バリボーママのひとりごと♫

福岡発東京経由シカゴ行!ご主人様よっちゃんの仕事の関係でシカゴへ。約7年の駐妻生活を経て帰国、今に至ります☆

トンネル week 3 兆し

2017年02月16日 | シカゴ中学校

日本人カウンセラーとの面会は
アタシと王子、別々にしてもらった。


お互いに知りたくないことも聞きたくないことも、
聞かれたくないこともあるだろうからね。


そこで王子、ナント1時間半、先生独占(笑)
何を話したのかはわかりませんが
センセと楽しく話してきた様子

アタシも少し時間をもらい、学校側に伝えてもらいたいことを伝え、
しばらくカウンセリングに通わせてほしいとお願いする。


日本人のアタシは
カウンセリングというものになじみがないけれど
アメリカの皆さんは
わりと日常的にかかりつけのカウンセラーのところへ通うらしい。

心のバランスを保つため、
話して頭の中を整理するため、
感情的になりやすい家族ではない、第三者に話を聞いてもらう

…そんなところでしょうか。


この日の夜、
王子はよっちゃんと話をしていた。

よっちゃんは
「学校は行くもんだ。行かないという選択肢はない。
ただ、全部授業をわかろうとすると脳みそが疲れるから(笑)
成績なんてどうでもいい。
知ってる友達に会いに行くつもりでクラスに足を運んだらどうか?」
このように伝えた。


それを聞いたアタシ

学校側から提示された「登校拒否克服セラピー」の話しをし、
王子は学校かこのプログラム、どちらに行きたいか聞いてみる。

王子、「学校を少しずつがんばりたい」と。

アタシは
「勉強はしたくなったらオトナになってでもするはず。
まずはそれぞれの授業に行って友達に会う。
そのためにはナイススマイルとhi!という言葉だけでいい。
そして毎日面白かったことを一個だけでも見つけてお母さんに話して。
そこから始めてみてはどう?」
と後押ししてみた。


その翌日、朝。

学校に行く、という王子。
授業は全部出られないかもしれないけど
少しずつ行けるように努力したい。
できるような気持ちになってきた。

…と。


いろいろ苦しい思いもした分、
王子はどんどん変わった気がする。

自分の意見を言うようになり、
自分で選択して行動し、
その行動に責任を持つように。



そんなこんなで結局のところ、何がほんとの原因で
何が彼を変えたのか、まったくもって?はてな?ですが(笑)
トンネルの出口目指して、
全授業コンプリート目指して
前を向いて親子で挑んでいるところです。


よく思い返すと、
こんなに王子のことだけを見たことは今まで一度もないかもしれません。
もともととてもおとなしく、わがままも全然言わなかった王子。
隣にいて、「ママ」と呼ばれたら「は~い」と返事すれば
また自分の世界に集中するような子でしたから。

いつもうるさい姉がちょろちょろと悪さをするので
アタシはそちらに振り回され、王子のことはないがしろにしがちでした。
ようやく今頃、話をすること、抱きしめることで
親子のきずなを確認でき、安心させてあげられたような感じ。情けない…


まだまだ不安定な状態ですが、
彼が安心して過ごせるように全力サポートしながら
市原悦子のようにいい距離感で
星飛雄馬の姉、明子並みにそっと見守り続けるつもりです。


こういう心の病気のようなものは
風邪と一緒でだれでもなりうる、とインターネットで読みました。

心のバランスを取るのが難しく、体も変化しどんどん大きくなる思春期に
運悪く(?)日本に帰ったことで起きたであろうこのトンネル事件、

きっとこんなこともあったね、と笑って話せる時が来ると思うし、
心が成長するのに必要なプロセスなのかもしれないな、と思います

今では楽しく一時帰国を振り返り、
大親友Rと過ごした時間についてたくさん話してくれてます。
いい思い出はやっぱりいい思い出です!

まずは快方に向かって少しほっとしました。
…この時は。




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