SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

千早茜 / あとかた

2024-06-25 | 読書感想

この本は半年で2回読んでしまった。

1回目読んで、素晴らしいなあと思って、ちゃんとしまわずに未読コーナーに置いていた。

2回目に読んですぐに気が付いたが、この「あとかた」はもう一回読んでも良いと思ったので、

もう一回読んだ。

6話の短編恋愛小説だが、すべてがどこかで繋がっていて、そこをもう一回楽しんだのだ。

恋愛小説と言っても、昔の大恋愛の話はまったく無く、現代の心の痛み、孤独感、絶望、

性別を超えた愛、などが連作になっている。

男側から書いてあったり、その相手の女性側から書かれたり、部下から見た部長の愛、

部長の恋愛、結婚前の男性の気持ち、その相手の行動、など。

最近のこういう恋愛小説は男性では書けないもの。

女流作家ならではの機微が素晴らしいのだ。

さて、今回は書棚に入れる。

 


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