奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

空想特撮シリーズ「帰ってきたウルトラマン」怪獣は子供の味方♪

2015-01-26 19:20:53 | 映画・テレビ
 
今回は「帰ってきたウルトラマン」です。

 今まで、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」と書いてきましたが、私はこの「帰ってき

たウルトラマン」から、出演している男性に興味を持つようになりました。
 それまでの私は、あまりにも幼くて、怪獣とか、不思議なストーリーに主に惹かれて見て

いたからです。
 しかし、それと同時に少しずつ、この番組以降「ウルトラシリーズ」を観なくなっていき

ました。
 理由は、ウルトラマンが怪獣と戦うシーンが嫌になってきたからです。
 別に、暴力反対とか、そういうのではなく、毎回、戦って、ストーリーを終わらせるとい

う手法に飽きちゃったのです。

 だって、女の子向けのアニメや童話は、戦うシーンはあまりなくて、主人公の少女が、王

子様と結ばれて、ハッピーエンドを迎えたりするでしょう?

 そういうのが、だんだん好きになっていったのです。

 おそらく、そこが、男の子と、女の子の違いなんでしょうね?

 まず、ウルトラマンに変身する郷秀樹ですが、幼い私はこのキャラクターがあまり好きに

なれませんでした。
 優しさがあまり感じられず、どうしても冷たい印象を拭えなかったからです。
 その代わりに、私が好きになったのは、岸田森さん演じる坂田健でした。
 坂田健は、自動車レースの最中に、事故に遭った過去を持ち、松葉杖がないと歩けない身

体だったのですが、美形で、厳しい一面を持ち、かっこよかったのです。
 また、松葉杖に支えられて、びっこを引きながら歩く姿に、幼いながら、母性本能みたい

なものをくすぐられていました。(笑)
 女性では、坂田健の妹、坂田アキ役の榊原るみさんが、可愛くて、郷秀樹を慕う姿がいじ

らしく見えて大好きでした。
 
 男の子の場合、「ウルトラセブン」のアンヌ隊員が好きだという意見が多いみたいですが

、私は、断然、坂田アキ派でした。
 
 そういう事を念頭に置きながら、子供の頃以来、数十年振りに「帰ってきたウルトラマン

」を観てみました。
 すると、子供の頃、あまり好きになれなかった郷秀樹役の団時朗さんが、結構、いい男に

見えて、びっくりしちゃいました。(笑) 
 この人が、すごく真面目に、郷秀樹を演じている事に初めて気づいたのです。
 
 私、真面目に仕事に打ち込む人が好きなんです♪

その反面、頼りないなと思ったのはマットの加藤隊長で、隊員に気兼ねしながら、指揮をし

ているようで、ちょっと情けなく見えました。

 でも、加藤隊長を演じた塚本信夫さんの名誉のために付け加えておきますが、この人は大

河ドラマにいくつも出演した素晴らしい役者さんなので、そういう役だったのでしょうね?

 
 この加藤隊長は、番組中盤で、根上淳さん演じる伊吹隊長と交代する事になり、伊吹隊長

は、加藤隊長と違い、厳しくて、歯に衣着せぬ勢いで、隊員を叱咤し、番組自体がきりりと

引き締まった感じになりました。
 ところで、この伊吹隊長は、なにかコップで飲みながら、隊員に話しかける事が多く、あ

の演出は一体、何だったのでしょう?

 喉がすぐに乾くから?

 だけど、まさかとは思いますが、私はお酒を呑んでたようにも見えるのです。

 

