SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

名門オーディオーメーカー

2011-01-06 | スナップ
会社からの帰り道、見つけてしまった。
名門オーディオメーカー3社がこんなところに。
それも仲良く並んで。
調べればここが本社だ。

山水電気は有報を見ると従業員数は連結でも6名。
それでも東証1部上場を維持している。
株価は1円~3円だが。
アンプで有名だったサンスイ。
AU-607、707、907シリーズはアンプの名作で、誰でも知っていた。
その後、型番の頭にαという文字を付けたので、
α607、α707、α907なんて名称になり、まるでミノルタのカメラのようで
可笑しかったとともに、親近感があった。
特に907は電源を左右に配した25キロぐらいもある重量級のアンプで憧れだった。
607は79,800円ぐらいの一般的な中級機でメリハリの効いた音質だったので
買えばよかったのだが、迷って、結局はYAMAHAもしくはTechnicsのアンプを買った記憶がある。
そんなサンスイももう製品を作っていない。
今は修理だけだ。

これも名門だったNakamichiが同じフロアーにあるのは、
サンスイと同じ香港資本のグループ傘下にあるからだ。
Nakamichiは2002年に民事再生法の適用を受けて破綻し、香港資本を受けた。
デッキは高級ブランドで、これはさすがに買えなかったが、
カーオーディオで購入した。
オレンジ色の光を放ち、それはそれは美しかった。


名門AKAIも同じだろう。
テープデッキでは誰でも知っている憧れのブランドだった。
私もAKAIのデッキは使っていた。
AKAIがまずはサンスイを支援して、2000年に倒産している。


名門3社とも、同じザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッドの傘下に
なっているわけだ。
なぜ破綻もしくは実質空洞になった3社を香港資本が抱えているかといえば、
これは想像だが、ブランド価値だろう。
3つのブランドともに海外では今でも人気があるのだ。

昔からあるハイエンドオーディオの会社は決して倒産などしていない。
大量生産に走った会社がブームが去って一気に衰退している。
実は最近はオーディオは密かにブームだ。
ただし、欧米製のハイエンドオーディオを中心にした趣味的な世界だ。
そんなハイエンドの世界でネットワークオーディオが産声を上げて、
いつか一般化していくのだろう。
その頃には、3社の名前が付けられた高級ネットワークオーディオが店頭に並んでいるかもしれない。



SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS

コメント (12)
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