バリボーママのひとりごと♫

福岡発東京経由シカゴ行!ご主人様よっちゃんの仕事の関係でシカゴへ。約7年の駐妻生活を経て帰国、今に至ります☆

感謝の誕生日会

2017年02月28日 | シカゴ日常

随分前のことだけど、
一時帰国から戻ってすぐ
YさんとMさん、Nさんの三人が
「アタシちゃんのお誕生会しよ~~~~~」と声かけてくれた

こんな大きなハッピーバースデーを掲げて、
アタシの大好きな赤の(ほんとはベルベットかな)ケーキを
焼いてきてくれました


みんなで掲げてぱしゃり


お食事の前にYさんがアロマオイルのバスソルトのセンセになって
たくさん教えてくれながら作らせてもらいました




お食事はなんと、鍋
食べるのに夢中で写真忘れてしまった

最後はケーキをいただいて
4人でわいわい楽しかったです


実はこの時すでに
王子は真っ暗闇のトンネルの中。
時間は短かったけど、みんなが
元気になあれと開いてくれたパーティが
気分転換になりとてもとても嬉しかったんだな~

ありがと、Yさん。Mさん、Nさん。

実はこの時点でYさんの本帰国が決定してたので
楽しかったけど、ちょっぴりさびしくもありました







もぐもぐ日記(ごくごく日記?)~Jamba Juice編~

2017年02月27日 | シカゴ お出かけ

姫のバリボーの元チームメイトが
バイトしてるスムージーやさん
Jamba Juice

近所のモールの一角にあります
気軽に入れる、ポップでかわいい店構えに
ずるずると引き込まれ…

美味しそうなスムージーを指さしでオーダー

だって名前が難しいっちゃもん
写真があってありがたいわ~


作ってるとこみたらね、
フレッシュフルーツ
アイスかヨーグルトのようなものを
おっきなミキサーみたいなのでしばらくぐるぐるしてました


レジでオーダーし、ピックアップで受け取り


お気に入りは
Mango a go go
マンゴーアゴーゴー
これなら言えるし

寒くなってもたまに行きたくなるマジックにかかってます

Jamba Juice
The Streets of Woodfield,
601 N Martingale Rd #310,
Schaumburg, IL 60173


トンネル week 6 最期じゃなかったハナシ(笑)

2017年02月24日 | シカゴ中学校

アタクシ、随分免疫がついて強くなったようでございます

前回のELのセンセからのメールを受けて、
「もうしばらく彼をありのまま受け入れて様子をみてくれないか?」
と返事をしたところからのハナシ。


その後、アタシのことをすっ飛ばして(笑)
よっちゃんのとこに電話が入った。
しかも、校長から。

「彼は全くプログレス(進歩)が見られない。
心配だから転校(日本人が多い学校に)も考えてみたらどうか?
ミーティングをしたいのでお父さんが来られる日を設定する」と。


はぁ?

学校に行けなかったのが行けるようになり、
クラスに入れなかったのが入れるようになり、
全部の授業に出られなかったのが出れるようになり…


コレのどこがプログレスが見られないの?
しかも、アタシをものの見事にすっ飛ばして、よっちゃんに電話するとは。
今まで感情むき出しに、泣いたりしたことは謝るけど(笑)
そこまで見事にぶっちぎること、なくない??????


アタシ、本気でイラッ


なんか、絶対アタシや王子と、センセや校長など学校側のとらえ方が違う!と思い
ソッコーメール(笑)


