奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

小説「野菊の墓」伊藤左千夫

2012-05-29 05:47:04 | 読書
俳優やクイズ番組の司会者や人生相談のコメンテーターとして親しまれ、かなりの読書家であった児玉清さんが亡くなられて、今月で一年になりました。

私は児玉清さんに、紳士的で、とても温厚な印象を持っていたのですが、若い頃は、出演された黒澤映画で、意見の相違から、黒澤さんと一触即発の危機になった事もあるほど、血気盛んな一面も持っていらしたそうです。

そんな児玉清さんがお話する、今は無きNHKの朝のラジオ番組、ラジオビタミンの月に一回の読書コーナーを、私はとても楽しみにしていました。

そのコーナーでは、児玉清さんがいくつものご本をご紹介されていたのですが、殆どが最近のご本だったのに、ある時、伊藤左千夫の「野菊の墓」をご紹介されたのです。

児玉清さんによれば、この作品はかなり若い頃から何度も読まれ、読むたびに、いつも決まったところで、泣いてしまうのだと、今にも泣きそうな声でおっしゃっていました。

私は、この作品を子供の頃から知ってはいたのですが、実は今まで一度も読んでいなかったのです。

だけど、読書家の児玉清さんが何度読んでも泣いてしまうという言葉に読んでみたくなったのです。

それで、先日ようやくこの作品を読む機会に恵まれ、若き日の私の初恋の思い出とともに感動した次第です。



「野菊の墓」伊藤左千夫

誰にでも、初恋の思い出はあるものです。
初恋が叶って結ばれた人もいるかも知れませんが、多くの人は叶わずに涙を流す人がほとんどだと思います。

この小説は、そうした叶わなかった初恋を描いているからでしょうか。
長い間、若い読者に読み継がれて、多くの共感を得てきたそうです。

この小説が美しいのは、幼い頃から一緒に暮らしていた主人公政夫と民子が、自分達でも気づかないうちに恋心を覚えるところにあると思います。

初めのうちは一緒にいるのが楽しいだけだったのに、ある日を境に互いを意識し始め、恥ずかしさから、ついよそよそしくなってしまう。

その初々しい二人の様子に、遠い日の自分の姿を重ね合わせずにはいられないのです。

しかし、周りの大人達は古い因習や考えから二人を引き離そうとするのです。
かわいそうに幼い二人は逆らう事も出来ず、言い付けに従ううち、涙がとめどもなくあふれてくる…

そんなさなかにあって、二人は母親に、山畑の綿を取ってくるように言い付けられ、わくわくしながら出かけるのです。

それが二人にとって、最高で最後の楽しい思い出になるとも知らずに…

ケガをしないように、政夫の母親に股引きをはくよう言われたのを恥ずかしがる民子の乙女心。

菅笠をかぶって歩く姿を政夫の母親に、「民やお前が菅笠をかぶって歩くと、ちょうど木の子が歩くようでみっともない。」と笑われ、顔を赤くして恥ずかしがる様子。

そうして、ようやく二人は、山畑に向かうのですが、その途中で、政夫が道に生えている野菊を採って、民子が野菊が好きだと言うと、政夫が「僕はもとから野菊が大好き。民さんはそんなに野菊が好き…どうりでどうやら民さんは野菊のような人だ。」と言う。

そのあと、畑仕事を始め、お昼に一人で水を汲みに行くと言った政夫に、心細いからと後をついて行く民子のいじらしさ…

そして、政夫が見つけたりんどうの花を、「政夫さんはりんどうのような人だ。」と言った民子の言葉に、「僕は喜んでりんどうになります。それで、民さんがりんどうを好きになってくれればなお嬉しい。」と答える政夫。

相手を直接、好きだと言えない代わりに、お互いを花に例えて、思いを伝えようとする言葉のやり取り。

それはあまりにも純情可憐で、はかなく、二人の幸せを望まずにはいられないのです。


だけど、この日が二人にとって、二度と帰らない最高の思い出になってしまうのです…


このあとの二人のたどった運命は、あまりにも悲しく、私はとても書く勇気がありません…

たった一度きりの二人だけの楽しい思い出。

そして、叶わなかった二人の初恋…



恋を恋とも知らずに、ただ無心にお互いに惹かれ合い、厳しい現実に悲しい運命を辿らなければならなかった二人の姿。


私は、これからこの小説を思い出すたびに、自分の初恋と重ね合わせて、いくたびも泣いてしまうに違いありません…



















 

「七色仮面」と「レインボーマン」の関係は?

2012-05-26 07:36:14 | 映画・テレビ


私が親しくさせて頂いている風こぞうさんと空飛ぶアカエイさんは、主に昭和三十年代のテレビ番組や漫画のお話を書いていらっしゃいます。
それらは、私の生まれる前のお話だったりしますので、知らない場合が、結構多いのです。
その中で、私がとりわけ気になっているテレビ番組があります。

「七色仮面」

私がなぜ気になるのか、正直に書くのは風こぞうさんと空飛ぶアカエイさんの手前、ちょっと気が引けるのですが、勇気を出して書いてみたいと思います。

この「七色仮面」は白黒テレビで放送していた訳ですから、当然、七色を見分けられなかったと思うのです。

こんな不親切な番組ってあるでしょうか?

もし、今、この番組をモノクロで放送したら、「七色になんか見えない!わ~ん!うそつき~!!」と大ブーイングが起きるに違いないのです。

なのに、風こぞうさんと空飛ぶアカエイさんは文句を言うどころか、この番組が大好きらしいのです。

なんて、いい人達なのでしょう…

このお二人はよっぽど人間が出来ているんだわ♪


そう思っていた訳なんです。

すると、そのうち、そういえば私の子供の頃、「レインボーマン」というテレビ番組があったのを思い出したのです。
レインボーマンも七つの色を持った特撮ヒーローだったのです。

この二つの番組、なんだか名前が似ているわ。

そう思っていたら、二つの番組とも原作者は、あの「月光仮面」の生みの親、川内康範さんである事がわかったのです!

