炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

無重力実験装置 -ご隠居談-

2010-04-05 10:45:32 | Weblog
「おう、久しぶりだね。この近くにある桜の名所に花見のついでに立ち寄ったって。そう、今年は開花し始めたのが、お彼岸の頃だった。しかし寒波のために満開になるまで10日以上かかっている。関東地方ではその間にミゾレも降った。
ばあさん、花見酒といきたいので、一本つけてくれ」。
「うん、『ネジのこと-ためしてガッテンでの話題について』は読んだよ。
ネジは奧が深い。しかも最近は様々なネジがある。いずれネジの話題を取り上げて書いておいてほしいところだ。
テレビ放映は見ていないので、無重力実験装置などよくわからないところがある。ここに植松努著の『NASAより宇宙に近い町工場』2009年11月発行の本がある。このなかに書いてある北海道の赤平という場所にある個人所有の無重力実験装置のことかな。この本には世界に3つしかないと書かれている」。
「高い鉄塔の上から、カプセルを落下させて、停止寸前に軟着地させる構造のようだ。この軟着地は難しい。そのまま地上に激突させれば、衝撃実験装置になる。衝撃実験も重要だから、無重力実験だけでなく、これで衝撃実験もできるようにするといいかもしれない。大変危険な実験だけど」。
「この無重力実験装置、落下直後にマイナスの重力が瞬間的にかかることは確かだ。無重力にするために、衝撃的にマイナスのGが作用するわけだ。
若い頃のことだが、さがる方のエレベーターに乗ったら、下がり始めるときに胃の腑が持ち上がるような感じがしたものだ。いまの高速エレベータ-はそんなことはないがね。
この間、船に乗ったところ、大きな波で船が下がった瞬間に同じような体験をしたよ」。
「おお、花見酒がついたか。ネジの話題、さらにネジをかけるために乾杯してから、桜見物、一緒にでかけよう」。
(嚢)

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