「できないことができるようになったのに、どうしてそんなに急ぐのか?
実際彼はプログレスしている。」
ほかにもたくさん書いたけど、割愛。

…はい、返事やいかに(笑)
まだまだ続きそうな予感…しかしない…


紹介します 缶詰

2017年02月23日 | シカゴ生活

アタシの情報源はほとんどYさん
いつも共有してくれてありがと~

トレーダージョーズのスモークサーモン
缶もいちいちかわいい

母として恥ずかしいけど、
魚はさばききらんし調理もへたくそなので
こういうものに頼ったりする

アタシの酒のアテにぴったりだ


ベリーダンスのBおばあちゃんに教えてもらった、
というYさんに伝言ゲームで教えてもらったのは…

これらすべての缶詰と
牛ミンチをぶち込み煮込んで…


チリコンカン

子どもたちこれ大好き
ミートソース感覚だね

こちらのツナ缶は、なんだかちょっと臭みがあったので代用しているのがコレ

とり胸の水煮。
近いっかなりツナに近い
で、昼のサンドイッチによく登場する

その話をYさんにしたら、
『これ、美味しいよ』ってくれたツナ缶。

缶もかわいいけん、もう少し眺めてからいただく予定


『手抜きでおいしい』『日本のものに近い』を貪欲に求めて…
缶詰ありがたや~




トンネル 最後?に感謝

2017年02月22日 | シカゴ中学校
追記したいことがもう一つ。
苦しいさなかに本当に本当に
たくさんの人に支えられたこと。


衝突はしたけど(笑)学校の校長先生Mrs W,
なかなか分かり合えないけど(笑)担任のセンセMs B,
家庭教師のセンセKセンセ、ソーシャルワーカーのMr L,
日本人カウンセラーのMs G,

王子を支えてくれる学校で数少ない話せる友達、A, J

それに加えて
昨年の野球チームで知り合った仲良しCの家族
彼らに事情を話すと、家に招待してくれたり、一緒に出掛けてくれたり、
楽しめる環境を一緒に探して王子を誘ってくれた

そして今年のトラベルチームのコーチM
なんと、「いつかみんなと野球以外で遊べないか」と相談すると
その翌週にはチームの男の子たちを一同に集め、
トランポリンやボルダリングのある遊べる施設へ王子を一緒に連れて行き、
帰ってきてピザパーティ、それからコーチの家でビデオゲーム大会、という
とても楽しい会を企画してくれた。

そしてこれからもこういう機会を増やしていくから、
楽しく仲良くなって行こう、彼なら大丈夫だ、と励ましてくれた。
そしてコーチはアタシにこういったのだ
「いい提案をしてくれてありがとう。」と…
お願いしたのはアタシなのに、ありがとう返し。泣ける。


そしてアタシもいろんな人に助けられた。

日本人の数少ないママ友達、Sさん
野球でご一緒のSさん夫妻
王子の友達Jのママ、J
英会話のテューターのL
そしてアタシの数少ない日本人の友達、もちろん(笑)Yさん、
それから話を聞いてくれたNさん、Mさん。

そしてそして、
心配しながらもそっと見守ってくれた
日本にいる
アタシのお母さん、
アタシの大大大親友よーこ、
王子の大親友Rのママ、心の友Uちゃん


ありがとうが止まりません。
見てない人もいるけれど、この場をかりて
ほんとうにありがとう。


しばらくブログを休んでいたことで
書きたいことめちゃくちゃ盛りだくさん。
一時帰国も残しておきたいし、


毎日続けるのもいいけど
充電期間を設けるのもいいね!


「何事にも意味がある」
うん、納得。いろんな意味で納得。


まだまだ王子の様子は不安定だけど
明日からはまた
面白いことも探して書こうと思います

トンネル week 5 小さなことからこつこつと。

2017年02月20日 | シカゴ中学校

全授業コンプリの翌日、
がんばりの副作用か、頭痛で早退はしたけれど(笑)
その翌日からまた、なんとか全授業コンプリの目標を達成すべく、ガンバッテマス王子。

ELのセンセとは………

ま、昨日書いた通りの現状(笑)
いくらELのセンセといえども
他国に住んだことのない方と、
その他国に住んでるまっただ中で奮闘中の人とが分かり合うというのは
なかなか難しいことに思えます。
相手の気持ちになって想像する、それは簡単そうで難しい。
だからセンセの気持ちもまったくわからんわけではない、そう思う今日この頃。

ま、何はともあれとりあえず、
まだまだ月曜日はドキドキだけど、

少しほっとしていたのが
もう少しほっとできそうなところまできました!
道は一つじゃない。
長い人生を考えても今この一瞬を逃したところで
大変なことが起こるわけじゃない、そう思うことにしました。


王子はよく話をしてくれるようになり。
どんなに沈んでても、アタシとは話してくれたのでそこは安心だったな。
そして暴れたり、一人の世界に閉じこもったりはしなかったのでそれが救い。