そこで、私はもしかしたら「レインボーマン」は、「七色仮面」のリメイク版ではないか?と思ったのです。

おそらく、川内康範さんは白黒テレビで、どんな色をしているのか分からない「七色仮面」を放送して、子供達をがっかりさせてしまったと、ずっと後悔していたのではないでしょうか?

その後、カラーテレビが発明されたのを機に、新たに「七色仮面」を作ろうと思い立ったのでは?

だけど、「新・七色仮面」というタイトルは、千葉真一さん主演で、すでに使っているので、もっとかっこよく「レインボーマン」にタイトルを変えたのでは?

ね?
あなたも、そう思うでしょう?

私って、すごく勘がいい♪

レインボーマンと言えば、主題歌の歌詞にもあるように、インドの山奥でダイバダッタという仙人のもとで修業した事になっています。

だったら、七色仮面も、きっとインドの山奥のダイバダッタのもとで修業していたに違いないのです!

そこまで思ってはみたものの、確かめようもなく、その事をすっかり忘れていたのです。
ところが、ある日、私がよく利用しているレンタルビデオ屋さんで「七色仮面」のビデオを見つけちゃったのです!

ついでに、「レインボーマン」のDVDも見つけちゃいました。(笑)

普通、「七色仮面」を置いてるレンタルビデオ屋さんて、なかなかないんじゃございません?

ほかにも珍しいテレビ番組のビデオが沢山置いてあるので、ここの経営者はこう言った類いのマニアなのかも知れません♪

そうして、私はこの番組の魅力がどの辺りにあるのか、それも調べたくて観てみたくなったのです。

だけど、ここで一つ問題が発生してしまいました。

この番組、風こぞうさんも空飛ぶアカエイさんもお好きみたいなので、つまらなかった場合、正直に書くのは気が引けるなという事です。(苦笑)

でも、その時はうそも方便という言葉もありますし、良好な人間関係を維持するために、面白かったと書いた方がいいかも?と思いながら観てみました。(笑)

「七色仮面」は、ピストルの音のあとに、こんな主題歌で始まりました。


♪解けない謎をさらりと解いて この世にあだなす者達を でんでんどろりこ やっつけろ でんでんどろりこ やっつけろ 七つの顔のおじさんの本当の顔はどれでしょう


あれ?
七つの色でなく、七つの顔と歌っています。

ここで、一つ疑問が解けました。

七色とは、七つの色ではなく、沢山の人に変装する比喩的表現みたいなのです。

この主題歌に合わせて七色仮面が登場するのですが、その姿はスズメみたいなヒヨコみたいな?
それにオバケのQ太郎みたいな毛が三本頭についていますし、これは何のため?

調べてみたら、七色仮面の顔はパイナップルをイメージして作られたのだとか。
そう言われてみれば、確かにパイナップルです。(笑)

でも、どうしてパイナップルなの?

まあ、それはともかく内容について気づいた事を書いてみます。
私が観たのは、コブラ仮面のお話です。

七色仮面は、蘭光太郎という私立探偵の変身した姿らしいです。

まず、蘭光太郎の台詞まわしが特徴あるなと思いました。
周りの人々は普通にしゃべっているのに、蘭光太郎だけ、わざとらしく重々しい口調でいつもしゃべっているのです。
初めのうち私は、それが気になって仕方なかったのですが、だんだんそのしゃべり方がかっこよく思えてきました♪

新井三子(ミコ)という金有左門の助手の色気がまったくない感じもいいなと思いました。(笑)

私の時代の特撮物には可愛くて色気のある女性が必ず出ていたのですが、よく考えたら子供向けの番組に、お色気は必要ないですよね?
だから、純粋に子供の気持ちになって楽しめるなと思いました♪

次に気づいたのは、私の時代の特撮物は30分で一つのお話が終わっていたのですが、「七色仮面」はなかなか終わらないのです。
それだけに、物語性がじっくりあって、人物の描写も丁寧に描かれているなと思いました。

あと、これが一番重要かなと思ったのはさっき書いたのとかぶるのですが、七色仮面の敵である悪の場面が実に多く、丁寧に描かれている点です。
この場面は、恐そうな音楽とともに映し出され、観ているだけで、とても恐いです。
しかも、延々いつまでも悪の場面が続くのです。

モジモジ

恐くて、おしっこをもらしそう…(苦笑)

でも、がまん、がまん。

ああ、やっぱり、もうダメ!

早く七色仮面出てきて、悪をやっつけて~!!

その時、待ってましたとばかりに、どこからか不敵な笑い声が!

でも、そこに現れたのは、なんとピエロの格好をした人物ではありませんか!
そんなので戦えるの?

そう思わないでもなかったのですが、その姿に私は拍子抜けして、なぜかほっとしてしまったのです。(笑)

あまりにも意外な展開で、おしっこを少しちびったかも?(苦笑)


でも、私はこれで「七色仮面」の最大の魅力がわかったような気がしたのです♪

「七色仮面」は音楽も含め、わざと恐ろしく思わせるように作ってあるのです。

だから、私みたいな臆病者は恐くて、ちょっと観たくない番組なのです。

つまり、この「七色仮面」を観るという事は、勇気を問われると言って過言ではないのです。

風こぞうさんと空飛ぶアカエイさんのお二人が男らしくて頼もしいのは、恐ろしい「七色仮面」という番組で、正義を愛し、悪を憎む心を養ってきたからではないでしょうか?



きっと、そうに違いありません!


風こぞうさん、空飛ぶアカエイさん、「七色仮面」は、私もとっても素晴らしい番組だと思いました♪


あ~、素晴らしい番組でよかったわ。

これで、引き続き、あのお二人と良好な人間関係を築けるわ♪



あれ?
そういえば、このコブラ仮面のお話では、蘭光太郎はインドの山奥のダイバダッタのもとで修業する場面はなかったけど?


