奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

マンガ「キューティーハニー」「ドロロンえん魔くん」、そして「けっこう仮面」♪

2017-10-29 10:56:20 | 読書
 まず、なぜ、今回、永井豪さんのええ~と、えっと、そう、エロマンガ(真っ赤)のお

話を書きたくなったのか、その理由から説明したいと思います。(苦笑)
 ことの始まりは前回、「マジンガーZ」の記事を書く時に観たビデオの「マジンガーZ・

メモリアル」が、そもそものきっかけでした。
 それには、原作者の永井豪さんと、その関係者の方との座談会が収録されていて、永井

豪さんの人当たりの良さそうな雰囲気に、アニメの「マジンガーZ」だけじゃなく、漫画

も読んでみたくなったのです。
 それで、前々から気になっていたちょっとエッチな「キューティハニー」「ドロロンえ

ん魔くん」のお話をしたいと思ったのです。
 とくに、「キューティーハニー」は私が子供の頃から読んでいて大好きな漫画の一つで

した。

 それに、子供の頃、私はなんと、「キューティーハニー」の真似をよくしていたのです


 この漫画の主人公、如月ハニーは、「ハニーフラッシュ!」と叫んで、キューティーハ

ニーに変身するのですが、その時、ハニーの着ていたものが一瞬、消えてなくなり、空中

元素固定装置の働きで、戦闘に適したコスチュームが、ハニーの体に張り付いちゃうので

す。
 そこで、私はお風呂に入る時に着ていたものを全部、脱いだあと、ポーズをとりながら

「ハニーフラッシュ!」と叫んで、チャンポンと湯船につかっていたのです。
 だから、自分も、いつかはキューティーハニーみたいなカラダになれると信じていたん

です。 
 ところで、私が、なぜ、この漫画を読んでいたのか説明しますね。
 理由は、手塚治虫先生の「ブラック・ジャック」と同じ、週間少年チャンピオンの連載

されていたからなんです。
 当時、私は「ブラック・ジャック」が大好きで、「少年チャンピオン」を買っていたの

ですが、ついでに「キューティーハニー」も読んでいたんです。
 でも、正直に言うと初め、私は、「キューティーハニー」は避けていたんです。
 というのも、その頃、小学生だった私は、学校でよくスカートめくりをされていて、エ

ッチなことに拒否反応を覚えていたからです。
 しかも、一日に何度も男子にスカートをめくられ、学校に勉強をしに行ってるのか、パ

ンツを見られるために行ってるのか分からないほどだったんです。
 そういう訳で、初めのうちは「キューティーハニー」を避けていたのですが、少年漫画

にしては、女性が主人公なのは珍しかったですし、キューティーハニーの大人の女性の妖

しい魅力と言っていいのでしょうか。どことなく、惹かれるものを感じていたんです。
 それは、その頃、自分の胸がだんだん、ふくらみつつあり、周囲の視線を感じていたこ

とも関係していたように思います。(真っ赤)
 
 それはともかく、キューティーハニーは、実は人間じゃなく、ハニーの父親如月博士が

作ったアンドロイドで、空中元素固定装置の働きで、七変化出来ちゃうのであります。
 この空中元素固定装置は、空気中の元素を瞬時に組合せ、あらゆる物質をつくり出せる

装置で、ダイヤモンドさえも無限に作り出せるのです。
 そのため、もし、この世紀の大発明が、悪に手にわたったら、大変なことになります。
 ところが、これに目をつけたのが犯罪結社パンサークローです。
 パンサークローは、幹部を特殊能力を持つ女性のサイボーグで組織された犯罪組織で、

