SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

少年期「九月の空」その後 / 高橋三千綱

2022-11-01 | 読書感想

髙橋三千綱は「九月の空」で芥川賞をとっている。

作者が29歳の時に「九月の空」を書き、44歳の時に少年期「九月の空」その後を書いた。

そして昨年73歳で癌で亡くなった。

その昔、売れ子だった髙橋三千綱はよくTVに出ていた。

ちょっとひねた感じで、世間に同調しない裏を往くような感じの人で、

そんなに好きでは無かったのを思い出す。

しかし小説は純文学で素晴らしい。

主人公が高校生から浪人生になるまでの剣道を交えながら、青春に出会った女性たちのことを

瑞々しくも女性の知らない面を感じていく様子を書いている。

最近のチャラチャラした雰囲気の小説ではない。

純文学であって、これぞ小説と満足できるものだ。

素晴らしい。

 


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