という事は、一体?


風こぞうさん、空飛ぶアカエイさん、どうなってるの~(笑)












 

映画「麦秋」小津安二郎

2012-05-22 22:38:28 | 映画・テレビ
久しぶりに、この映画を観ました。

それで、今まで気づかなかった点が少しだけですけど見えてきました。

この映画のタイトル「麦秋」とは、麦が実って収穫する梅雨が始まる前の初夏、ちょうど今頃の季節を指すそうです。


まず惹かれたのは、主人公紀子を演じた原節子さんでした。

原さんと言えば、戦前から活躍されていた女優さんで、上品でおしとやかなイメージで、かなり人気があったそうですが、この作品では庶民的で明るい感じを出そうと、小津監督が工夫している場面が随所に見られます。

それは冒頭の場面に早くも現れます。
紀子が、兄の子供達と食卓を囲んで食べ物を口にする場面です。
女性にとって、食事中の姿は恥ずかしくて、出来るだけ見られたくないものなのです。(笑)

しかも、子供達に優しく接する紀子の姿。
ここに私は小津監督の紀子のイメージを最初から明確にしようという意気込みを感じずにはいられないのです。

また原節子さん自身、この役をとても楽しんで演じているように思えます。
兄の子供達との絡みでは、よく笑い、明るい雰囲気を醸し出しているのです。
その姿は、とっても可愛いらしく見えて、大女優なのに全然気取ったところのない素敵な女性なんだなと思わずにはいられないのです。


そうしながら、お話は三十代を目前に控えた紀子の縁談へと協奏曲を奏でていくのです。

結婚は女性にとって、幸福の第一歩だという考えは、ともすれば古風に思えなくもないですが、離婚率の高い今の時代でさえ、結婚願望のある女性は多いですから、あながち理解出来ないでもないですね。

紀子を取り巻く環境は、家族を始めとして、職場の上司など、何人もの人々が紀子を結婚させようと、こぞって動き出すのです。

それは、お節介なようでもあり、愉快なようでもあるのですが、この時代は恋愛結婚よりも、お見合い結婚が主流でしたから、本人はもとより周りの理解や協力は必要条件だったのだろうなと思います。

それに人間関係も希薄な現代よりも緊密であったに違いありません。

その紀子に最初に縁談を持ち込んだのは、紀子の勤める会社の上司佐竹で、家柄も社会的地位も申し分のない男性で、紀子もまんざらではない様子なのです。
ところが、その男性は紀子よりも、だいぶ歳の離れた四十歳で、しかも初婚だとわかり、母親は心配になってしまうのです。


そんな紀子に、父親の同僚の矢部(彼は、紀子の戦死した兄の友人でもあります)の母親がふと打ち明けた一言で、紀子は矢部との結婚を承諾するのです。

私には、この場面が最初、とっても不思議に写りました。

だけど、後からじんわり心にしみてきて、紀子の幸福を願わずにはいられなくなったのです。

最初、私が不思議に思ったのは、紀子が矢部に直接、結婚したいと言われた訳ではないのに、矢部の母親の一言で結婚を決めた事でした。
それに、矢部にしても紀子に自ら結婚したいと言う場面が一切なかった点も不思議でなりませんでした。

もしかしたら、矢部には死別した妻の子供がいたから、自ら進んで紀子に結婚話を持ち出すのを躊躇っていたと暗に示すためだったのかも知れないですが。

でも、現在の感覚からすると、男性に直接、結婚を申し込まれたいと思うのが、女性の本音のような気がしなくもないのです。

しかし、この場面の紀子を観ていると、単に矢部と結婚するという事ばかりでなく、矢部の家族を含めたもっと深い人間的つながり、あるいは信頼関係を大切にしたいという気持ちが胸を打つような気がしてならないのです。


この映画について調べてみると、小津監督は輪廻や無常についても表現したいという考えを持って、撮影に臨んだ事がわかりました。
そう言われてみれば、無邪気な子供達や、第一線で働いている紀子の兄や、歳老いた両親の姿、また戦死した兄の友人である矢部と結婚した事などが丁寧に描かれ、思い当たる個所が無きにしもあらずです。

今、若く生命を謳歌していても、いずれは歳を取り、やがて死んでいく。

だけど、その代わりに自分達が生んで育てた子供達が大きくなり、やはり自分達と同じ道を辿っていく。

それはとても切なくもあり、無常に思えなくもないですが、だからこそ、この一瞬一瞬の生を大切にしなくてはいけないのだなと考えさせられたりもしました。

しかし、この映画を観て、心にいつまでも残るのは、人の善意を信じたい、そして紀子にぜひ幸せになってほしいという思いだったような気がしました。














 

漫画「サイボーグ009 その世界」石ノ森章太郎

2012-05-20 07:24:02 | 読書
SF漫画の名作と言えば、私には三つ思い浮かぶ作品があります。

一つは言わずと知れた手塚治虫先生の「鉄腕アトム」で、二つめは横山光輝さんの「鉄人28号」、そして 三つめが石ノ森章太郎さんの「サイボーグ009」なのです。
この三つのタイトル、読んだ事がないという方でも、タイトルだけは聞いた事があると思います。
そう言う私自身、全部読んだ事があるのは「鉄腕アトム」だけなのです。

なぜなら、理由は簡単♪

「鉄腕アトム」以外は、私の大好きな手塚治虫先生の作品ではないからです。(笑)

それに、今回、私が書こうとしている「サイボーグ009」には、ある思い出があって、そのために今まで読むのをためらっていたのです。

それは、私がとっても小さかった小学生の頃にさかのぼります。

ある日、テレビで、映画の「007」を放送していて、それを観ていた私は、主人公のジェームズ・ボンドに一目惚れしちゃったのです!


「ジェームズ・ボンドのおじちゃま、かっこいい!

