炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

「おおむね安全」とはどういうことか

2012-04-14 16:59:16 | Weblog
 簡単に「安全」と言いわず「おおむね安全」と言う。しからば、「おおむね安全」とはどういうことか。簡単に「安全」と言い切れない不安な点があるという事であろうか。不安な点があるというなら、その点についてどのような検討をしたのであろうか。
 「安全」を完全に証明することはできないと私は思っている。とことん検討しても人智が及ばず分からないところが必ず残る。したがって、「安全」を完全に証明し得ない部分が残ることを私は容認する。しかし、とことん検討しても分からなかったというのと、検討の不充分な部分が残っているから「おおむね」と言うのとでは大違いだ。上記の「おおむね」はどちらなのであろうか。
 リスクがないものはない。したがって、ことの是非を判断するとき、そのメリットとリスクを勘案し、リスクを負ってでもメリットのほうをとるか、リスクを回避するためにメリットのほうを捨てるかを、結局は一人ひとりが自覚的に判断しなければいけないのではないか。そのためには、メリットとリスクの検討がどのように行なわれたのか、その詳細が具体的に公にされなければならない。政府のどなたかが「おおむね安全」といったからといってそれで済ますわけにはいかない(政府の責任と言ってみたところで仕方がない)。結局、私たちの所にツケが回ってくるのだから。
 「おおむね」ではぐらかしてはいけない。いい加減にはぐらかしておいていつのまにか「おおむね」を取り外して済ませてしまうようなことがあってはならない。(ボブ)

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