シスター・ジルが次々に恐ろしい敵を使って、ハニーを襲うのです。
 こう書くと、ヒーローがヒロインになっただけなんじゃない?と思う人もいるかもです

が、ハニーの全裸が結構、出てくるし、しもネタまであるんです。(苦笑)
 そういうのを見るのは、もしかしたら、いけないことなのかも?と思いながらも、当時

の私は熱いものが体の奥からこみ上げてきて、何とも言えない魅力に惹きつけられてしま

っていたのです。(真っ赤)
 私って、変な女の子だったの?
 人とは違うの??
 友達にも、恥ずかしくて「キューティーハニー」が好きだなんて言ったことは一度もあ

りませんでした。
 ところが、私が読んだ中公文庫コミック版のあとがきで、永井豪さんが、こんなことを

書いていたのです。

 つまり、多くの女の子が「キューティーハニー」が好きだったみたいなのです。
 しかも、これより、もっとどぎつい「けっこう仮面」まで!!
 それを実証するかのように、扶桑社文庫版の解説で、直木賞作家の姫野カオルコさんが

こんなことを書いています。
 
 私は、ただの「永井豪のファンです」ではない。私は永井豪によって作られたのだ。永

井豪によってヘンタイにされたのだ。
 時はサイケでミニスカートでモーレツでカバゴン先生なころ、私は初潮を迎える直前だ

った。初潮を迎える直前、それは巫女的感受性と性的感受性が交わってスパークする、た

だ一度の、最高テンションのとき。そのときに、私は永井豪に憑かれ、以降の人生は、永

井豪の漫画に出てくるような女を現実世界に求めてぜいぜいとあえいできたのである。

 あの直木賞作家の姫野カオルコさんも、永井豪さんのエッチな漫画が好きだったなんて

!!
 しかも、作家中島梓さんも、永井豪さんのエッチな漫画が好きだったようで、こんな文

章を残しています。
 
 永井豪のマンガの魅力は「変態の魅力」であり、「SMの魅力」であり、「同性愛の魅力

」であり、「グロテスクの魅力」だ。「スプラッタの魅力」であり、「人間不信の魅力」

であり、「純愛の魅力」であり、「女装の魅力」であり、「強姦の魅力」であり、「破壊

の魅力」であり、「タブー破りの魅力」だ。そこには「あってはいけないのだけれども、

あってはいけないからこそ美味しくてたまらないもの」が全部つまっている。「いけない

子」の美味しさを全部つめこんだ魅力。そんなものに抵抗できる人間がいようはずもない



 しかも、あの漫画の神様、手塚治虫と同じものを永井豪は持ってると書いてるんです!
 参考資料「永井豪けっこうランド」より。
 

 ということは、永井豪を読むのは、決して恥ずかしいことじゃなく、とても知的で高尚

な趣味なのかもしれません・・・

 私は、姫野カオルコさんと中島梓さんの文章に勇気を得て、「けっこう仮面」も読みた

くなってしまいました! 

 でも、その前にお楽しみはとっといて、「ドロロンえん魔くん」から読むことにしまし

た。

 理由は、この漫画は少ししか読んだことはなかったのですが、主人公のえん魔くんが、

ちょっと私好みだったのと、雪子姫が可愛かったからです。
 このマンガは、地獄界の悪党どもが人間界で暴れていることから、閻魔大王に命令され

たえん魔くんが、仲間の雪子姫、カパエルとともに人間界にやって来て、悪党どもを退治

するお話です。
 私ね、カッコイイ男性もいいけど、えん魔くんみたいな茶目っ気のある可愛い男の子に

エッチされたい願望もあるんです。(真っ赤)
 実際、このマンガの雪子姫は必然性があるのかないのか、肌を露出する場面が数多くあ

り、えん魔くんはよだれを垂らさんばかりに喜んじゃうのです。
 ああ、私も雪子姫になりたいな。
 雪子姫になって、えん魔くんにあれされたり、これされたり・・・いやん、これ以上は

恥ずかしくて書けない。(真っ赤)

 このマンガの魅力は、好きな人にはエッチをされたいという女性ならではの願望を満た

してくれるところにあるように思います。

 さあ、それではおまちかね、いよいよ「けっこう仮面」のお話です!