私、おじちゃま大好き♪

どれくらい好きかと言うと、抱っこされたいくらい♪

あ~ん、おじちゃまに抱っこされた~い!

おじちゃま、私を抱っこして!」


ジェームズ・ボンド
「お嬢ちゃん、そんなに僕が好きかい?
それなら、抱っこしてもいいけど、お嬢ちゃんの短いスカートだったら、抱っこした時、パンツが見えちゃうかも知れないよ?」



「いいの。
だって、おじちゃまは、私の特別な人だから、パンツを見られたって平気♪」


なんで、パンツ?

どうしてか、わかりませんけど、私はよくこんな空想に耽っていたのです。(真っ赤)


すると、ある日、偶然、本屋さんで、「007」の漫画を見つけちゃったのです!


いいえ、その漫画は「サイボーグ009」だったのですが、私は9と7を見間違えて、てっきりジェームズ・ボンドのおじちゃまが大活躍する漫画とばかり勘違いして、母におねだりして買っちゃったのです。

そして、ページを開いて、全然関係ないとわかって、がっかりしちゃったという訳。(苦笑)

だけど、作者の石ノ森章太郎さんは、どうしてこんなまぎらわしいタイトルにしたのでしょう?

もしかしたら、映画の「007」と勘違いさせて、買わせようという魂胆があったのでは?

あなたも、そう思わないですか?(笑)

だけど、この漫画、決して面白くなかった訳ではないのです。

ちなみに、私が一番印象的だったのは、島村ジョーでもアルヌールでもなく、赤ん坊のサイボーグ戦士001だったのです。
理由は可愛かったからではなく、赤ん坊なのに、大人顔負けの優秀な頭脳を持っていて、すごいなと思ったからです♪


でも、そうは言っても、007とまぎらわしいタイトルに勘違いして買ってしまった私はだまされたという思いが強く、1巻を買っだけで、続巻を買おうという気にはとてもなりませんでした。(笑)
その後、作者の石ノ森章太郎さんはすごい漫画家さんなのだと知り、考えをあらためた次第です。
少し大きくなってからは、マンガ少年という雑誌で、連載が再スタートしたのですが、これは何だか難しくて、あまり読む事はありませんでした。

そうするうちに、私も大人になり、少年漫画を読まなくなってしまい、この漫画の事を、すっかり忘れていました。

ところが、最近、ブログで親しくさせて頂いている風こぞうさんと空飛ぶアカエイさんのお二人が、この漫画の記事を再三書かれた事から読んでみたくなったのです。

とくに大きかったのは、風こぞうさんがプロフィールの画像にしている009こと島村ジョーに、003ことフランソワーズ・アルヌールが戦闘服のままで涙を流しながら、くちづけをしている場面です。

私は風こぞうさんが描いたこの場面にすごくドラマを感じて、何度見ても泣きそうになるのです。

私には、フランソワーズ・アルヌールの涙は、嬉し涙にとても思えないのです。
それになぜお洒落なドレスでなく、戦闘服を着たままで、口づけしているのでしょう?

私は、そのイラストを見るたびに、何度も何度も考えました。

そうしたら、ある時ふっと石ノ森章太郎さんのお姉さんが頭によぎったのです。
もしかしたら、フランソワーズ・アルヌールは石ノ森章太郎がお姉さんの身代わりに作ったキャラクターなのではないのか?
石ノ森章太郎さんには優しくて綺麗なお姉さんがいらして、まだ若かった石ノ森さんが漫画家になるため上京した時も心配して、あとをついて来てくれたそうです。
だけど、お姉さんは結婚もしないまま、女性としての幸せも知らないうちに、若くして亡くなられたのだとか…


お姉さんが好きだった石ノ森さんはせめて漫画の中だけでも、お姉さんが果たせなかった幸せを実現させてあげたかったのではないでしょうか?


フランソワーズ・アルヌールの涙を見ていると、私にはそう思えてならないのです。

その真相を確かめたくて、最近、古本屋さんで、朝日ソノラマから出版された「サイボーグ009その世界」を手に入れたのです。

これは平成10年に出版され、530ページほどあり総集編と言える内容で、重要なエピソードはほとんど収められているらしいです。
巻末には石ノ森章太郎さんの、この漫画にかける熱い思いを綴った文章も載っています。

実は、私はまだこのご本を読んでいないのですが、空飛ぶアカエイさんがどんなご本なのか気にされていらっしゃいましたので、読む前に書いてみました。(笑)


ところで、私にこの「サイボーグ009」を読みたくなるきっかけを下さった風こぞうさんは、今は別のフランソワーズ・アルヌールをメイン画像をプロフィールに貼付けられていて、そちらも私は大好きです。


なぜなら、私が小さかった時分、この漫画を007ことジェームズ・ボンドのおじちゃまと勘違いして空想に耽っていた頃を思い出させてくれるからです。(笑)


風こぞうさん、空飛ぶアカエイさん、私に「サイボーグ009」に興味を持たせて下さってありがとうございました♪


いずれ、感想も書いてみたいと思います。





 

映画「ロッキー」女性にモテるコツとは?

2012-05-14 17:03:58 | 映画・テレビ
先日、「アンドリュー」という映画で、人が人であるのに必要不可欠なものは、誰かを愛し、なおかつ愛した人に愛される事だと書いたのですが、この解釈に私はとても共感してしまいました。

それは、人という漢字にも現れていると思ったからです。

人という漢字は、二本の棒で出来ていますが、人と人とが互いに支え合っている意味だと聞いた記憶があるからです。
ただ支え合うだけなら、苦しかったり辛かったりしますが、愛があれば、全然苦になりませんよね♪

やはり、人に愛は必要不可欠なものかも?


だけど、映画「アンドリュー」の記事を書いてから、自分は誰にも愛されていないと失望した方がいらしたからでしょうか?

何人かの読者が、私のブログから去って、アクセスが少し減ってしまったのです。(笑)

そんなにショックだったかしら?