毎日リクエストの豪華な(笑)ご飯をもりもり食べて、
大好きな野球をしていたことがよかったのかな。


「学校に行かないと楽しいこと(野球・ゲーム)はできないよ」
ある人はこう言ってみれば?と言ってたけど
アタシは違うと思ってた。言わなくてよかったな、と今でも思ってる。

アタシもたくさん自分で考えて行動した。

ある日、アタシは
ノートに独自のカウンセリングシートを作り、
それに沿って心の整理をするお手伝いをした。

今現在いろんなことをどういう風に思っているか。
それを改善するには自分は何ができるか、そして周りにどうしてほしいか。

何が不安なのか、探るために。
解決策を見つけるために。


それ以外は

食べたいと言うものを一緒に作り、
買い物では「重たいから王子よろしく~!」と頼り
ただひたすら王子と楽しく時間を過ごすことを考えた。

心が閉じてしまわないように。

彼の意見に口は出さないようにして
まずはしっかり受け止めるように。



今回のトンネル事件で
「自分の行動に責任を持つ」ということを考え始めた王子


学校では、いつもチョイス(選択肢)で質問されてたのだけど

この授業に出るかでないか、
誰だれと誰だれのどちらの隣に座りたいか、
このワークはできるかできないか、
ランチはカフェテリアで友達と食べるのか、オフィスで一人で食べるのか…となんでもチョイス(笑)

それを選んで答えるのは王子自身なので
センセは「あなたのチョイスでそうしているのよ」とたたみこんでくる。

よく考えればチョイスは二つ以上存在する質問もあったので
言葉のあや、見えない操作ではあるけれど(笑)

しかしながら王子は、そうやって
自分の選んだほうの道に責任を取る必要があると初めて学んだのかも知れません。


ティーンネイジャーとはいえ、
今までは家の中で一番小さな生き物だったので
母、姉、そして父…と誰かしらが守ってくれ、誰かしらが手を貸し、
誰かしらが王子の行動をコントロールしていた。
ま、たぶんほぼアタシだけど(笑)

それに気付いて
それをアタシがやめてみた。




○たとえ話。
ランニングして帰宅。汗かいてるからシャワー浴びたら?の答えに
本人が「風呂は入らない」と言ったとする。

前なら「汗臭いし寝具汚れるし、明日臭いから入って」と言って半ば無理やり
そしてシャワー浴びずにダラダラしてたら「早く入って!」のダメ押し。

今は「あ、そう?」で終わり(笑)
寝具汚れても臭くても彼が選んだチョイスだから(笑)


○たとえ話2。
髪の毛が伸びてきたとする。

前なら「王子、パパにきってもらったら?」
もしくは「パパ、王子の髪切って」

今はな~んにも言わない。
100歩譲って何か言うならば(笑)「そろそろ伸びたね~」くらいにする。
彼の髪の毛は彼が切りたいときに切ればいいんだもん。

アタシがこう変わったことで
王子は自分で決めた、自分の選択、という気持ちが芽生え、
責任を持とうと努力しているのがわかる。

いつも我慢していたのかもしれないな~。
アタシのそういう口出しに。
アタシ自身は無意識だったけど、操作しようとしてるアタシに。
…ま、今更だけど。

そういって若干落ち込み気味なアタシに
「人は飛ぶ前に一度しゃがむんだ」、とよっちゃん
王子もアタシも沈むところまで沈んだから、あとは大きく飛べるよ、と。

たまにはいいこというじゃん、ナイス(笑)

そうよね。
このプロセスを考えただけでも大きく成長だし、
アタシ自身もティーンになった王子との関係を改めて考え直すいいチャンスだと思う。

小さな気付きから
あ~だこ~だ迷いながら
こつこつと改善に取り組んでいく。

これは人生でず~っと行っていく学びであり、成長。

その一つが今だった、
そして登校拒否だった、ということを
アタシも王子もしっかりと受け止めて
最終的に笑顔で締めくくれればいいな、と思ってます。





トンネル week5 分かり合えないところ

2017年02月19日 | シカゴ中学校

順調に学校に行き始めて、
授業に出始めてまる一週間がたった時、
担任のELのセンセ、Ms Bからメールが来た。

『ようやく学校に来て、全部の授業に出るようになってよかった。
しかしながら、彼はやる気が見られない…blah, blah, blah…』


アタシ、これ読んで唖然


あれだけ説明したのに。

学校に行くことが
授業に出ることが、
何より、
そうやってプッシュされることが、王子を苦しめているのにっ!


