姿であり、愛であったのですね。

いつまでも清らかな少女の頃の夢や憧れを持ち続けるのは得難く、それに固執するあまり、ともすれば現実に目を閉ざす事にもなりかねない。


だけど袂は、大学受験を諦め、潔く家業の豆腐屋を継ごうとする同級生の二平君に、景気づけにラッパで背中を押してもらい、もう一つの胸の扉を開けようとするのです。


しかし、そうは言っても、少女の自分と簡単に訣別し、大人への扉を迷わずに開けられるはずがないですよね?

袂の胸の扉は、明るい八長調でもなければ、イ長調でもない、不安で物憂げなト短調の調べで開くのです。