パリ郊外へ行く場合、
目的地に基づいて大きい駅へ行き、窓口で切符を買います。
今回は北駅だったみたいです。
シャンティイまで、大人2枚。
ぱー、シャンティイ、どぅ。
…か何かでもいいし、英語でもいい。
その切符が、これ(写真)。
無事に切符を買った私たち、きょろきょろと見渡すと、
コンピエーヌゆきの電光掲示板を発見。
今思うと、コンピエーヌが、シャンティイの先にある、ということを知っていたことが敗因だった。
じゃあ、この電車だ!と、乗り込む私たち。
向かい合わせの座席に着席して、いよいよ旅のスタートです。
いやいや順調順調。
順調だって思いもしないくらい、順調な気持ちでいっぱい。
呑気にくつろぐ私たちの元に、車掌さんがやって来ました。
切符を拝見~。
はいはいどうぞ♪
と切符を差し出す私たち。
が、それを見た車掌さんは固まりました。
別の車掌を呼んで何やら言い始める。
君らは何処へ行くんだ?
とか聞かれたかもしれないな。
何処ってシャンティイだよ?
首を振る車掌。
とうとう、何やらファイルを開いて、私たちに見せる。
どうやら、この電車の運行表であるようでした。
大変に見易くて、
1本の線の上に、四角で囲われた駅の名前が並んでいて、
到着時間なんかが書き込んであったんじゃないかと思う。
とにかく、それが真ん中にどん、とあって、
上下にはたっぷり空間があるページのイメージが残ってます。
車掌さんは、一生懸命説明してくれました。
この電車は、コンピエーヌゆきで、途中のシャンティイには停まらない。
つまり、
こだまに乗らねばならないのに、
のぞみに乗ったようなものです、
…大袈裟に言えばね。
停まらない、小田原へ行くのにのぞみに乗ったような。。。
ガーン!!
コンピエーヌはいいんですよ、ガイドブックに載ってる観光地。
コンピエーヌに行くしかないなら、それでも仕方がないじゃない。
旅は冒険だし、それはそれで出会いだから。
だけど、私の頭の中は、
「罰金」
のことでいっぱいでした。
日本では、普通に乗越精算のシステムがあるでしょ?
だけど、向こうは乗り越したら罰金だって、ガイドブックに書いてありました。
何倍ものお金をとられるって。
ひぇー、一体どんなに請求されちゃうんだろうか?
ああ、もう困った外人だなぁ…
って車掌さんが思ってるのは明らかでした。
でもね、困るのは普通、私たちだけじゃない?
降りたい駅で降りられず、遠くまで行ってしまい、
幾何かの罰金を支払い、時間が足りなくなって……
まぁ、それは自己責任で仕方がない。
車掌さん、ご親切に…どうも有難う。
しかし、どうにも、それでは済まないようで、
ごにょごにょ話し合う車掌さんたち。
一体何だろう?
顔を見合わせたまま、キョトンとする、私たち。
やがて、車掌さんは、
さっきの運行表をもう一度示して言いました。
君たちの行きたい、シャンティイは、ココね?
仕方が無いから、シャンティイの次の駅で、電車を停めるから、
君たちは、この駅で降りて、一駅戻りなさい。
…って言ったのが、何故かちゃんと私たちに理解できました。
英語でゆっくり説明してくれたんでしょうね。
「OK?」
と聞かれて、とにかくびっくりしたまま頷く私たち。
私たちを降ろす為に、電車が停まる?
あまりのことに、車掌さんたちが、私たちの元を離れると、
Pちゃんと私は顔を見合わせて笑いました。
いや…笑ってる場合じゃないんだけどね、日本なら!
日本で電車を停めたら……それこそ、いくら請求されちゃうやら(汗)。
罰金どころの騒ぎじゃないでしょ。
だけど…
私たちは、電車を停めました。遠く異国の地で。
フランス旅行の話をする時には、まず、
「21日も行ったんだ」
って言うと、みんな、
「ふうん、随分長く行ったんだね」
って言うでしょ。
「で、電車を停めたんだ!」
って続けると、誰もがギョッとして身を乗り出してくれます。
今となっては、最高の経験、最高のネタですね。
さて、へらへら変な笑いを浮かべながら居ると、
そのうちにシャンティイを通り過ぎて(笑)、
車内放送が入りました。
多分、
緊急停車をするけど、みんなは降りないでね
って言ってたんだろうと思われます。
それで、降りる準備をしていると、車掌さんが私たちを迎えに来ました。
はいはい、降りさせていただきますよ?有難う。
しかし、車掌さんは、
電車が停車する時になって、またやってきました。
どうやら、言葉が何処まで通じてるか怪しい私たちが信用おけないようで、
私たちの様子をじぃっとみつめている(苦笑)。
停車。
ドアが開きました。
階段を降りて、ホームに降ります。
そのときまで、車掌さんは、油断ない表情で私たちを監視…
そう、まさしく監視し続けたのでした。
以上、「フランスにて電車を停める」事件のいきさつでした。
皆様は、お気をつけ下さいね。
今も変わってないんじゃないかとは思うのですが、
郊外行きの電光掲示板には、停車駅が全部表示されています。
一番大切なのは、何処行きか、ではなく、
その一覧の中に、目的地があるか?ということ。
…だということを私たちはココで学びました。
だから、もうその失敗はしなかったよ?
