王子のやる気が見られない、どうしたらいいか…という
EL(English learner)のセンセからのメールを頂戴したあと、
王子と2時間ほどの話し合いをした、その後のハナシ。
話しあいの途中で、
ぼろぼろと涙を流す王子
そりゃそうよね~
だって、なかなかできないことを
(授業中に質問
したり、手を挙げて
答えたり…)
やれって言われたって苦しい
日本にいるころだって授業中に元気に手を挙げて発言するタイプではなかったし…
ましてや、学校
でセンセに言われ、
家
に帰ってアタシに言われ…心が落ち着く場所がないよね
それでも伝えないかんアタシも…心が痛い
前回までのミーティングで
それとなくELのセンセにもそのことを伝えていたつもりだったけど…
…しまった
ここはアメリカだった
「それとなく」で
伝わるわけなかった~~~~ぁ
センセには、
王子ともう一度話をしたこと、
彼もわかってはいるけどなかなか勇気がでないこと、
日本の授業は「聞いて、ノートを取る」のが主流で
生徒に「自由に自分の意見を発言させる」というアメリカ風な授業はあまりしないこと、
話し合うなかで、いくつかの問題点に気付いたので親子で取り組んでみること、
センセにお願いしたい彼に教えてほしいこと…などなどを
ダラダラと、でもはっきりと書き綴り、返信しておいた
その翌日のハナシ。
王子がルンルンで家に帰ってきた
「お母さん、今日ぼくね、
がんばってみんなの前で手を挙げて答えてみたんだ~~~」
なななんだと
すごいね、すごい成長だよっ
ちょっと誇らしげに
今日自分が答え(て間違っ)た内容
と、
今日習った単語をアタシに教えてくれる王子
あ~かあちゃん、また水分が足りんくなる~~~~
その日の夜、ELのセンセからもまたメールが来た
『今日の王子は変わろうとしているのが伝わってきてうれしかった』と…
『手を挙げて発言したことは彼に自信がついただろうと心から嬉しく思う』と…
大洪水発生
鬼の目にも涙、ってこういう時使うんだっけ
正常な判断ができないほど、浮ついてるアタシ…
もうこちらに来て
どのくらい涙を流しただろう…
嬉しい時のことも
悲しい時のことも
あったけど
こどもたちもアタシも
涙を流すたびに強くなっている気がする
少しずつ、少しずつ。
一歩、一歩。
そう思いながら過ごしたこの1年。
日々成長に気付くことはないけれど
徐々に、そう、牛歩並みに
着実に足は進められていることを
王子を通して実感している。
最後に、
大きな心でどんな王子でも受け止めてくれるELのセンセ、Ms. Bに感謝
「私は絶対に彼をあきらめたりしない。だから、彼自身もあきらめないで欲しい。
一緒にがんばろう。お母さんも一緒に、ね
」
と、センセのメールに添えられた追伸で、アタシも共に成長させていただこうと
固く決心し、大変ありがたく思った次第です
ありがとう、王子
キミのがんばりのおかげでかあちゃんも成長させてもらってるよ
ありがとう、センセ
心から感謝しています
薄暗い天気のせいかな、ちょっと湿っぽい
王子、がんばった自宅学習のそのあとは…
部屋にこもって工作三昧
『心落ち着くのは製作タイム
』
(昔は車のおもちゃを並べまくり大渋滞をつくる、だった
)
という、根っこの部分はちっちゃいころからかわってないけど
「自分で考えて行動する」という成長がうれしかったハナシでした