 あと、「決戦!怪獣対マット」で、怪獣グドンに東京を蹂躙された対抗策として、小型水

爆並みの破壊力を持つスパイナーの使用を決断した岸田地球防衛庁長官の役の人が、すごく

存在感があって、誰だろうと名前を調べてみて、びっくりしました。
 

 藤田進


 私は、この名前に見覚えがあったのです。

 というよりも、古い映画やテレビドラマを観る時、私はこの人の名前がないか探していた

時期があったのです。
 この人は、黒澤明監督の昭和18年製作の映画「姿三四郎」で主人公をつとめているので

すが、私は二十歳くらいの頃、その映画を観て、素敵な人だなと胸キュンした過去があった

のです。(真っ赤)
 調べてみたら、藤田進さんは、「姿三四郎」での演技が評価されて、昭和19年製作の映

画「加藤隼戦闘隊」で軍神加藤建夫陸軍少将の役に抜擢されたのをはじめ、多くの戦意高揚

映画に出演し、戦後も多くの戦争映画に出たり、黒澤明監督の映画で何本も主演作品がある

大物スターだという事がわかりました。
 戦意高揚映画に出たというと、あまりいいイメージはしないですが、でも、この威風堂々

とした貫禄、存在感は他を圧倒して、有無を言わせぬものがあり、男の生き方の見本のよう

に感じました。

 はっきり言って、二十歳くらいの頃、藤田進さんを見た私の目に狂いはなかったと思いま

した♪
 

 ええっと、それでは、いつまでも男の話ばかりしてないで、そろそろ本題に入りましょう

か。(苦笑)
 
 
 「帰ってきたウルトラマン」を観て、すぐに気づいたのは、「ウルトラマン」「ウルトラ

セブン」と違って、ユーモラスな感じの怪獣が多いという点です。
  これは、台風怪獣バリケーンです。

 このほかにも、暗黒怪獣バキューモン、隕石怪獣ザゴラス、やどかり怪獣ヤドカリンなど

、ネーミングからして、面白いです。

 それどころか、ウルトラマンと怪獣がバトルをしている時の音楽も、全然、勇壮な感じじ

ゃなく、なんて言えばいいのか、例えばレクレーションを楽しんでるような明るく軽快な音

楽が流れているんです。 
 そう、怪獣は地球を侵略しに来た悪の権化だから許せないというのじゃなく、むしろバト

ルを楽しんでいる感じがします。
 
 なぜなんでしょう?

 その時、ひらめいたのが怪獣ブームです。

 当時の子供達は、ヒーローも好きだったかも知れませんが、それ以上に怪獣が好きで、怪

獣映画が作られたり、様々な子供向けのテレビ番組に怪獣が登場し、怪獣に詳しい子供は、

怪獣博士と尊敬の念を持って呼ばれていたそうです。
  
 それは、正義とか悪とかはまったく関係なく、あの巨大で、大暴れして、破壊の限りを尽

くす怪獣が、当時の男の子達は大好きだったのです。

 ここから導き出されるのは、男性は生まれながらにして、暴力的な事や破壊的な事や、強

大なパワーを持つ者に惹かれるという事ではないでしょうか?

 その気持を大切にしようと思い、「帰ってきたウルトラマン」では、ユーモラスな怪獣が

多数、登場するようになったのでは? 

 
 円谷英二さんの次男で、三代目の円谷プロの社長をつとめた今は亡き円谷皐さんが、色紙

にサインをする時、必ず「子供達に愛と夢を」のメッセージを添えていたというエピソード

があるそうです。

 ここで、正義という言葉を使っていない事に注目すべきです。  


 子供達が怪獣が好きなら、その気持を大切にしよう。

 そして、「ウルトラマン」というヒーローで、平和の大切さも教えようじゃないか。


 「ウルトラマン」が、今も愛される理由が、ここにあるように、私には思えてなりません

でした。 
  
 
 

 

空想特撮シリーズ「ウルトラセブン」アンヌ隊員の魅力♪

2015-01-21 00:28:21 | 映画・テレビ
 
 去年の暮れに、子供の頃以来、久しぶりに、テレビ番組の「ウルトラマン」を観て、良心

的な作りと、作品としての完成度の高さに感激した私は、「ウルトラセブン」も観たくなり

ました。
 それに、アンヌ隊員の人気の理由も知りたくなったのです。
 

 実は、私は幼い頃に「ウルトラセブン」を観ているのですが、その時はアンヌ隊員の良さ

に気付かなかったのです。

 ていうか、男性ばかりですよね?
 アンヌ隊員がいいと言っているのは。

 男性は、アンヌ隊員のどこに魅力を感じているのでしょう?

