私には今、恋愛中の友達がいます。
私の友達も彼氏もともにバツイチ同士です。
ところが、最近、彼女に、ある悩みが出来たそうです。
どうやら、その彼氏は、元の奥さんに、結婚して十年ほどしてからエッチを拒否されたら
しくて、そればかりか、その理由を問い詰めようとしなかったことが情けないというのです
。
私は、それを聞いて、そんなこと、気にしなくてもいいのにと、初めは思っていたのです
が、そのうち、彼女の言うことにも一理あるなと気づいたんです。
女性は、愛する人に体を求められることに愛されている喜びを感じる生き物なんです。
そして、その間は愛する人が、とても素晴らしく思えるものなのです。
だけど、その恋人とのエッチを拒否した人がいると分かると、どうしても悪い方に理由を
考えてしまい、自分の自尊心も手伝って、恋人とのエッチに喜びを見いだせなくなる恐れが
出てくるのです。
だから、彼女に正直にありたいという男性の気持ちもわからなくはないのですが、エッチ
を拒否されたことがあるという事実は、女性にとって、かなりのマイナスイメージになりか
ねないですから、極力言わないほうがよいのではと思うのです。
しかし、彼女から、その悩みを打ち明けられた私は、「彼氏はいい面も沢山、持ってるの
だから、そちらにも目を向けてみたら?」とアドバイスするのが、精一杯でした。
私の言葉に、彼女はどうするでしょう?
聞くところによると、彼氏は優しくて、とても彼女を愛してるみたいなので、何とか彼氏
を見直し、順調にいってくれればいいのですが。
そういう訳で、彼女に少しでも適切な恋愛指南が出来ればいいなと思うようになり、ふと
三島由紀夫の「新恋愛講座」を読みたくなってきたのです。
この本には、歴史的なことから、様々な恋愛の形態などが、三島由紀夫の豊富な知識と深
い洞察力で書かれていて、とても興味深く読むことが出来ました。
その中で、とくに私が気になったものを、ご紹介したいと思います。
まず、人は誰かを好きになる前に、恋に恋する段階があるらしいです。
しかし、それはまだ子供の時代の延長であって、恋愛とは決して、自分の頭のなかだけで
考えるものではない。
相手の意思、相手の全精神生活とが巡り合い、ぶつかり合い、相手から取るべきものを取
り、自分から与えるべきものを与えなくては恋愛は成り立たない。
しかし、そう気づいた瞬間、人は誰でも不幸になる。
なぜなら、それまで描いていた自分だけの世界が崩れ去り、たった一人で、別の人の生活
に向き合わねばならなくなるから。
だけど、そこから、初恋が生まれ、いろいろな悲しみや苦しみが生まれてくるのだ。
そうですよねぇ。
自分の中だけで、あれこれ、考えてるだけでは、恋愛にはなりませんものね。
相手に、自分の気持ちを伝え、相手の良いところも、そうでないところも認めてあげるこ
とが恋愛には、とっても大切ですよね。
ところで、初恋は結ばれないって、聞いたことないですか?
なんだか、よく聞きますよね?
私自身、悲しい初恋の思い出があるのですが、なぜそうなるのか、この本にはその理由が
明快に書いてあります。
例えば、幼なじみ。
男の子と女の子が非常に仲が良くて、よく一緒に遊んでいる。
そして、始終、顔を見ないと淋しいし、会えば、くだらない話をして、恋愛に似たことは
一度も言ったことがない。それでも、何となく好きである。
すべては平和で、イライラしたことは少しもなく、人生とはそういうものだと思い込んで
いる。
ところが、(ここでは他者と書いてありますが)相手に異性というものを意識した途端、
突然、初恋が芽生えてくる。
これが、実に恐ろしい大発見で、今まで無意識のうちにとけ合っていたのに、大きな深い
淵みたいなものが二人の間に出来てしまう。
そして、今までは何も言わなくても分かり合っていた二人が、突然、何もわからなくなっ
てしまう。彼女の笑いないし、彼の笑い、彼女の涙ないし、彼の涙、彼女の言葉ないし、彼
の言葉の一つ一つが通じないものになって、訳がわからなくなってしまう。
そういうものから、何とかして相手に結びつこうとする強い衝動があるにもかかわらず、
もう何を言っても誤解されそうな気がするし、自分の言葉ももどかしくなって、今までのよ
うにスラスラ出てこなくなる。
しかし、その時ほど、二人が強く引かれ合ったことがない。
なぜ、そんな心理状態になるのか?
それは、相手に、何かエロチックなものを感じてしまうからである。
そして、初恋は、結局、お互いに非常に不器用な形で展開するしかない。
お互いに誤解に誤解が重ねられて、お互いに愛されていることがどうしてもわからない。
典型的な初恋とはこういうものだそうです。
ねぇ、納得でしょう?
何だか、胸の痛みとともに、甘ずっぱい思い出がよみがえってくるみたいでしょう?