アタシ、怒り


わがままやただの行きたくない気持ちで授業を聞かないわけではないのに、
まったくもって伝わってない。

あ~残念すぎる。



しかし、これが文化の壁の典型なのかもしれないな、とも思う。


ということでアタシ、
家庭教師のKセンセにお手伝いしてもらって、こんな返信を出しました。

『王子のことをいつも思ってくれているのは本当にありがたい。
でも今アタシは、王子がようやく学校の全部の授業に出られるようになって、ハッピーなんです。
申し訳ないですけど、今の段階ではそのままの彼を受け入れてくれませんか?
(ま、言ったら「ほっといてくれていい」ってことね(笑))
アナタが彼を思って助けてくれているのにはとても感謝しています。
でも、今もっともっと、とプッシュし続けたら彼はまた自信を無くしてしまうかもしれない。
今の最優先は学校に行き、全授業に出ることだとアタシは思っています。
また何かあったらご連絡ください。』


さ、どういう対応がくるか。

…も~こうなったら何でもかかってこい!

負けない!



トンネル week4  郷に入れば郷に従わなければならないの?の疑問

2017年02月18日 | シカゴ中学校

視点を変えて
親子で作戦を練って挑んだweek4

それなりに効果を発揮したんだけど

実はもう一つ、
月曜日にチャレンジしたことがある。


それは、アタシの勝手なチャレンジ。
『日本語で言ってみよう!』
王子にもナイショ。


今までは
英語でがんばって伝えようと努力していたけど、
うまく行ったり行かなかったり。
伝わったり伝わらなかったり。

歯がゆい思いもあったし、
何より、アメリカにいるからって
なぜ無理に自分のできない言語で言わなければならないのか、って思い始めた。

できることなら
通訳なしで、自分の気持ちをぶつけたい!と思い始めた。


で、week4の月曜日、
王子が「全授業コンプリ宣言」をする前に
アタシは校長とソーシャルワーカーに話しかけた、日本語で(笑)。

『彼は「英語」を学ぶ段階にあるのに、現状はそうではなく、
「英語で」アメリカの授業を受けているのだから、授業がわかるわけないし、
毎日疲れて、時に出たくなくても当然だと思う。学校以外では普通に過ごせているので病気ではない。
だからセラピーにはいかないし、彼はこれまで通り学校に来る。
朝は遅れないようにするけど、もしかしたら出られない授業も出てくるかもしれない。
その時は先生に現状を理解して許してもらえたら、彼はもっと授業に出られると思う。
私も英語で伝えるのが疲れたので今日は日本語で伝えることにした。』

ほとんどこのままの日本語を
ゆっくりと、二人の顔を見ながら、言った。


王子、唖然。
ソーシャルワーカー「Oh, wow…」
校長、うなずく(何にもわかってないだろうけど)


唖然とした王子にここでコンプリ宣言してもらい(笑)
王子はオフィスから教室へ。
アタシと手をパチンと合わせてパワーを与えあって。


そのあとに、今の言葉を英語に訳し、二人にこう説明した。
あ、ここからは何とか英語でね(笑)

『王子は毎日、今アタシの話す日本語を聞いてあなたたちが感じたような
わけのわからない状態の中に何時間もいるわけで、
それを苦痛に感じることがあるのは当然だと思う。だから彼は少し休憩が必要だし、
いくら簡単にした問題をだされても、それすら難しいことがある。それを理解してほしかった。

彼は病気ではないし、楽しい授業だけ選んでいるわけでもない。
彼が体育に行くのは、話さなくていいから。
彼が数学に行くのは、問題を解ければいいから。
彼がELクラスに行くのは、安心する担任のセンセがいて、みんな英語が話せないから。
彼が選んでいるクラスはそういうクラスであることをどうして理解してもらえないのかわからない。
彼は授業に行きたくないわけではない、ストレスを感じて行けないだけ。
心の病気でも、わがままでもない。その誤解は解きたかった』 …と。