 また、アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さんは、のちにポルノ映画に出演したり、雑誌の

グラビアで、見事なプロポーションを披露していますが、それについて男性は、どう思って

いるのでしょうか?

 そういう事を念頭に入れながら、「ウルトラセブン」を観てみました。
 
 まず、この番組、広い宇宙を想像させるロマンあふれる主題歌がいいですよね。 

 主題歌とともに流れるオープニング映像の、(円谷英二)という名前に、私は思わず涙ぐ

んでしまいました。 

 やっぱり、円谷英二さんは偉大です!

 このオープニングは、手塚治虫先生のテレビアニメ「ジャングル大帝」と並ぶ、素晴らし

い出来ばえだと思います。
 
 そうして「ウルトラセブン」を観ていた私は次第に子供の頃の記憶がよみがえってきまし

た。

 実は私、モロボシ・ダンが大好きだったんです!

 それは「ウルトラマン」のハヤタ隊員や、「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹や、「ウ

ルトラマン・エース」の北斗星司や、「ウルトラマン・タロウ」の東光太郎や、「ウルトラ

マン・レオ」のおおとりゲンよりも好きだったんです!

 これらの人達の中で、もっとも優しくて、信頼出来そうなのが、モロボシ・ダンなのです



 だけど、今回、見てみたら、ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長も、真面目そうで、正義感が

あって、私好みかもと思っちゃいました。

 こんな真面目そうな人を誘惑できたら、女性として本望かも♪  
    
 
 あら?
 嫌だわ、私ったら。

 これを読んでる良い子のあなた、本気にしちゃダメよ。(笑)


 大人のお話は、この辺で終わりにしまして、幼い頃に「ウルトラセブン」を観た私は、メ

トロン星人や、クール星人や、ゴドラ星人など、殆どの地球侵略者が日本語を喋るのが、と

ても怖かったです。
 
 だって、それだけ頭脳が優れてるって事じゃない?

 それに、この番組に登場するウルトラ警備隊をはじめとする地球人は誰一人として、宇宙

人や怪獣の言葉は喋っていないのです。

 幼い私は、それを観て、「人間は、ワンちゃんや、ネコちゃんとさえ、いまだに会話出来

ないのに、日本語を自由自在に喋れる怪獣って、すごい!」と本気で思っていたのです。 

 地球人よりも、宇宙人や怪獣の方が、優れた頭脳を持っている!

 絶対、地球は侵略されちゃう!
 
 怪獣、恐い~!! 


 しかも、SFあり、サスペンスあり、ミステリーあり、怪奇と幻想色ありと、バラエティに

富み、脚本がよく出来ているんです!
 
 しかし、気になる事もあって、「ウルトラセブン」には、緊張感をほぐしてくれる三枚目

の役が、誰も登場しないですし、それに「ウルトラマン」に登場したホシノ少年みたいな子

供は出てこないのです。


 もしかしたら、これがアンヌ隊員に魅力に感じる主な要因になっているのでは?

 つまり、ウルトラセブンと怪獣以外は、大人ばかり登場して、なおかつ笑える場面が少な

く、緊張感の連続である。

 そこに、美しくて優しいアンヌ隊員が現れると、少年達は安堵感を覚え、よりいっそう親

近感を感じるのではないでしょうか?

 しかも、アンヌ隊員は、モロボシ・ダンと二人っきりで行動する場面が多いのです。

 ちなみに、アンヌ隊員の登場する回では、私は「ダーク・ゾーン」と、最終回の「史上最

大の侵略」が印象に残りました。 

 最終回で、モロボシ・ダンが、アンヌ隊員に、自分はウルトラセブンだと打ち明け、別れ

る場面は、おそらく、当時の少年達に、人を愛する哀しさみたいなものを教え、胸を打った

のかも・・・


 ですが、女性の私に、アンヌ隊員の魅力を知るには、どうしても限界があるのは否めませ

ん。

 そこで、「ウルトラセブン」誕生30周年を記念して出版された「アンヌへの手紙」とい

うタイトルの、アンヌ隊員の大ファンの男性達が綴った手紙を本にしたものを紹介します。

 

