はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

'01仏旅記~オペラガルニエ体験

2007-07-03 17:49:10 | フランス旅行記
で、オペラはどうだったのか?…っていうと。
観たのは、
「皇帝ティートの慈悲」=モーツァルトの晩年の作品でした。

一応、どんなお話なのか調べてたし、
どんな曲なのか、予習もしてありました。
で、オペラなんだから、と、
大変なゴージャスなお衣裳を着てる王族が出て来ることを、
ちょっと期待して、想像していました。
だって、貴族なんかのお話だもん。

しかし…
幕が上がると、舞台上は白くて…どちらかというと、殺風景でした。
衣裳も、ドレスは着ていてもあんまり飾りは無い感じ。
大変に、現代美術っぽいオペラだったのです。

劇場は、もう、
これでもかってくらいのロココ調。
なのに、舞台上は、現代調。(笑)

イタリア語で歌われるので、字幕が出てました。フランス語で(笑)。
だからはじめは、知ってる単語を探して遊びました。
…つまり、文章ではわかんないから(苦笑)。

舞台装置で覚えてるのは、
ベッドと……白い頭。
人の身長ほどの高さのある、頭。
つるんとしてる、白い彫像。

この頭と赤いドレスの記憶しかありません。
赤…ってのも、イメージだけで、実は赤い服なんて出て来ていないのかも(汗)。
多分…歌も演奏も素晴らしかったことでしょう。
…皆様、そろそろお気付きですね?
はい、私は爆睡したのであります。

時々目を覚ます毎に、白い頭が違う向きを向いていたような。
気付いたら、カーテンコールだったんじゃないかしら。

カーテンコールになって目を覚ますと、
みんながシャッターを切っていて、
フラッシュがバンバン焚かれていた。
いいんだ?と、私もちゃっかり、記念に撮影してきましたが、
ここにも、白い頭が……
客席に背を向けて、
…って、私は頭の印象ばかりが強いのですが、
カーテンコールの頭は、肩から上がありました。

もしかしたら、この彫像、
よく覚えてないけど、場面ごとに頭の向きだけではなく、
部分も違ってたのかも?
ほら、鼻から上だけ、とか…。
とにかく、なかなかシュールだった印象ばかりが残ってるから。

私のアルバムにいいヒントが書いてありました。
「ブラヴォ!のおじさんが、写真を撮ってくれました」と。

そう!思い出した!!
私の隣りの席のおじさんが、カーテンコールで、
「Bravo!」
と何回も叫んで、いっぱい拍手をされていたの。
しかも、このブラヴォ!が大変に鋭く、歯切れよく…
耳に残る感じだったんだ。

そして、確か小柄で正しい感じの…正装して帽子まで被ってるような初老の方だったんじゃないかと思う。
で、わぁ、おじさんすごいなって思っていたわけです。

このおじさんが大変にご親切で、
私がAUちゃんを激写していたら、
二人で撮ってあげるよ♪
…って言って下さった……んだと思われた(笑)。
わかんないけど、多分そう言って下さったみたいだから、
写真を撮っていただいたのでした。
アルバムの写真の位置からすると、休憩中に。

ちなみに添付は、私が座った座席です。
うん、補助席だったの。
なんか、バスの補助席みたいでしょ?
これ、大変にお尻が痛くなる席だった。
…それでも、寝てた私って…(苦笑)。
日本だと消防法に引っ掛かりそうだけど、
階段にお座布団…なんてのより、遥かにまとも。

終わったのは、だいぶ遅い時間だったんじゃないかなぁ。
オペラ座の入口を出て、階段の下を見下ろした時の景色、
オペラガルニエが、ライトアップされていて、
その明かりを受けたことを、何となく覚えています。

この何年か後…
「シニョール ドン・ファン」の時(…って、またか?笑)、
この時のオペラガルニエのイメージが、作品を観る…
或いは妄想を繰り広げる(笑)時に、
オペラ座の空気を送り込んでくれました。
やっぱり、舞台になる場所の空気を吸うことって素敵。


というわけで?、
翌日は、再び「三銃士」を辿りに出掛けました。
AUちゃんはお疲れのご様子だったので、Pちゃんと二人…
出掛けたのは、シャンティイです。

シャンティイってご存じですか?
まぁ…あんまり行かないマニアな観光地かもしれないけど、
私はどうしても、是非にも行ってみたい場所でした。

「三銃士」の物語を少しご紹介。
ダルタニャンと三銃士たちは、王妃派。
それに対するリシュリューは、アンチ王妃派。

アンヌ王妃は、恋人のイギリス貴族バッキンガム公に、
夫ルイ13世からの贈り物、ダイヤの房飾りを与えてしまいます。

それを察知したリシュリューは、
アンヌを失脚させようと、ルイに口添えします。
舞踏会に、ダイヤの房飾りを身に着けて出席するように、
と命を受け、アンヌは青ざめます。
そこで、ダルタニャンたちは、ロンドンに帰ったバッキンガム公の元まで、
ダイヤを取りに行くことになります。

もちろん、リシュリューも、ただ手をこまねいてはいません。
パリから北上し、カレーの港から、イギリスに渡ろうとする一行を邪魔すべく、追手が放たれます。

その追手と攻防を繰り広げた場所の一つが、ここ、シャンティイ。
シャンティイといえば、銃撃戦。

ダルタニャンは、
リシュリューの手下とやり合う度に、
一人ずつ三銃士を置きざりにして、先に進みます。

シャンティイでは、ポルトスを置き去りにしていくのですが、……。

ま、詳しくは読んでいただけたら幸いですが、
観光地としてのシャンティイは、競馬…みたいですね。
そして、シャンティイのお城があるの。
このシャンティイ城を訪れよう、
と、私とPちゃんは朝から出掛けたのですが……。

この旅の、数ある事件のうち、
ネタとしては最上級の事件が勃発するのです。
次回、乞うご期待!!(笑)