ソーシャルワーカー、校長ともに
今までとは違う反応でアタシの言葉に返事をする。

「よくわかったわ。とにかく王子が来てくれて、がんばる意思を見せてくれたから様子を見ましょう」と。

心の中では
「もう少し前の段階でそのくらい察せ!」と思ってたけど(笑)
やっぱり細かなことでも説明しなければならないアメリカにBooooooだけど(笑)
それでもアタシもすっきりしたし、
王子にも「英語はわからないのは当然だから、言いたいことは日本語ででも言え!」と
体を張って教えてあげられたのではないかと思う。
アタシ自身も思い切った行動に出てみて、
沈みがちだったところから這い出し、ちょっと元気になった。


この月曜日、昨日お伝えした通り、
王子は全部の授業をコンプリートし、校長にガーガー言われることもなく(笑)
元気いっぱいな笑顔でアタシの待つ車まで帰ってきてくれた。


次のステップへ前進の嬉しい一日。
帰りにマクドナルドでデート!
王子の大好きなポテトで乾杯した(笑)


トンネル week4  視点を変えること

2017年02月17日 | シカゴ中学校

日々よくなったり悪くなったりを繰り返す中で
アタシも王子も免疫がついたのか(笑)
物事を冷静に考え、次の手を思いつくようになってきた。


王子も甘えている自分や逃げている自分に気付いたし、

アタシもこれがだめなら、これやってみよう♫とアイデアが浮かぶようになった。



毎週月曜日はいつもドキドキ。

行くのか行かないのか、
ごねるのかすんなり行くのか…

月曜日をポーカーフェイスで迎えるのがなかなか難しかったかな。



先週、week3は初めは順調だった。

月曜日、7つの授業のうち5つ、教室に行き、
火曜日、5つの授業に加え、ランチタイムにカフェテリアに行き、
水曜日、6つの授業に出た。

…まではよかった。

木曜日、4つしか行けなかったらしく
金曜日、2つしか行けなくて、おまけにランチも一人でオフィスで食べたらしい。


なぜ?
またなぜ戻ったんだろう…
順調だったのに。


木曜と金曜、特に金曜日はまた
元気なく帰ってきた。

おやつを食べながら
それとなく探る。

「今日は一週間の最後やから、疲れたね」というと、王子泣き出す。
そしてやっぱり授業に出るのはきつい、と…


この段階でひと月以上こんな状態なので、
もうほんとにセラピー送りか、もしくは環境を変えるため
転校するしかないかもしれない…とアタシも思い始めた。


少し落ち着いたところでもう一度よく話を聞くと、

授業に出られなくてオフィスにいるときに、
校長やソーシャルワーカーが様子を見に行くたびに
「あなたは授業に出なければならない、学校は学ぶところだ」と言い続けられていた、と
重い口を開け、話してくれた。

彼の言い分としては
出られる授業からがんばって出ているのに、
出られない授業の時にはオフィスで何度も出なさい、出るべきだ、と言われ続けるのがつらい、と。


ま、そりゃそうだ(笑)出られないからそこにいるのに
出ろ出ろと言われたらうんざりもするだろう。

でも、それは彼の理屈であって、学校側がそう言いたい気持ちもわかる。
アタシは大人だからね(笑)

王子にとってはそれが苦痛の原因だったらしく、
木曜、金曜の後ろを向いた行動の原因がこれだったのか!と気付く。


ピン!とひらめいたアタシは彼にこう言った。

『じゃあさ、オフィスいるとガーガーうるさいから、
なんなら授業に出て、な~んにもしないでも座ってるほうが楽なんじゃない?』と。

王子、明らかに目からうろこな顔をして…
『それもそうだね(笑)』と笑いながらちょっとほっとした顔でアタシに返事した。

そこから二人、作戦会議(笑)
次の月曜は校長にガーガー言わせないために、

①朝はいつもより早く行き、
②オフィスには寄るけど、校長に「今日は全部の授業に出る!」と宣言し、
③そのままオフィスにはとどまらず、授業をふらふらはしごする(笑)
④授業はわからなくてもいいから、ほかのことを考えてもいいから、とりあえず座っておく