 この本には、驚くような人達が、アンヌ隊員の大ファンだと打ち明けています。

 立川談志さんも、好きだったようです。

 脚本家の市川森一さんは、アンヌ隊員が初恋の人だったと書いています。

 北野誠さんは、アンヌ隊員ことひし美ゆり子さんが、ポルノ映画に出演した時は、ものす

ごくショックを受けたと書いています。

 「ウルトラマン」の黒部進さんは、アンヌ隊員の魅力に取り憑かれ、「ウルトラセブン」

には、まったく出演しなかったにも関わらず、交際を申し出たとか。

 脚本家の上原正三さんは、マリリン・モンローがハリウッドの女神だとすれば、ひし美ゆ

り子さんはウルトラマン世界の女神であると書いています。

 
 フルハシ隊員を演じた石井伊吉(毒蝮三太夫)さんとひし美ゆり子さんはプライベートで

は大の仲良しで、よく一緒にお酒を呑んでいたとか。

 また、この本には、「ウルトラセブン」以外の作品に出演したひし美ゆり子さんの写真も

いくつか載っています。

 そのなかで、これはという写真を一枚だけ載せますね。

 1968年「37階の男」より


 これは、チャーミング!

 私も、こんな格好をして、あなたのハートを射止めてみたいです♪


 それでは、この本の中から、私が気に入った手紙を紹介しますネ。


 河崎実「映像監督」

 ひし美ゆり子が好きだ。やはり友里アンヌであった菱見百合子がわたしは好きだ。こう書

くと「ひし美ゆり子」が怒るかもしれない。
 「若けりゃいいの?」。でも、しょうがない。アンヌに魅せられたわたしは、あの時の菱

見百合子に今も恋してるのだ。

 そこで、「セブンセブンセブン」にならって、「ウルトラセブン」のアンヌについて、少

しだけかいつまんで取り上げ、どこが良かったか一ファンとして言及してみたい。

 一話「姿なき挑戦者」は、初登場の看護婦姿だ。招集がかかり、患者を置いて着替えるた

めの服のボタンをはずしかける。思えば、このシーンは、すでに隠れたエロティシズムを内

包していたわけだ。男子にアピールするわけだ。

 二話「緑の恐怖」。この回、なにかとダンと行動をともにする。畜生、すでにダンに気が

あるんだな、と我々少年は気がついていた。
 ロングショットが多かったので必要以上に大きい胸が確認され、ドキドキした。セブンが

登場した時、「ウルトラセブン、頑張って!!」と叫ぶアップがあるが、「ウルトラセブン

」という名前をつけたのはアンヌなんだな。
 
 三話「湖のひみつ」は髪をアップにして出てくるが、それを見た満田監督は「都はるみみ

たいだな」と思ったそうだが、わたしも同感だ。この髪型で通していたら、こんな人気は出

なかったろう。この髪型を直している時、ダンの通信を受けるが、この時、一瞬気がつかず

に素になっている。この表情がいい。そして、なんといってもピット星人の少女に首を絞め

られ、床に倒されるところ。ここは興奮した。子供番組でこんなエッチでいいのか、と思っ

た。

 四話「マックス号応答せよ」は負傷したダンの手当をする時の、お守りをあげる笑顔だ。

清純そのものだ。さらに、ゴドラ星人が化けたダンに強引に連れ去られる時、「ダン、やめ

て!ダン、放して!」と言っているが、嫌よ嫌よはやってほしい気持ちの裏返しだろ!行け

!ダン!と思ったりして。

 六話「ダーク・ゾーン」は、アンヌの魅力全開。ぜんぶいいが、特にベガッサ星人が正体

を現して「キャー!」と叫ぶ時、顔じゅうに汗をかいてるのがイイネ。満田監督の演出がす

みずみまでとても気が利いている回だ。

 七話「宇宙囚人303」は、キュラソ星人に操られるところにそそられる。大団円のシー