愛された事のないあなた、あんな事書いてごめんなさ~い。(笑)

そこで、お詫びと言っては何ですが、女性の愛を得るポイントを、私の体験をもとに、様々な角度から書いてみたいと思います♪
結構、きつい事を書いちゃうかも知れませんが、要領を得ない方のために、あえて心を鬼にして書かせていただきたいと思います。(笑)


まず、一番に気をつけていただきたいのは、女性には出来るだけ優しく接してほしいという事です。
例えば、困っていたら、相談にのってあげるとか、重い物を持っていたら、代わりに持ってあげるとか、悲しそうにしていたら、笑わせて気分を楽にさせてあげるとかです。

そうすると、女性は何て素敵な男性なんだろうと、思わずときめいてしまうものなのです。

でもね、モテない男性というのは、女性がいくら言っても言う事を聞いてくれないのです。

たとえ、優しくしても、どこか変にカッコつけて、女性を軽んじるふうな事を言ったりするのです。

どうして、そんな態度を取るのでしょう?

おそらく、モテない男性にとって、女性は、男性より劣っていて征服する生き物だと捉えているから、思わず小ばかにしたような態度を取ってしまうのではないでしょうか?

だから、女性がどんなにお願いしても、損した気持ちになって言う事を聞いてくれないのでは?

女性は、腕力では男性に到底敵わないですが、優しさでは男性より格段に優れていますので、女性が男性より、すべてにおいて劣っていると思うのは間違いです!

それと、モテない男性は優しくすると、すぐにつけあがって、自惚れる人が多いです。(笑)
別に、その人に好意を持っている訳ではなく、ただ親切にしたばかりなのに、勘違いしたくてたまらないのか、俺に気があるんじゃないかと、すぐに自惚れてしまう。
はっきり言って、そういう男性は最低です。(笑)

もっと、謙虚になって、女性を尊重する事をお勧めします♪

あと、理詰めで女性を説得して振り向かせようとするのもNGです。

ある人は、女性ならではの思考方法をこう解釈しました。

女性は頭で考えるのでなく、子宮で考える生き物だと。

この考えには、私もびっくりしちゃいました!
だって、私、あそこで考えてる実感て、全然ないですもの。(苦笑)

でも、私が尊敬する〇め〇〇〇ん〇さんも、そうおっしゃっていましたから間違いないと思います♪


そういった事にも気をつけていただきつつ、次にもっと手軽に女心をものにする仕草やアイテムをご紹介させていただきます。

ウフフ♪
女性には、男性が、素敵に思えちゃう仕草ってあるんですよ♪

それは、車をバックする時、男性が助手席の背もたれに片腕をかける仕草で、女性はこれにとても弱いのです。

私も、これをやられただけで、ドキドキ胸が高鳴っちゃいます。(真っ赤)

あと、今はそうでもないのですが、男性が煙草を吸う仕草も弱いです。

これも、なんだかセクシーに思えて、体がフラフラ自然と男性に近づきたくなっちゃうんです。(真っ赤)

でも、これは以前の私でして、最近は何も思わないようにしています。

だって、煙草は健康に悪いですから。

だから、どうかお願いですから、そこのあなた、私に好かれようと煙草を吸ったりしないで下さいね。(笑)


次にアイテムも、女心を掴む重要なポイントです♪

私が一番弱いのは、真っ黒なサングラスです。

「灰とダイヤモンド」って映画があるんですけど、冒頭にサングラスをかけた男性が出てきて、すごくかっこよくて、ドキドキしちゃった事があるんです♪ 
だけど、サングラスをはずした素顔は、別にたいしたことないんですよね。(笑)

だから、女性にモテたいあなたは、努めて女性に優しくする事と、常にサングラスをかけて、車は出来るだけバックで移動し、その際助手席に片腕を必ずかける事。

これだけで、どんな女性でも、あなたを好きになる事間違いなしです♪


え?
これだけでは、まだまだ不安?

そっか~

それでは仕方ないですね。

だったら、体力以外、何も取り柄もないあなたのために、映画を例に、取っておきの方法をお教えしますね♪

長らくお待たせしました。
ようやく、これから映画のお話に入ります。(笑)

ごめんなさい。
前置きが長くなりまして。(苦笑)

でもね、ちょっと言わせて下さい。
私は映画通の人、いわゆる映画バカにしか理解出来ない文章は書きたくないのです。
映画をよく知らない一般の方にも理解してもらえる事の方が、私には重要に思えてならないのです。

映画をあれこれ批評するのは構わない。
だけど、私は自分がどこで感動し、何を思ったかを大切にしたいのです。

その感じ方が間違ってるなんて、否定するのは、以っての外ですよね?

十人いれば、十通りの捉え方があって、なんら不思議ではないですから。

自分の捉え方が一番素晴らしいと思って、人を小ばかにするなんて、思い上がりも甚だしいと思いませんか?

あー、すっきりした。(笑)

それでは言いたい事、言いましたので、これより映画のお話に入らさせていただきます♪

この映画、大ヒットしました!
映画がヒットする要因は、男性にも女性にもウケる要素が備わっている方がいいのは論を待たないです。

では、この映画が男女共にウケた秘密はどこにあるのか?

それは主役のシルベスター・スタローンが愛する女性のために闘った点ももちろんですが、ボクシングというスポーツを題材に選んだ点も大きかったのではないかと思います。

ボクシングと言ったら、顔を打ち合うスポーツ。

女性にとって、顔は命よりも大切なもの。
その大切な顔を、ボクシングは打ち合う訳ですから、女性の心に響かないはずがないのです!

ここまで書いたら、漫画に詳しいあなたは、「あしたのジョー」が大ヒットし、不朽の名作と言われる由縁がおわかりになりましたよね?

そう、あの漫画の素晴らしさはキャラクターやストーリーにあるのでなく、ボクシングを題材にしたという、たったそれだけの理由で、女性にも大ウケしたのです!(笑)

だから、女性にモテたいあなたは今すぐボクシングを始めるのをオススメします!

