花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春の樹木花(1)

2019-04-17 | 植物 花

今日の<春の樹木花>には、「カロライナジャスミン」の黄色い花です。

行灯仕立てにすると、大きな黄色い ”風船” の様です。

春に黄色い花を咲かせる樹木花の一つです、”ジャスミン” の名前が付いている通り、淡いジャスミンの香りがします。

が ・ ・ ・ 勿論、モクセイ科の「ジャスミン」とは、違う植物です。

花冠が5裂した漏斗状の花です、肉厚で緑色の照葉とのコラボが、見所です、秋には、紅葉します。

ゲルセミウム(ホウライカズラ)科、ゲルセミウム属、常緑蔓性低木、北アメリカ(主にノースカロライナ、サウスカロライナ州)原産

学名 Gelesemium sempervirens、英名 Carolina jassamina、Evening trumpetflower

Yellow jassmine、Falese jasmine

*尚、学名の Gelsemium は、イタリア語で、ジャスミン>を意味するとか*


 

過去の記事<早春、ユリ科の花(2)から抜粋

 ”早春、ユリ科の花(2)の花には、「ハナニラ」、「バイモ」を挙げてみます。

<「ハナニラ」(花韮)>

「韮」の名前ですが、所謂、野菜の「韮」とは、違い、葉の形や匂いが「韮」に似ている故の命名とか

花茎の頂上に、白、薄紫色の星形の五弁花を咲かせます。

花色は、白、淡い紫色ですが、黄色やブルーの品種も有りまます。

一般に「ハナニラ」と称するのは、ユニフロルム種の Ipheion uniflorum とか

ユリ科、ハナニラ属、耐寒性球根、南アメリカ原産、学名 Ipheion uniflorum=Tristagma uniflorum

英名 Spring star flower、別名「イフェイオン」、「スプリング スター フラワー」

「セイヨウアマナ」(西洋甘菜)



 次は、「バイモ」を挙げて視ました。

<「バイモ」(貝母)>

「フリチラリア」(Fritillaria)の一種で、仲間には、「クロユリ」(黒百合)Fritillaria camtschatcensis

「フリチラリア・メレアグリス」(F.meleagris)、「フリチラリア・インペリアス」(F.imperialis)

「フリチラリア・ペルシカ」(F.persica)等が有り、各々、似たところが有る花の姿です。

花弁6枚のベル型の淡い緑色の花で、下向きに咲きます。

内側には、黒紫色の編目模様が、着いています、葉は、披針形で、先端に髭状の蔓を伸ばします。

地下茎が、二枚の貝の形の鱗片が、重なった形で、二枚貝に似ているので ”貝母” の名前が、付いた由

当初は、薬用植物として中国から入ってきたとのこと、止血や解熱に効くとか

ユリ科、フリチラリア(バイモ)属、半蔓性多年草、中国原産、学名 Fritillaria verticillata var.thunbergii

別名「アミガサユリ」(編笠百合)、「テンガイユリ」(天蓋百合)、「フリチラリア・ツンベルギー」



”貝母” の名前の由来は、地下茎の形が、二枚貝に似ているからとか

<各画像は、クリックで拡大表示します>


此の時季の樹木花2種

2019-04-12 | 植物 花

「ベロニカ ’オックスフォードブルー’」 が、咲いています、ブルーが煌めきます。

 

花数が少ないと、茎元の銅葉も綺麗です。

ゴマノハグサ科、ベロニカ属、耐寒性多年草、這え性、ヨーロッパ原産、学名 Veronica peduncularis

英名  Oxford Blue/Georgia Blue 

此の時季に咲くピンク色の樹木花「ロドレイア ヘンリー」、「ミヤマカイドウ」(深山海棠)の花を挙げてみました。

<「ロドレイア ヘンリー」>

初春から初夏に懸けて、妖艶な形、色の花が咲きます。

ピンクや濃い紅色の花を房状に下垂させ、花や樹の姿が、「シャクナゲ」(石楠花)に似ています。

「ロドレイア ヘンリー」の花です。

主に植栽されている品種は、「ロドレイア ヘンリー」や「ロドレイア カンピオニ-」( Rhodeleia championii )ですが

前者は、後者より花が大きいので、多く植栽されています。

近縁種の後者は、「シャクナゲモドキ」(石楠花モドキ)の別名が付いています。

大きな艶の有る肉厚の葉も花と共に愉しめます。

マンサク科、ロドレイア属、常緑小高木、中国雲南省原産、学名 Rhodeleia hennryi


 

次もピンク色の蕾と白い花が美しい「ミカイドウ」(実海棠)です。

<「ミカイドウ」(実海棠)>

「カイドウ」(海棠、花海棠)と似た花を咲かせますが、果実は、「カイドウ」より大きな実になります。

「ズミ」(酸実) 、「ミヤマカイドウ」(深山海棠)等の名前も付いています。

「ヒメリンゴ」(姫林檎)の近縁とのこと、「ヒメリンゴ」の実より小さいのですが、似ています。

「リンゴ」(林檎)の野生種になるとか

尚、「ズミ」の名前には、には、<酸実>、<染み>の字が、当て嵌められていますが

果実が、酸っぱい味がすること、樹皮から黄色い染料を採ったことからとか

盆栽仕立てで、愉しむ方が多いようです。

バラ科、リンゴ属、中国原産、学名 Malus toringo

英名 Toringo crabapple、Siebold's crabapple

別名「コリンゴ」(小林檎)、「ナガサキリンゴ」(長崎林檎)、「ヒメカイドウ」(姫海棠)等々



秋、小さな林檎がみのります。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


「ドラセナ」の花が、咲いています。

2019-04-08 | 植物 花
ニュージーランドで作出された交配種「カメリア  ’ナイト ライダー’」は、”赤味懸かった黒い椿" です。

「カメリア  ’ルビーベルズ’ 」Camellia 'Ruby Bells' × 日本原産の「クロツバキ」(黒椿)C.Japonica 'Kuro-Tsubaki'