ンで少し前髪を落とした髪型になっているが、わたしはこれが好きだ。

 八話「狙われた街」は名にしおう実相寺監督の回である。アンヌの顔を思いっきりアップ

で撮り、ニキビまで写すが、そのリアルさがいい。これがまた親しみが湧くんだ。

 十話「怪しい隣人」は私服初登場。新鮮だ。イカルス星人に捕まり異次元に連れて行かれ

たダンを叫ぶシーン、アップが素晴らしい。やあ、アンヌはやはり顔のいい女だなあ。ラス

トシーンのダンとのツーショット、形のいい胸がひたすら美しい。

 二十四話「北へ還れ!」はフルハシ隊員のお母さんをホテルで接待するが、その時に靴下

が見えている。これがいいね。ジャージの下をはいている感じなの。

 二十五話「零下140度の対決」冷凍ゾーンに叩きこまれた本部で、金城哲夫が内トラで

演じる凍死寸前の隊員を助け起こし、「起きなさい!」と励ますところ。看護婦であるアン

ヌの母性が現れている。

 三十八話「勇気ある戦い」のラスト、ダンは心臓病の少年の美人の姉と心を通わせるが、

それを見たアンヌはシリーズ初めてダンに嫉妬する。もちろん、軽いものだが、「知らない

!」というその仕草が可愛い。

 四十二話「ノンマルトの使者」のアンヌ、浜に顔だけ出して寝ている。長い髪、赤いワン

ピースの水着。ナイスである。自前の帽子、リゾートファッションがいい。こんな女性と海

を見たいものだ。

 四十四話「恐怖の超星人」。部屋でくつろぐアンヌは隊員服のベルトをはずしている。女

子のプライベート覗き見の印象だネ。また、ゴーロン星人に操られている人間に捕まりムチ

でなぐられ、猿に改造されそうになりベッドに寝かされる。サブリミナルエロチック全開の

回だ。

 四十八、四十九話の最終回「史上最大の侵略」はもう最高だ。ダンが、実は「僕は宇宙人

だ」と告白しても、それでも好きだ、と言うアンヌ。これぞ愛。しかしさすがに宇宙人と地

球人の愛は御法度だ。「待って!ダン!行かないで!」とすがっても振り切られ倒れる。そ

してラストカットでフルハシの「ダンは生きている」という希望的発言に泣きながら頷くア

ンヌ。ヒロインの恋は成就しないからこそヒロインとなる。この回で彼女は永遠の悲劇のヒ

ロインとして完成したのだ。

 こうして回顧すると、アンヌは髪型を変えたり襲われたり捕まったり愛したり、実にヒロ

インとして活きることをすべてやっていることがわかる。
 これを超えるのは難しい。しかし、生きている者がやらねばならぬだろう。
 わたしは当時「史上最大の侵略」を見て号泣した。それはセブンの捨て身の行動に対する

感動とともに、アンヌとも別れなければならない悲しみの涙だったのである・・・。







 こんなに熱心に「ウルトラセブン」のアンヌを見ていた方がいらしたのですね。


 アンヌに寄せる淡い初恋にも似た感情に、私も思わず涙ぐんでしまいました・・・








  

年頭の誓い

2015-01-16 07:40:25 | Weblog
 お久しぶりです。
 
 母が亡くなって、初めての新年を迎え、その間、ずっと大人しく過ごしていたのですが、松の内が明けましたので、ようやく記事を書くことにします。

 それでは、私が年末年始、何をしていたのかお教えしますね。

 まず、喪中のため、初詣にも、どこにも行けないという事で、映画のDVDを観ようとTSUTAYAに行ってきました。

 ここで、私はあるものを発見しちゃいました。
 
 私が、3Dテレビを買ったのはブログにも書きましたので、あなたもご存知だと思いますが、あのTSUTAYAに、なんと3Dのコーナーがあったのです!

 これは、嬉しい!
  