読者
「だったら、相手にものすごいパンチをお見舞いして、かっこよくKO勝ちすればいいんだね?」



「違います!勘違いしないでって言ったでしょう?
あなたがかっこいい男性だったら、とっくに素敵な彼女がいるに決まってるんです!

リングに上がって、まずあなたがする事は愛する女性の前で、相手に顔中ボコボコ打たれて、フラフラになりながらでもいいから相手に向かって行き、最後の最後で鋭いパンチを浴びせて勝利する事!

いいですか?
簡単に相手をノックアウトさせて、あなた自身が無傷では女性は決して振り向きません。

顔をボコボコにされなきゃ、女性の心は動かない!

そして変にかっこつけるな!

かっこ悪くたって構わないんです。

誠実で優しくさえあれば!



それが出来た時、女性はきっとあなたに振り向くはずなのです♪



そういう訳で、映画「ロッキー」は、女性にモテる上での恰好の教科書だと私は思います♪

テーマ曲も身体の底からファイトがみなぎって来るようなとても素晴らしいメロディですよね♪ 

ところで、私にはこのテーマ曲にある思い出がありまして、昔、私の知り合いの男性が、好きになった女性に恋を打ち明ける際、勇気を奮い立たせようと、このテーマ曲をウォークマンで聞きながら、彼女に会いに行って、告白したところ、物の見事にフラれたらしいのです。

私は、その女性をまったく知らないのですが、それを聞かされ、彼を振った女性の気持ちが分かるような気がしました。
だって、この「ロッキー」のテーマ曲は、敵をやっつけようと闘志を燃え上がらせるのに恰好のメロディーでしょう?
そんなテーマ曲を聴いてからだと、勇気は出たかも知れないですけど、たぶん女性には彼が恐そうに映ったんじゃないかな?

女性に愛を告白するのに闘志をみなぎらせて、どうするんですか? (笑)

女性は敵じゃないんですから、優しく愛の言葉をささやけば、彼女になってくれたんじゃないかな?


女性に愛されたい方は、この映画でも観て、どうぞご研究なさって下さいませ♪















 

爽やか系のイケメンって、どこかおかしい?

2012-05-12 22:29:26 | Weblog
あなたもご存知だと思いますが、今、芸能界は特撮ヒーロー物「忍風戦隊ハリケンジャー」のハリケンレッドを演じた俳優の塩谷瞬さんが、モデルの冨田愛さんと、料理研究家の園山真希絵さんのお二人に二股をかけて、その両方とも結婚寸前までいっていた噂で、大盛り上がりをみせています♪

ところで、あなたは、昨日の「金スマ」ご覧になりました?

その番組でも、渦中の園山真希絵さんご本人が登場し、再現ドラマにして、事の一部始終をわかりやすく放送していました。

この話題は、最近の芸能界ニュースにあまりとんちゃくしていなかった私でさえ、さすがに気にせずにはいられませんでした(笑)
だって、塩谷瞬さんて、かなりのイケメンですし、「金スマ」に出演されてた園山真希絵さんも、美人でしっかり者という感じだし、もう一人のお相手冨田愛さんが園山さんの親友だというのもスキャンダルとして、最高だなと思っちゃたのです。(笑)

なぜ、こんな考えられないお馬鹿な事を塩谷瞬さんは、やらかしてしまったのでしょう?

塩谷さんも、おっしゃっていたそうですが、おそらく同じくらいお二人が好きで、そのどちらとも本当に結婚したかったのでしょうね?

これは日本では決して許されない事ですが、一夫多妻制の国なら、何の問題も起きなかったのにと、私は塩谷瞬さんの涙を見て、そう思わずにはいられませんでした。(笑)

こういう決断力のない男性は、ぜひ一夫多妻制のある国に行くべきですよね♪
もっとも、私自身は、私以外の妻の存在はどこの国に行っても、絶対許しませんけど。(笑)

ところで、この事件をきっかけに、私は、自分が今まで出会ってきた爽やか系のイケメンで、とんでもない事をやらかしてしまった男性達を何人も思い出してしまいました。(笑)

それでは、その男性達を、少し書いてみようと思います♪

実を言うと、私は若い頃、爽やか系のイケメンは、気をつけないといけないと言われた事があるんです。

不思議に思った私が、忠告してくれた男性に理由を聞いてみたら、「あのね、〇〇ちゃん、この複雑怪奇で、魑魅魍魎が跋扈する現代社会に、爽やかにかっこよく生きられるはずがないんだ。だから、そういう男性はどこか破綻しているのが多いんだよ」と言われたのです。

「それって本当かしら?」

私はにわかに、その男性の言葉が信じられませんでした。

というのも、私はその男性に口説かれている最中でしたので、私を自分に振り向かせるための口実かも?と疑っちゃったのです。(笑)

だけど、私がとても懇意にしていた爽やか系でイケメンの男性が、奥様がいるにも関わらず、同じ職場の女性を好きになり、結婚の約束までしてしまい、職場を首になる事件が起きちゃったのです!

それは、まったくの青天のへきれきと言ってよく、爽やかで、かっこいい彼のイメージとまったく違ったので、私は大ショックを受けてしまいました。


なんで?

なんでなの~!




その次の男性も、やはり爽やか系のイケメンで、おまけに真面目で、とても仕事熱心な人でした。
だから、上司のウケがとても良く、いつも私は上司が彼を誉める言葉を聞かされていて、素敵な男性なんだなと思っていたんです。
そういう訳で、彼は会社から重要な仕事を任されそうになったのですが、その途端、突然、職場を去ってしまったのです。

一体、どうしたのか、何があったのか、誰も皆目検討がつきませんでした。 上司に気に入られて、せっかくのチャンスだったのに?