…当たり前だ、そう何回も電車を停めてはいけません!(笑)
目的地に基づいて大きい駅へ行き、窓口で切符を買います。
今回は北駅だったみたいです。
シャンティイまで、大人2枚。
ぱー、シャンティイ、どぅ。
…か何かでもいいし、英語でもいい。
その切符が、これ(写真)。
無事に切符を買った私たち、きょろきょろと見渡すと、
コンピエーヌゆきの電光掲示板を発見。
今思うと、コンピエーヌが、シャンティイの先にある、ということを知っていたことが敗因だった。
じゃあ、この電車だ!と、乗り込む私たち。
向かい合わせの座席に着席して、いよいよ旅のスタートです。
いやいや順調順調。
順調だって思いもしないくらい、順調な気持ちでいっぱい。
呑気にくつろぐ私たちの元に、車掌さんがやって来ました。
切符を拝見~。
はいはいどうぞ♪
と切符を差し出す私たち。
が、それを見た車掌さんは固まりました。
別の車掌を呼んで何やら言い始める。
君らは何処へ行くんだ?
とか聞かれたかもしれないな。
何処ってシャンティイだよ?
首を振る車掌。
とうとう、何やらファイルを開いて、私たちに見せる。
どうやら、この電車の運行表であるようでした。
大変に見易くて、
1本の線の上に、四角で囲われた駅の名前が並んでいて、
到着時間なんかが書き込んであったんじゃないかと思う。
とにかく、それが真ん中にどん、とあって、
上下にはたっぷり空間があるページのイメージが残ってます。
車掌さんは、一生懸命説明してくれました。
この電車は、コンピエーヌゆきで、途中のシャンティイには停まらない。
つまり、
こだまに乗らねばならないのに、
のぞみに乗ったようなものです、
…大袈裟に言えばね。
停まらない、小田原へ行くのにのぞみに乗ったような。。。
ガーン!!
コンピエーヌはいいんですよ、ガイドブックに載ってる観光地。
コンピエーヌに行くしかないなら、それでも仕方がないじゃない。
旅は冒険だし、それはそれで出会いだから。
だけど、私の頭の中は、
「罰金」
のことでいっぱいでした。
日本では、普通に乗越精算のシステムがあるでしょ?
だけど、向こうは乗り越したら罰金だって、ガイドブックに書いてありました。
何倍ものお金をとられるって。
ひぇー、一体どんなに請求されちゃうんだろうか?
ああ、もう困った外人だなぁ…
って車掌さんが思ってるのは明らかでした。
でもね、困るのは普通、私たちだけじゃない?
降りたい駅で降りられず、遠くまで行ってしまい、
幾何かの罰金を支払い、時間が足りなくなって……
まぁ、それは自己責任で仕方がない。
車掌さん、ご親切に…どうも有難う。
しかし、どうにも、それでは済まないようで、
ごにょごにょ話し合う車掌さんたち。
一体何だろう?
顔を見合わせたまま、キョトンとする、私たち。
やがて、車掌さんは、
さっきの運行表をもう一度示して言いました。
君たちの行きたい、シャンティイは、ココね?
仕方が無いから、シャンティイの次の駅で、電車を停めるから、
君たちは、この駅で降りて、一駅戻りなさい。
…って言ったのが、何故かちゃんと私たちに理解できました。
英語でゆっくり説明してくれたんでしょうね。
「OK?」
と聞かれて、とにかくびっくりしたまま頷く私たち。
私たちを降ろす為に、電車が停まる?
あまりのことに、車掌さんたちが、私たちの元を離れると、
Pちゃんと私は顔を見合わせて笑いました。
いや…笑ってる場合じゃないんだけどね、日本なら!
日本で電車を停めたら……それこそ、いくら請求されちゃうやら(汗)。
罰金どころの騒ぎじゃないでしょ。
だけど…
私たちは、電車を停めました。遠く異国の地で。
フランス旅行の話をする時には、まず、
「21日も行ったんだ」
って言うと、みんな、
「ふうん、随分長く行ったんだね」
って言うでしょ。
「で、電車を停めたんだ!」
って続けると、誰もがギョッとして身を乗り出してくれます。
今となっては、最高の経験、最高のネタですね。
さて、へらへら変な笑いを浮かべながら居ると、
そのうちにシャンティイを通り過ぎて(笑)、
車内放送が入りました。
多分、
緊急停車をするけど、みんなは降りないでね
って言ってたんだろうと思われます。
それで、降りる準備をしていると、車掌さんが私たちを迎えに来ました。
はいはい、降りさせていただきますよ?有難う。
しかし、車掌さんは、
電車が停車する時になって、またやってきました。
どうやら、言葉が何処まで通じてるか怪しい私たちが信用おけないようで、
私たちの様子をじぃっとみつめている(苦笑)。
停車。
ドアが開きました。
階段を降りて、ホームに降ります。
そのときまで、車掌さんは、油断ない表情で私たちを監視…
そう、まさしく監視し続けたのでした。
以上、「フランスにて電車を停める」事件のいきさつでした。
皆様は、お気をつけ下さいね。
今も変わってないんじゃないかとは思うのですが、
郊外行きの電光掲示板には、停車駅が全部表示されています。
一番大切なのは、何処行きか、ではなく、
その一覧の中に、目的地があるか?ということ。
…だということを私たちはココで学びました。
だから、もうその失敗はしなかったよ?
…当たり前だ、そう何回も電車を停めてはいけません!(笑)