奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その977)

2019-04-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「天皇制ってなんだろう~中学生の質問箱(宇都宮健児著・平凡社2018刊)」を読んだ。宇都宮健児(うつのみやけんじ1946生れ)氏は、東大(法学部)中退で、弁護士である。日本弁護士連合会会長を2010~2011に務めた。社会弱者の味方として多重債務問題に取り組んだり、年越し派遣村名誉村長を務めたりもしている。------

「天皇制ってなんだろう」では、教科書には書かれていない真実を子供にも分かるように丁寧に解説してくれている。飽く迄も“あなたと考えたい民主主義からみた天皇制”と副題にあるように、天皇制について先入観なしに子供目線で分かるように、とても優しい表現で、意を尽くして書かれている。-----

天皇の戦争責任問題にも触れているし、どこにも逃げの無い真っ正直な議論が尽くされているので、果たして中学生がこの本を社会科の副読本として使えばどのように天皇制について考えるだろうかと、予想してみた。多分賢い中学生ならば、天皇制を受け入れて戦後の日本は国造りをして来たのだから、これからも同じ形で、象徴天皇制を引き継いでいけば良いのではないかと穏便な考えに至るだろう。また、少しおバカな中学生ならば、共和制に移行する為に、象徴天皇制は段階的に国事行為を減らして、日本も大統領制にすれば良いと考えることだろう。そのような考えを導く意味で「天皇制って何だろう」は良くできた本になっていると思った。

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