ところが、それから数年後、取引先の会社へ用事で行ったら、何とそこで彼が働いているではありませんか!
私は嬉しくなって、彼に元の職場の話や、近況を聞いたりしました。

彼も昔と変わらず、愛想よく笑って、いろいろ答えてくれました。

「心配してたけど、元気そうでよかった♪
それに、この会社でも気に入られてるみたいだし。」

でも、そう思ったのもつかの間で、次にその会社に行った時、彼はすでに辞めた後だったのです!

私は残念でたまらず、その会社の人に、いろいろ彼について聞いてみました。
すると、あれほど仲のよかった奥様や子供がいたにも関わらず、女性を作って別れた事や、そこの会社に来る前にも職場をいくつも転々としていて、どこの会社も上司に気に入られて、重要な仕事を任されそうになると、辞めていたようだと教えてくれました。

爽やかで、清潔感あふれる自分を保つためには、しがらみをなくし、常に自由でなければならないのかしら?



ほかにも、外見や体裁を気にするあまり、リッチなふうを装って、その実、借金まみれだった爽やか系のイケメンも、私は知っています。


本当に、本当に、爽やか系のイケメンは気をつけるべきなのかしら?

でも、そうでない人の中にも、どこかおかしい人っているのでは?



今、世間を賑わせているこの事件で、私はちょっと有り得ない事をしでかした爽やか系のイケメン男性達を思い出してしまいました。


男性のあなたは、このスキャンダルを、どう思われましたか?










 

ゴールデンウイークは、ここにお出かけしました♪

2012-05-06 22:13:45 | Weblog
楽しみにしていたゴールデンウイーク、今日でお終いですが、あなたはどう過ごされましたか?

このゴールデンウイーク、私は先月の30日に母と二人きりで、えびの市の白鳥温泉に行って、あとは家族皆で近くで外食をしたばかりで、遠出するつもりはまったくありませんでした。(笑)
理由は、行きたいところがどこも思い当たらなかったですし、子供達に「行きたいところある?」と聞いても、「別に」と言う返事だったので、あとは家でのんびりDVDを鑑賞しようかな?と思っていたのです。

だから、昨日もお昼に市内の道の駅で、家族でお食事したら帰るつもりでいたのです。
だけど、昨日の宮崎はとってもいいお天気で、お食事している間に、遠くに遊びに行きたい気分になっちゃったのです♪

それに次男は学生寮で暮らしているので家族皆が揃うのは久しぶりだったし、長男は来年、高校を卒業したら遠くに就職したいと言っているので、みんなで過ごす時間はあと僅かしかないんだなという思いがあったからです。

きっと、それは主人や子供達も一緒だったと思います。

それで、どこに行こうか話し合っていたら、串間市の都井岬に決まったのです!

それを提案したのは、この私でした♪

私の提案に、主人もすっかり乗り気になって、次男の同級生の女の子の家が都井岬の近くにあるそうだと嬉しそうに話し出したのです。
その女の子のお母さんはアメリカ人で、おじいさんはダンサーとしてグラミー賞を取った事があるすごい人だとか。
なんで、そんなにすごい人の娘さんが宮崎の田舎に嫁いだのか、とっても不思議~(笑)


その都井岬は、次男が中学一年生になりたての頃に行ったばかりで、四年振りになります。

そこには大きな灯台もあるのですが、日本古来の野生の馬が生息している場所でも知られ、宮崎ではちょっとした人気のあるスポットなのです。

私も独身の頃、何度ここでデートした事でしょう…

あ、もちろん結婚する前に、主人ともデートしに来た事はありますよ♪

そこで、早速、行く事に決めたのですが、車は最近買ったばかりの私の軽自動車で行くことにしました。

なぜって、第一の理由は私の車にしかカーナビがついていなくて、しかも殆ど使った事がなくて、どんな道を教えてくれるのか性能を確かめたかったのと、車の乗り心地を主人と子供達に聞いてみたかったからなのです。(笑)

もちろん、運転するのは、この私!

主人は、昨日一日だけのお休みだったので、少しでも楽させてあげたかったの♪
そうして、カーナビの行き先を都井岬に設定して、いざ出発!
都井岬まで、およそ88キロ、二時間後に到着すると示しています。

昨日は日差しが暑かったので、窓ガラスを半分くらい開けて走りました。

クーラーの冷たさより、自然の風を感じて走りたかったんです♪


道すがら、主人とあれこれ世間話や子供の話をしました。
子供達は、静かに携帯をいじくったり、居眠りしていました。

子供達が小さかった頃は、車に乗ると、みんなでしり取りしたり、ナゾナゾで、楽しみながらドライブしていたものですが。

ところが、そうするうちにカーナビが思わぬ道を教えて、ちょっとドッキリ!

だけど、こっちの方が近道なんだと、納得したり感心したり。

でも、都井岬に行くには、結構、山あいを走らなければならないので、曲がりくねった細い道がいくつもあるのです。

カーナビから声を出しているお姉さん、出来るだけいい道を教えてね。

そう願っていたのですが、道路状況まで見分けられないカーナビのお姉さんは、車同士の離合も難しいような、すっごく狭くて曲がりくねった道を教えてくれて、ハラハラドキドキ!

やっぱり人間の頭脳に敵うものはない!
ていうか、道路が悪すぎ。(笑)

それでも、何とか都井岬に到着しました。

やれやれ、一時はどうなるかと思ったわ。(苦笑)

入り口で、入場料400円を払って、ゲートをくぐると、丘の斜面で、のんびり草を食べている野生馬を数頭、発見!

この野生馬は、外国産と違って、少し小さくて穏やかな顔つきをしています。

そういえば、完全主義者で知られた映画監督の黒澤明さんの時代劇の作品に登場する馬はすべて外国産の馬だとか。

完全主義者だったら、都井岬の日本古来の野生馬を使ってほしかったですね~

でも、この野生馬は天然記念物だから、使いたくても無理だったのかも?