 3Dのブルーレイ・ディスクはあまりにも高いので、いまだに中古をほんの数枚しか買っていないのですが、レンタルだったら、お安く観れちゃうじゃないですか。

 しかも、普通の2Dとまったく同じレンタル料金なんです。
 
 それで、私が借りたのは「ライフ・オブ・パイ」と、「アリス・イン・ワンダーランド」で、たったの200円しかしませんでした。

 つまり、旧作だと、1枚、100円で3D映画が観れちゃうって訳。


 ね?
 すっごく、お得でしょう?


 その次に、本好きな私は、古本屋さんにも行ってきました。

 そこで、またしてもある意外なものを発見しちゃったんです。

 それは、横山光輝先生の貸本版の「伊賀の影丸」というマンガでした。
 このマンガは、1961年から、1966年まで、「週間少年サンデー」に連載されていたようですが、どうやらそれとは別に貸本版もあったのですね。

 という事は、横山光輝先生が同じ時期に発表した「鉄人28号」にも貸本版があるって事なのかしら?

 いいえ、それどころか、「バビル2世」や「三国志」にも貸本版があるのかも知れない!?

 
 そういう訳で、レンタル屋さんで3Dのブルーレイ・ディスクを借り、古本屋さんでは何も買わずに、冷やかしただけで、次は食料の買い出しにスーパーに足を運びました。

 そこで、私は前々から気になっていた「エースコイン」というクッキーを買いました。
 

このお菓子は、空飛ぶアカエイさんが、いつだったかブログに書いていらしたので、その時、私は初めて、その存在を知ったのです。

 たぶん、こちらの食料品を扱うお店では、あまり置いてないのかも知れません。

 だけど、超ロングセラー商品みたいで、袋に(昭和30年発売)の文字が。

 お値段は消費税込みで、101円と、とってもリーズナブルで、その割にぎっしり何十枚も入っています。

 それでは、気になるお味の方は?


 うす味で、飽きのこない感じとでも言えばいいのか?


 でも、沢山、入ってますので、いっぺんに全部、食べるのは、かなり無理があります。(笑)


 年が明けて、元旦の日は、朝、外を見たら、雪が降っていました。

 4~5年ぶりでしょうか、雪を見たのは。

 でも、積もるほどではなく、すぐにやんでしまいました。


 そして、早速、私は新年早々、誓いを立てる事にしました。

 
 それは、断酒と、正義と悪のお話を完成させる事です。

 
 実は、母が亡くなるのはそう遠くないと、亡くなる1年前に知らされてから、不安を打ち消そうと、お酒を呑む量が、いつの間にか多くなり、母が亡くなってからも続いていて、どうにか辞めたいと常々考えていたのです。 
  
 

 あと、日付が前後しますが、年末、福岡県北九州市にいる次男坊の元にも行ってきました。

 この目的は、お正月休みに次男坊を連れて帰るほかに、次男坊の通っている大学の見学と、北九州市漫画ミュージアムに行く事でした。

 北九州市漫画ミュージアムは、小倉駅のすぐ目の前にあって、次男坊の住んでいるところと、5キロくらいしか離れていませんでした。
 なんでも、次男坊の通う大学の学生もよく行っているそうです。

 ところが、うちの次男坊は、その存在すら知らず初めてだったみたいでした。

 うちの次男坊も、一応、漫画は好きなんですが、勉強の息抜きとして読んでいるだけで、それほど熱心な訳ではないようです。

 親としては、理想的なマンガの読み方ですね。(笑)

 その北九州市漫画ミュージアムは、ビルの5階と6階にあったのですが、その下の階に、なぜかウルトラマン・ティガの等身大のお人形が、すっくと立っていました。

 壁にはお正月イベントとして、ウルトラマンと、ウルトラセブンが来るというポスターも貼られていました。

 そういえば、最近、洋服の青山で、(ウルトラセール)という旗が掲げられてるのを見かけましたし、ブックオフやファミリーマートでも、(ウルトラ)の文字を見ました。


 今、「ウルトラマン」が、ブームなんでしょうか?

