「コーラスは楽しい」とコーラスをやっている人は、皆そういうだろう。
コーラスを知らない人は、いないとは思うが、コーラスを楽しいと思っていない人も
時折いる。
そういえば、自分は、学校で輪唱だの斉唱だのしたことはあったが、コーラスをしたいとは
思っていなかった。
授業だから、コーラスをしたことはあったが、授業だからやってみただけ。
そして年を重ね、カラオケに良く行った。
複数で歌いより、一人で歌うことが多かった。
皆でうたうというより、せいぜい、ドゥエット。
カラオケは、歌ったり、人の歌を聞くものだった。
いつしか、カラオケから遠ざかり、歌を口ずさむ機会もなくなっていった。
17年ほど前に、突然、合唱に目覚めた。
合唱をしたいと思った。
合唱の生演奏を聴いたことがきっかけだったかもしれない。
それからあと半年ほどで満17年になる。
合唱を始めた頃は、目先で歌うことで精いっぱいだった。
心にゆとりが出来てくると、一つの合唱団だけでは物足りなくなった。
それからいくつもの合唱団に所属をしたり。様々なジャンル、様々な出会いを体験してきた。
周りには、合唱大好き人間が一杯。
付き合っている友人も合唱団関係の人が多い。
わずかの、合唱してないという人に、時折勧める。
しかしながら、一つの合唱団だけに固執している人がいる。
いくつも入っている団員もいるが。
その意識の違いは、その人の立場、過ごしてきた環境。
そうしたものが、分けるのかもしれない。
歌を愛し、人の声と合わせることに喜びを見出している人たちが増えてくれると嬉しい。
ただ、時折、そういう思いを持っていないようなメンバーにお目にかかることがある。
合唱しているのに、合唱なのに、声を合わせること共に歌うことの愉しみを感じていない?
感じていなさそうな人にお目にかかることがある。
それも、不思議に思う。
ヒトの喜びの不思議?か。
コーラスをやってない人を、「楽しいから」と誘いたくなることもあろう。
しかし、コーラスをまるで、楽しいものと思っていない人も
コーラスは楽しい
関屋 晋 著
岩波新書
出典:https://www.iwanami.co.jp/book/b268398.html