ま、笑いを交えながらざっとこんな作戦を立てた。


そしてweek4のその月曜日、

作戦通り、
朝早く行き、オフィスで「全授業コンプリ宣言」し、
とりあえず一日を教室で過ごしてみた王子、

迎えに行ったアタシに向かって手を振りながら
学校から笑顔で出てきてくれた。

「お母さん、ぼく授業全部出れた!明日からも出られる。
校長からも何も言われなかったよん(笑)」と。


ちょっと自信がついた様子で
今のところ、元気に通ってます。

この翌日、ちょっと体調を崩し
早退したけど、そののちは
何も言われない授業にほぼ全部出ています(笑)。


ちょっと視点を変えてみたのが功を奏して
そのまま毎日何を言われているかちっともわからない授業をBGMに
元気にペン回しを練習する今日この頃。


トンネル week 3 兆し

2017年02月16日 | シカゴ中学校

日本人カウンセラーとの面会は
アタシと王子、別々にしてもらった。


お互いに知りたくないことも聞きたくないことも、
聞かれたくないこともあるだろうからね。


そこで王子、ナント1時間半、先生独占(笑)
何を話したのかはわかりませんが
センセと楽しく話してきた様子

アタシも少し時間をもらい、学校側に伝えてもらいたいことを伝え、
しばらくカウンセリングに通わせてほしいとお願いする。


日本人のアタシは
カウンセリングというものになじみがないけれど
アメリカの皆さんは
わりと日常的にかかりつけのカウンセラーのところへ通うらしい。

心のバランスを保つため、
話して頭の中を整理するため、
感情的になりやすい家族ではない、第三者に話を聞いてもらう

…そんなところでしょうか。


この日の夜、
王子はよっちゃんと話をしていた。

よっちゃんは
「学校は行くもんだ。行かないという選択肢はない。
ただ、全部授業をわかろうとすると脳みそが疲れるから(笑)
成績なんてどうでもいい。
知ってる友達に会いに行くつもりでクラスに足を運んだらどうか?」
このように伝えた。


それを聞いたアタシ

学校側から提示された「登校拒否克服セラピー」の話しをし、
王子は学校かこのプログラム、どちらに行きたいか聞いてみる。

王子、「学校を少しずつがんばりたい」と。

アタシは
「勉強はしたくなったらオトナになってでもするはず。
まずはそれぞれの授業に行って友達に会う。
そのためにはナイススマイルとhi!という言葉だけでいい。
そして毎日面白かったことを一個だけでも見つけてお母さんに話して。
そこから始めてみてはどう?」
と後押ししてみた。


その翌日、朝。

学校に行く、という王子。
授業は全部出られないかもしれないけど
少しずつ行けるように努力したい。
できるような気持ちになってきた。

…と。


いろいろ苦しい思いもした分、
王子はどんどん変わった気がする。

自分の意見を言うようになり、
自分で選択して行動し、
その行動に責任を持つように。



そんなこんなで結局のところ、何がほんとの原因で
何が彼を変えたのか、まったくもって?はてな?ですが(笑)
トンネルの出口目指して、
全授業コンプリート目指して
前を向いて親子で挑んでいるところです。


よく思い返すと、
こんなに王子のことだけを見たことは今まで一度もないかもしれません。
もともととてもおとなしく、わがままも全然言わなかった王子。
隣にいて、「ママ」と呼ばれたら「は~い」と返事すれば
また自分の世界に集中するような子でしたから。

いつもうるさい姉がちょろちょろと悪さをするので
アタシはそちらに振り回され、王子のことはないがしろにしがちでした。
ようやく今頃、話をすること、抱きしめることで
親子のきずなを確認でき、安心させてあげられたような感じ。情けない…


まだまだ不安定な状態ですが、
彼が安心して過ごせるように全力サポートしながら
市原悦子のようにいい距離感で
星飛雄馬の姉、明子並みにそっと見守り続けるつもりです。


こういう心の病気のようなものは
風邪と一緒でだれでもなりうる、とインターネットで読みました。

心のバランスを取るのが難しく、体も変化しどんどん大きくなる思春期に
運悪く(?)日本に帰ったことで起きたであろうこのトンネル事件、

きっとこんなこともあったね、と笑って話せる時が来ると思うし、
心が成長するのに必要なプロセスなのかもしれないな、と思います

今では楽しく一時帰国を振り返り、
大親友Rと過ごした時間についてたくさん話してくれてます。
いい思い出はやっぱりいい思い出です!

まずは快方に向かって少しほっとしました。
…この時は。