そして、三島由紀夫は初恋をこう結論づけています。
自分のおぼろげに感じていた性欲的なものと、自分が修練して得た理知的なものが、重大
な関連を持っているのを、一挙に発見するのが初恋である。
つまり、初恋という事件の中では、今まで醜いと思っていたものが、美しいものの中に浄
化され、今までただ美しい、清らかな、しかし、非常に人間離れのしたものが、人間的なも
のの中に溶かし込まれていく。
そして、初めてわれわれは、人生の意味を発見するのです。
ここまで書いたら、私は私の友達の言葉が思い出されてなりませんでした。
あなたにも、彼女の言葉の意味をよく考えてほしいです。
女性に愛されたいと願うなら、自分のマイナスイメージになるような言動は出来るだけ慎
むべきではないでしょうか。
それが、性に関することなら、なおさら・・・
私の友達も彼氏もともにバツイチ同士です。
ところが、最近、彼女に、ある悩みが出来たそうです。
どうやら、その彼氏は、元の奥さんに、結婚して十年ほどしてからエッチを拒否されたら
しくて、そればかりか、その理由を問い詰めようとしなかったことが情けないというのです
。
私は、それを聞いて、そんなこと、気にしなくてもいいのにと、初めは思っていたのです
が、そのうち、彼女の言うことにも一理あるなと気づいたんです。
女性は、愛する人に体を求められることに愛されている喜びを感じる生き物なんです。
そして、その間は愛する人が、とても素晴らしく思えるものなのです。
だけど、その恋人とのエッチを拒否した人がいると分かると、どうしても悪い方に理由を
考えてしまい、自分の自尊心も手伝って、恋人とのエッチに喜びを見いだせなくなる恐れが
出てくるのです。
だから、彼女に正直にありたいという男性の気持ちもわからなくはないのですが、エッチ
を拒否されたことがあるという事実は、女性にとって、かなりのマイナスイメージになりか
ねないですから、極力言わないほうがよいのではと思うのです。
しかし、彼女から、その悩みを打ち明けられた私は、「彼氏はいい面も沢山、持ってるの
だから、そちらにも目を向けてみたら?」とアドバイスするのが、精一杯でした。
私の言葉に、彼女はどうするでしょう?
聞くところによると、彼氏は優しくて、とても彼女を愛してるみたいなので、何とか彼氏
を見直し、順調にいってくれればいいのですが。
そういう訳で、彼女に少しでも適切な恋愛指南が出来ればいいなと思うようになり、ふと
三島由紀夫の「新恋愛講座」を読みたくなってきたのです。
この本には、歴史的なことから、様々な恋愛の形態などが、三島由紀夫の豊富な知識と深
い洞察力で書かれていて、とても興味深く読むことが出来ました。
その中で、とくに私が気になったものを、ご紹介したいと思います。
まず、人は誰かを好きになる前に、恋に恋する段階があるらしいです。
しかし、それはまだ子供の時代の延長であって、恋愛とは決して、自分の頭のなかだけで
考えるものではない。
相手の意思、相手の全精神生活とが巡り合い、ぶつかり合い、相手から取るべきものを取
り、自分から与えるべきものを与えなくては恋愛は成り立たない。
しかし、そう気づいた瞬間、人は誰でも不幸になる。
なぜなら、それまで描いていた自分だけの世界が崩れ去り、たった一人で、別の人の生活
に向き合わねばならなくなるから。
だけど、そこから、初恋が生まれ、いろいろな悲しみや苦しみが生まれてくるのだ。
そうですよねぇ。
自分の中だけで、あれこれ、考えてるだけでは、恋愛にはなりませんものね。
相手に、自分の気持ちを伝え、相手の良いところも、そうでないところも認めてあげるこ
とが恋愛には、とっても大切ですよね。
ところで、初恋は結ばれないって、聞いたことないですか?
なんだか、よく聞きますよね?
私自身、悲しい初恋の思い出があるのですが、なぜそうなるのか、この本にはその理由が
明快に書いてあります。
例えば、幼なじみ。
男の子と女の子が非常に仲が良くて、よく一緒に遊んでいる。
そして、始終、顔を見ないと淋しいし、会えば、くだらない話をして、恋愛に似たことは
一度も言ったことがない。それでも、何となく好きである。
すべては平和で、イライラしたことは少しもなく、人生とはそういうものだと思い込んで
いる。
ところが、(ここでは他者と書いてありますが)相手に異性というものを意識した途端、
突然、初恋が芽生えてくる。
これが、実に恐ろしい大発見で、今まで無意識のうちにとけ合っていたのに、大きな深い
淵みたいなものが二人の間に出来てしまう。
そして、今までは何も言わなくても分かり合っていた二人が、突然、何もわからなくなっ
てしまう。彼女の笑いないし、彼の笑い、彼女の涙ないし、彼の涙、彼女の言葉ないし、彼
の言葉の一つ一つが通じないものになって、訳がわからなくなってしまう。
そういうものから、何とかして相手に結びつこうとする強い衝動があるにもかかわらず、
もう何を言っても誤解されそうな気がするし、自分の言葉ももどかしくなって、今までのよ
うにスラスラ出てこなくなる。
しかし、その時ほど、二人が強く引かれ合ったことがない。
なぜ、そんな心理状態になるのか?
それは、相手に、何かエロチックなものを感じてしまうからである。
そして、初恋は、結局、お互いに非常に不器用な形で展開するしかない。
お互いに誤解に誤解が重ねられて、お互いに愛されていることがどうしてもわからない。
典型的な初恋とはこういうものだそうです。
ねぇ、納得でしょう?
何だか、胸の痛みとともに、甘ずっぱい思い出がよみがえってくるみたいでしょう?
そして、三島由紀夫は初恋をこう結論づけています。
自分のおぼろげに感じていた性欲的なものと、自分が修練して得た理知的なものが、重大
な関連を持っているのを、一挙に発見するのが初恋である。
つまり、初恋という事件の中では、今まで醜いと思っていたものが、美しいものの中に浄
化され、今までただ美しい、清らかな、しかし、非常に人間離れのしたものが、人間的なも
のの中に溶かし込まれていく。
そして、初めてわれわれは、人生の意味を発見するのです。
ここまで書いたら、私は私の友達の言葉が思い出されてなりませんでした。
あなたにも、彼女の言葉の意味をよく考えてほしいです。
女性に愛されたいと願うなら、自分のマイナスイメージになるような言動は出来るだけ慎
むべきではないでしょうか。
それが、性に関することなら、なおさら・・・