 

 そうこうするうち、漫画ミュージアムのある5階に到着しました。
  
 入り口には、松本零士先生の産んだキャプテン・ハーロックのお人形が出迎えてくれていて、ここで写真をパチリ。

 受付で、次男坊と私の分のチケット2枚を購入し、ワクワクしながら入ってみると、実写で映画化された「宇宙兄弟」の原稿が何十枚も飾ってありました。

 あの漫画の作者は、北九州市の出身だったようです。

 北九州市には、スペースワールドというテーマパークがありますので、「宇宙兄弟」は、スペースワールドのひとつの成果なのかも知れません。

 もちろん、松本零士先生の漫画本も歴史を辿るように何十冊と置いてあり、手に取って読めるようになっていました。
 

 しかし、何より私を感動させたのは「ストップ兄ちゃん」で有名な関谷ひさし先生のアトリエを再現したものでした。


 私が、関谷ひさしさんのアトリエにことさら感動したのは、我が息子二人に、部活の野球に少しでも打ち込んでほしいと、小さい頃「ストップ兄ちゃん」を買い与えた事があったからです。

 私の子供の頃は、テレビアニメの「巨人の星」がヒットしていて、「ストップ兄ちゃん」はリアルタイムでは知らなかったのですが。

 だったら、なぜ、「巨人の星」にしなかったのかと言いますと、このテレビアニメを観ていた当時の男の子の多くが、消える魔球を信じて、監督や親の言うことを聞かずに、こっそり、猛特訓に励んでいたと聞いていたからです。(笑)

 
 うちの息子達にそんな事をさせたくないという親心、わかって頂けますよね♪


 「宇宙兄弟」の原稿や松本零士先生の作品群、関谷ひさし先生のアトリエと見終わって、6階に足を運ぶと、漫画図書館になっていて「銀河鉄道999」のメーテルの格好をした女性が受付をしていたのですが、本当にメーテルにそっくりでした。

 もしかしたら、オーディションで選ばれたのでしょうか?
 

 この漫画図書館は、昭和30年代のレトロな作品も数多くあって、すごい品揃えでした。
  
 そこで、私は、ついにウルトラマンやウルトラセブンが、お正月に北九州市に来る謎を解く鍵を見つけちゃったのです!


 それは、知る人ぞ知る水木しげる先生が創造した「怪獣ラバン」で、北九州市漫画ミュージアムで暴れまくっていたのです!!


 なるほど、確かにウルトラマンが現れるのは、平和な街ではなく、怪獣が暴れまわってるところに決まってますからね♪


 実は、私、この漫画をブロ友さんに紹介されて、読みたくてたまらなかったのです。


 そのブロ友さんは、水木しげる先生の大ファンで、彼によると水木しげる先生は初期の頃、ほかの漫画や映画のパクリが多くて、「怪獣ラバン」も、ゴジラそっくりの怪獣が名前もゴジラそのままで登場しているらしいのです。(笑)

 読んでみると、映画の「ゴジラ」は放射能を浴びて、突然変異で誕生し、核兵器の恐ろしさを訴えていますが、この漫画はぐっとスケールが小さくなり、ある科学者の成功を妬む別の科学者の手によりゴジラの血液を注射され、怪獣ラバンとなって、大暴れするストーリーになっています。

 
 だけど、この怪獣の恐ろしさと言ったら!


 「きゃー!
 誰か助けて~~!!」


 と、その時、遠い空の上から、なにやら光る二つのものが!?


 その姿は、ウルトラマンとウルトラセブン!!!


 ウルトラマンが、スペシューム光線を発射したかと思えば、ウルトラセブンはアイスラッガーを飛ばし、怪獣ラバンはなすすべも無く倒され、かくて地球に平和がよみがえってきました。


 そういう訳で、次回から円谷プロの傑作「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラQ」のお話を続けたいと思います。



 それでは、全国のちびっ子と、元ちびっ子達、私が書く「ウルトラシリーズ」よろしくね♪