=「カメリア 'ナイト ’ ライダー」Camellia × williamsii 'Night Rider'


 

<今日の主題の「ドラセナ」(Dracaena spp. )の花> もチョット珍しい花です。

葉を愛でる観葉植物としては、知られていますが、花も綺麗です。

種類としては、50種以上も在るとのことですが、葉に黄色い斑が縦に入り、黄色い花を咲かせる

「ドラセナ レフレクサ ’ソング オブ インデア’」Dracaena reflexa 'Song of India'

「ドラセナ フラグランス  'ソング オブ ジャマイカ’ 」の黄色い花を挙げてみました。

他の「ドラセナ」の主な種類は、「ドラセナ・スルクロサ ’フォロリダビューティ-’」D.surculosa 'Florida 'Beauty'

「ドラセナ ’ワーネッキー」D.deremensis 'Warneckii' 

「ドラセナ・サンデリアナ」D.sanderiana、「ドラセナ・スルクロサ ’フリードマニー’」D.surculosa 'Friedmannii

ですが、見栄えは、「ドラセナ レフレクサ  ’ソング オブ ジャマイカ’ /インデア’」等が良いようです。

リュウゼツラン科、ドラレナ属、非耐寒性多年草、アフリカ、マダカスカル島原産


葉は、観葉植物の名に相応しい黄色い斑入りの綺麗なものです。


早春、”黄色”

2019-04-04 | 植物 花

房咲き、ラッパ咲き、細長花弁の3 種の「水仙」が、1カ所に咲いていました。

拡大

今日の  ” 早春、ユリ科の花”  は、「キバナカタクリ」(黄花片栗)の花です。

「カタクリ」Erythronium Hybrids には、薄紫色の日本原産の「カタクリ」や 今日、挙げる「キバナカタクリ」等

多種有る様です、一般に「キバナカタクリ」は、学名 Erythronium grandiflorum/E.pagoda を指すとのこと

日本原産の「カタクリ」とは、少し印象が異なって、葉が大きく、花弁も幅広、背丈が大きい違いが有ります。

6枚の花弁が、大きく外側に反り返って下向きに咲きます。

ユリ科、カタクリ属、多年草(耐寒性球根)、北アメリカ、カナダ原産

別名「セイヨウカタクリ」(西洋カタクリ)、「エリスロニウム ’ パゴダ’」



黄色い樹木花も 

「オウバイ」(黄梅)、「ウンナンオウバイ」(雲南黄梅)の黄色い花も “春の色” です。

花の形が「梅」の花に似ているので、黄色い色をした「梅」で「黄梅」の名前が付いた由

「梅」の名前が付いていますが、バラ科ではなく、モクセイ科なので「梅」ではないとのこと

もっとも、黄色い色の花を咲かせる「黄梅」も有るようです。

「黄梅」も「雲南黄梅」も似た花を咲かせますが、「黄梅」は、落葉性で葉が出る前に花を咲かせますが

「雲南黄梅」は、常緑なので、花と濃い緑色の葉を同時に視ることができます。

亦、「黄梅」より「雲南黄梅」の花が少し大きく、疎らに咲きます、八重や一重が有ります。

モクセイ科、ソケイ(ジャスミン)属、半蔓性落葉低木(「雲南黄梅」は常緑低木)、中国原産、学名 Jasminum nudiflorum

「ウンナンオウバイ」別名「オウバイモドキ」(黄梅擬)の学名 J.mesny

別名「迎春花」、英名 Winter jasmine


下図は、常緑の「ウンナンオウバイ」で、花径も少し大きい

 

「レンギョウ」(連翹)も “春告げ花” です、黄色い花冠は、筒状で先端が4裂します。

葉が出る前に花を咲かせます、葉は、幅広の卵型、互生します。

「レンギョウ」(連翹)とは、クセイ科、レンギョウ属の総称とかForsythia spp.)、

一般に、「レンギョウ」は、学名 Forsythia suspensa 、と其の改良品種を指すと有りました。

「レンギョウ」(連翹)は、中国名の音読みからで、中国名<レンギョウ>は、「オトギリソウ」を指すとのこと

中国名は、「黄寿丹」の漢名が付いています。 

モクセイ科、レンギョウ属、耐寒性落葉低木、中国原産、学名 Forsythia spp. 

英名 Golden bells flower、別名 「レンギョウウツギ」(連翹空木)

尚、学名の Forsythia (フォーサイシア)は、イギリスの園芸家 William A.Forsyth に由来する由

他の品種には、Forsythia suspensa 以外に、中国原産の「シナレンギョウ」Forsythia virissima

朝鮮半島原産の「チョウセンレンギョウ」F.ovata=F.coreana=F.virisissima var.koreana

日本原産の「ヤマトレンギョウ」F.japonica、「ショウドシマレンギョウ」(F.togachii

バルカン半島原産の「セイヨウレンギョウ」F.europaea等々が有るとのこと

各々、違った特徴を持っているとのことですが、今回は、割愛します、亦の機会に載せてみます。

<各画像は、クリックで拡大します>