 けっこう仮面とは、長野県の山奥にあるスパルタ学園で、理不尽な理由でお仕置される

女生徒たち、とくに高橋真弓を救うべく登場する正義のヒロインの名です。  
 そのけっこう仮面、必ず、こんな歌とともに登場するのです。 

 ♪カ~オはだ~れかはし~らないけれど 肉体(からだ)はみいんなしっている~~ 

けっこう仮面のねえさんは正義の味方だ イ~イひとだ 疾風(はやて)のようにあらわ

れて タップリみせてさってゆく~~ けっこう仮面はだ~れでしょう けっこう仮面は

だ~れでしょう

 ご存知、「月光仮面」の替え歌ですが、元の歌詞より、こちらの方がずっといいような

?(真っ赤)

 とにかく、この歌詞にあるように、けっこう仮面は素性がわからないように顔は隠して

、あとは全部、見せて戦う正義の味方なのです。
 それで、このマンガのスゴイところは、マンガ界の巨匠と呼ばれるマンガ家さんたちの

キャラクターがパロディになって、けっこう仮面と戦うところにあります!

 例えば、武内つなよしさんの「赤胴鈴之助」は「悪童鈴の助」、堀江卓さんの「矢車剣

之助」は「血狂魔剣の助」、横山光輝さんの「鉄人28号」は「鉄人似獣八五郎」、川崎の

ぼるさんの「巨人の星」の主人公「星飛雄馬」は「干病魔」、水木しげるさんの「墓場の

鬼太郎」は「墓場下駄郎」。
 テレビ番組では、「七色仮面」が「七エロ仮面」として登場します♪
 そればかりか、なんと、漫画の神様手塚治虫先生の作品までパロディにしちゃってるん

です。
 「鉄腕アトム」は「鉄椀オツム」、「リボンの騎士」は「リボンの志士」として!
 しかも、それらのキャラクターはみんな一回限りの出演なのに、リボンの志士だけ、け

っこう仮面の味方として、何度も登場するのです。

 でも、これだけ、マンガ界の巨匠たちのキャラクターをおちょくっても、誰一人文句を

言ってくる人はいなかったとか。
 つまり、「けっこう仮面」は、マンガ界の巨匠達がこぞって認めた優れたエロマンガだ

ということではないでしょうか。

 ところで、私はマンガを読む時、登場人物の女性になりきるタチがあるのですが、この

「けっこう仮面」の場合、暴力教師にお仕置される高橋真弓がまさにそうでした。
 それはたぶん、私の心の奥の被虐の楽しみを触発してくれるからだと思います。(真っ

赤) 

 それに、そのあと、けっこう仮面がすべてをさらけ出して、私のために戦ってくれるの

です。
 そして、けっこう仮面が、敵をぶちのめしたあと、二人して抱き合って喜ぶ姿にも、快

感を覚えずにはいられませんでした。
 私も、けっこうのお姉様と抱き合ってみたい。(真っ赤)

 ところで、角川文庫の「けっこう仮面」の解説で、なぜ、女性にも、このマンガがウケ

るのか興味深いことが書いてありますので、ご紹介したいと思います。
 
 しろうとヌードの投稿雑誌などで、よく顔を隠した女の裸を見かけることがある。顔の

一部にスミをぬって、わからなくさせたヌードも少なくない。ようするに、誰だかわから

なければ脱いでもいいというわけだ。バレなければ、大股開きもやってしまうという。
 そんな女たちは、たしかにいるのである。
 アダルト・ビデオの女優たちが、整形をする話も聞いたことがある。ルックスのためも

あるが、親にバレないためにといった配慮もあるらしい。
 匿名性が保証されれば、女はよりいっそう見せたがる。こういう心の機微を、「けっこ

う仮面」は、みごとについている。その意味で、作者は冷静に女心を解剖しているとも言

える。
 解説(国際日本文化研究センター助教授・井上章一)

 そう言われれば、そうかもしれません・・・


 永井豪のエロマンガの魅力は、普段、心の奥に隠した女のサガを開放させてくれるとこ

ろに尽きる気がします。

 私もね、永井豪のエロマンガのお話をして、とてもすっきりした気分になっちゃいまし

た♪
 

  
 

 

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