その野生馬をあとにして、いよいよ目指す灯台に着きました。

ここでも、一人200円の入場料を払って、灯台の狭い階段をぐるぐる回りながら展望台に上がったら、青い海が遠くまで見渡せて、風がとっても気持ちよかったです。

これなの、この気分を味わいたくて、ここまで来ちゃったの♪


その展望台で、しばらく周りの景色を眺めたり、風を気持ちよく感じたあとで、私達は灯台の近くの神社に行ってみる事にしました。

神社があるのは、以前から知っていたのですが、行ったことがなかったので、ずっと気になっていたのです。

そこは、とても小さな神社で、航海の安全や縁結びを祈願する人が多く参拝するところだそうです。
また、昭和天皇が昭和48年に来られたという記念碑が立っていて、海を眺めたという大きな石もあり、私もその石に乗って、海を眺めてみたりしました。

実は、その神社へは主人と二人だけで石段をおりて行ったのですが、その道々、二十年近くも主人と苦楽を共にしてきたんだなと、普段考えた事のない感慨につい耽ってしまいました。


やっぱり来てよかった…

来なければ、こんな気持ちにはならなかっただろうな…

ありがとう

私の大切なあなた

子供達…


そうして、帰途に就いたのですが、来る途中、あまりにも悪い道をカーナビに教えられたので、違う道を通って帰る事にしました。

ところが、帰りの道もそんなにいい道ではなくて…

これは、カーナビが悪いんじゃなくて、道をどうにかするべきよ!(笑)


そのあと帰る途中に、都城市内のスーパーやホームセンターで、晩御飯や洗車ホースを買いに寄りました。

家にある古い洗車ホースは、ホースの繋ぎ目から水が吹き出して、いつもびちょびちょに濡れながら洗車していたの。(苦笑)


家に帰り着いた時は午後7時半くらいで、すっかり暗くなっていました。

ああ、疲れた…

だけど、行ってよかった…

子供達にも、いい思い出になればいいな…


そして、いい気持ちになり、目が覚めて一夜明けた今朝、車をよく見てみると、このところ暖かくなったせいか、夜、蚊がうようよしていたみたいで、蚊のつぶれた死骸が何匹もこびりついていました!


「いや~ん!

せっかくいい思い出が出来たと喜んでいたのに~!


買ったばかりの洗車ホース、早速大活躍でした。(苦笑)


おしまい♪










 

映画「アンドリュー」人間らしさとは?

2012-05-04 09:53:30 | 映画・テレビ
少し前、私はロボットが登場する名作SF映画「メトロポリス」と「ブレードランナー」を書いたのですが、今回取り上げる映画もまたロボットの映画なんです。
と言いますか、実は、この「アンドリュー」をご紹介頂いたので、ロボットの名作映画の歴史を振り返ってみようかなと思って、先にあの二つの映画を書いてみた訳なんです♪

だけど、この「アンドリュー」、果たして面白いのでしょうか?

全然、聞いた事ないタイトルですし。(笑)
ところが驚くなかれ、この映画の原作者は、SF作家として名高いアイザック・アシモフその人なのです!

アイザック・アシモフと言えば、ロボットの三原則を考案した人として、広く知られています。

まず、第一にロボットは人間に危害を加えたり、危険な状況を傍観していてはならない。

第二に、ロボットは人間の命令に従わなければならない。但し、第一の命令と相反する命令は例外とする。

第三は、第一と第二に準じつつ、我が身を守らなければならない。


以上が、有名なロボットの三原則ですが、実はこのアイディア、日本の漫画の神様、手塚治虫先生が、先に考案されていらっしゃったらしいです♪

このお二人、浅からぬ因縁があったみたいで、アシモフ原作のSF映画の名作「ミクロの決死圏」を観た手塚先生は、著書「吸血魔団」のアイディアを盗まれたと怒った事もあったそうです。(笑)

だとしたら、アシモフって、そんなにすごい人ではないんじゃ?

だけど、アシモフが手塚先生より劣った作家だったかはよくわかりません。(笑)

もし劣っていたにしても、映画「アンドリュー」を観る限り、少なくとも悪い人ではなかったんだろうなと思えなくもないです。(笑)
というか、結構、深く考えさせられる内容に、正直驚いてしまいました。




そう遠くない未来、アンドリューは、お掃除やお料理など家事全般を行う能力を請われて、マーティン家にやってきます。
ところが、メカニックの不具合?が原因で、ロボット以上の、想像力や好奇心や友情の能力を持っている事が判明します。
アンドリューはある時、ご主人様の娘、リトル・ミスが大切にしていたガラス細工の馬の置物を壊してしまい、書物で研究した末、素晴らしい木彫りの馬を作って、周囲を驚かせるのです。

それを知った主人はアンドリューを製造したロボティックス社を訪れ、その訳を聞こうとするのですが、単なる不具合だから部品を交換しますとか弁償すると言われただけで、アンドリューの素晴らしい能力を認めようとせず、落胆と憤りを感じます。
しかし、それはマーティン家の家族にとっても同じで、最初のうちはアンドリューに冷淡な態度しか示さないのです。
だけど、アンドリュー自身、自らの能力を高めようと、次第に機能も外見も人間らしく作り替えていき、周りの人々も変わっていきます。

そして、その結果、アンドリューが判断したもっとも人間らしさとは何だったのか?


ネタバレになって申し訳ないのですが、ごめんなさい。
どうしても書かずにはいられないのです。


アンドリューが下した結論は、人を愛し愛される事でした。

ただ、人を好きになるだけではないのです。

人間として生まれてきたなら、命懸けで人を愛し、愛されなければならない。

ただ、一方的に人を好きになるだけなら簡単だけど、その人の愛を得る事の何と難しい事でしょう…

そして、その愛を持ち続けるのは、もっと困難な試練がいくつも付きまとう…


この映画は、私達夫婦が、結婚生活を続けるうえでの課題を考えさせてくれました。