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099cut:漆原清明の決断

2019-05-31 | 完全版シナリオ「ビリーの挑戦」
099cut:漆原清明の決断
――Scene15:R製薬の危機
影野小枝 漆原清明さん49歳は、28年間勤めたR製薬を退職しました。あれから1ヶ月。漆原さんのこれまでを、日記から拾ってみます。
◎30日前
 R製薬最後の1日。社長にあいさつをする。いくつかの会社名をあげて「紹介しようか」といってくれた。でも会社を創設する決心をしている。社長のやさしい気持ちに感謝しつつ、握手をして別れた。社長室を出たとき、森永タヌキと鉢合わせになった。勝ち誇ったような笑顔で、「長い間、ごくろうさん」と吐き捨てて寄越した。無視をした。
◎29日前
 本日から会社設立の準備を開始。会社名は株式会社CP社とした。R製薬の評価の最低の2つをいただいた。どん底からのスタート。いいネーミングだと思う。資本金は早期退職制度でいただいた1000万円をあてた。最初は会社の登記をしなければならない。
◎13日前
区役所、税務署、銀行、公証人役場と普段行ったことのないところへ、何度も何度も足を運ぶ。会社の実印を作り、会社のパンフレットの案も作成した。たちまち資本金が音を立てて崩れはじめる。節約しようと、会社設立は全部自分でやった。書斎を整理して、会社専用の電話も引いた。ホームページを立ち上げるために、ソフトも購入した。
◎昨日
書斎の扉に「株式会社CP社」のプレートを貼った。稚拙で味気はないがホームページも完成した。パンフレットもできあがった。明日は会社創設のあいさつ状にそえて、パンフレットも送ろうと思う。 

◎CP社パンフレット
――業績格差は紛れもない人災です。
――営業リーダーを鍛えませんか。
――CP社には営業リーダーをレベルアップさせた実績があります。
――CPプログラムは「人間系ナレッジマネジメント」に特化した、毎月1日×6回の学び、実践し、磨き合うスタイルになっています。

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