もし、りょうちゃんが3月生まれだったら

2020年11月16日 18時16分00秒 | 日記
夕べ、さぁ歯を磨いて今から寝よう‼️ という時に、りょうちゃんが、ちょっと真剣な顔をして、

「ママ、りょうちゃんて、5月生まれでしょ? だから、クラスの中で、誕生日が来るのが早い方なんだよね。だけどさ、もし、りょうちゃんがクラスで一番誕生日が遅くて、走るのとかも遅くて、勉強もできなかったら、ママ、どう思う?」

と聞いてきた。

この言葉を聞いた時、私はすぐに言葉が出なかった。色んな気持ちが頭に渦巻いて。
りょうちゃんが聞きたいのは、「ボクが運動も勉強もできなくても、ママはボクのこと好き?」ということだろうか? それなら、答えは簡単だ。今のりょうちゃんも、運動や勉強ができないりょうちゃんも、同じようにかわいいに決まってるんだから。

それとも、りょうちゃんは、自分は誕生日が皆んなよりも早いから、走るのも速いし、勉強も、わりとできる(自分ではそう思ってるらしい・笑)ということだろうか? もしそうだとしたら、確かに皆んなよりも早く誕生日が来ることで有利なところもあるけど、それだけじゃない部分もあると、ママは思ってる。

でも、すぐに言葉が出てこなかったのは、りょうちゃんが言った、「誕生日がクラスで一番遅くて、運動も勉強もできない子」、それはまさに、子供だった私のことだったからだ。

だから、りょうちゃんには、こんな風に話した。

「りょうちゃん、それね、ママのことだ」

りょうちゃんは、

「えっ、そうなの?」

と驚いた。

「そうだよ、ママは3月生まれで、だいたいクラスで一番誕生日が遅くて、小学校の低学年の頃は、背が一番小さくて、勉強も、運動も、皆んなができてることが、自分はできないなぁ、何でかな? 私はダメな子だなと思ってた。だけど、気づいたら、皆んなに追いついてて、普通にできるようになってたんだよ」

そんな風に話すと、りょうちゃんは、それをとても真剣に聞いていた。
そして、りょうちゃんには、確かに有利なところもあって、だから、今が当たり前だと思って、自分はできるから勉強しなくていいやとか、運動しなくていいやって思っちゃったら、いつの間にか置いてからちゃうってこともあるかもしれないね。だけど、りょうちゃんは、今でも結構頑張ってると、ママは思ってるよ、と伝えた。

りょうちゃんは、話の途中であれこれ聞いてきたので、実際にはこんなまとまった話じゃなかったけど、概略はこんな感じだった。

そして、最後に一番大事なことを伝えた。りょうちゃんが何月生まれでも、足が遅くても、ママは今と変わらず大好きだよって。

りょうちゃんは、嬉しそうにして、それ以上このことを聞いてはこなかったので、多分、それなりに納得したのかもしれない。それに、早生まれで小さかったママが、今はそれなりにちゃんと大人になって、大概のことをそれなりにこなし、仕事もしているのは分かってるわけだから、最終的には、何月生まれでも関係ないんだなって思ったかもしれない。

実際に、その人の人生は、その人の努力や、選択や、運や、人との出会いなど、色んな要素が絡み合って決まってくるわけだから。ただ、生まれ月の影響に関する色んな研究もあるから、やっぱり私は、自分の経験から、りょうちゃんが5月に生まれると知った時は結構ホッとした。

それに、本当のところ、親バカ承知で言うなら、りょうちゃんは賢いし、運動神経も抜きん出てる部分があると思う。一方、努力しなくてもかなり色々こなせてしまうところがあるので、努力することを軽視してしまうんじゃないか、という心配も少しあった。

だけど、こんな風に、もし自分がこうだったらと、今と違う状況に自分を置いて見られるなら、りょうちゃんは、きっと大丈夫だなと思って、ママはとても嬉しかった。




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