花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

マメ科の花追加とナデシコ科の花

2018-05-15 | 植物 花

花壇シリーズ№5

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今回は、先般からの ”マメ科の花” に一つ追加して、「クリムソンクローバ」の花を挙げて始めます。

<「クリムソンクローバー」>

茎先に、マメ科特有の蝶型の赤い花が、円錐穂状に集まって咲くので、姿が、”赤いトーチ”、”赤いキャンドル” になります。

別名に「ストロベリートーチ」、「ストロベリーキャンドル」の名前が付く理由です。

「シロツメクサ」の仲間ですから、葉も3枚の小葉で3出複葉、互生します。

草丈は、30~50cm、花序の高さは、5~7cm、牧草として入ってきた由

マメ科、シャジクソウ属、一年(多年)草、ヨーロッパ原産、学名 Trifolium incarnatum、英名 Crimson clover

別名は、他に「ベニバナツメクサ」、「オランダレンゲ」等

 




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母の日のプレゼント「カーネーション」に因んで、今回は、ナデシコ科の花にしました。

「アグロステンマ」と「シレネ・ペンヂュラ」です。

<「アグロステンマ」>

ヨーロッパでは、雑草扱いで、園芸用としては、栽育されないとか、綺麗な花なのですが ・ ・ ・ 

群生してる花々の間を風が、吹き抜けると、波打ち、波打ち、”ピンクの波" になり、美しい眺めです。

細い茎の先端に、花径2~3cmのピンク色で、中央部が、白色の花を咲かせます。

5弁の花は、外側に少しカールして、・・・色の斑が、放射状に入ります、葉は、銀緑色で、花色とマッチします。

ナデシコ科、ムギセンノウ属、耐寒性一年草、地中海沿岸、西アジア原産

英名 Agrostemma githago、別名「ムギセンノプ」(麦仙翁)、「ムギナデシコ」(麦撫子)

英名の Agrostemma は、Agros=畑、Stemma=王冠を意味して、”畑に美しく咲く” を著わすとか

 

 

 

次のナデシコ科の花は、「シレネ・ペンジュラ」です。

<「シレネ・ペンジュラ」>

沢山の品種の中の人気が有る品種で、別名「フクロナデシコ」(袋撫子)、萼が、袋状に膨らむので

此の名前が、付いたとか、草丈は、20cm位、花径は、2cm位、一重や八重咲きが有ります。

花色は、ピンク、白等、「桜」の花に似た雰囲気が有ります。

ナデシコ科、シレネ属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Silene pendura

英名 Drooping catchfly、別名「サクラギソウ」、「サクラマンテマ」 

 

 
 

<各画像は、クリックで拡大表示します>


此の時季のマメ科の花(4)

2018-05-12 | 植物 花

花壇シリーズ№4

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此の時季のマメ科の花(4)は、「センダイハギ」、「ムラサキセンダイハギ」、「クサフジ」です。

<「センダイハギ(先代萩)」、「ムラサキセンダイハギ」(紫先代萩)>

黄色い蝶型の花を咲かせる「センダイハギ」の名前は、仙台藩のお家騒動、伊達騒動を題材にした歌舞伎<伽羅先代萩>

に由来するとか、総状花序にマメ科特有の蝶型の花を咲かせます。

葉は、3出複葉、裏に白い毛が、生えた小葉は、楕円形で互生します。

マメ科、センダイハギ属、耐寒性多年草、日本、朝鮮半島、中国、シベリア等、広範囲に自生

学名 Thermopsis lanceolata、英名 Siberian lupin

別名「ゴールデンピー」、「キバナセンダイハギ」、「仙台萩」等


紫や青い色の花を咲かせる「ムラサキセンダイハギ」(紫先代萩)北アメリカ原産

学名 Baptisia australis(T.lanceolat

 

次のマメ科の花は、「クサフジ」の花です。

<「クサフジ(草藤)」>

葉も花も「藤」に似てるので此の名前が、付いた由、淡い紫色や青紫色の蝶型の花を総状花序で咲かせます。

茎の上部から花柄を伸ばし、上に向かった1cm位の花が、集合した花穂を作ります。

角を持つ茎には、細かい毛が、生えています、葉は、羽状複葉で小葉が、20枚くらい着き、先端から

巻き髭を伸ばします、草丈は、1m位になります。

マメ科、ソラマメ属、蔓性多年草、日本、北半球の温帯に分布しています。

学名 Vicia cracca 、英名 Tufted Vetch



<各画像は、クリックで拡大表示します>


此の時季のマメ花の花(3)

2018-05-09 | 植物 花

マメ科の花(3)は、「ヒネム」、「サンゴシトウ」、「アメリカディゴ」、「ロータス・ベルセロティー」の花です。

<「ヒネム」(緋合歓)>

似た花の「ネムノキ(合歓木)」の花より若干早く花を咲かせる「ヒネム」(緋合歓)です。

名前の由来は、其の「ネムノキ」Albizia julibrissin の花に似ていて、朱色の花を咲かせるから

雄蘂の集合体は、赤い化粧パフの様で、中心の花冠は、小さく目立たなく、雄蘂に埋没しています。

花を下向きに咲かせ、上向きの咲かせる「ネムノキ」との違いです。

披針形の小葉は、羽状複葉で互生します、夜に花を閉じる一日花です。

マメ科、カリアンドラ(ベニゴウカン)属、常緑低木、ボリビア、ペルー、ブラジル原産

学名 Calliandra eriophylla、英名 Powderpuff Tree、Red Powderpuff

別名「ベニゴウカン」(紅合歓)、「アカバナブラシマメ」(赤花ブラシ豆)、「カリアンドラ エリオフィラ」


下図は、似た花の「ネムノキ」です、ピンクと白色の雄蘂が、上向きに咲きます。

 

次のマメ科の花は、「サンゴシトウ」と「アメリカディゴ」の花です。

・ ・ ・ <以下の記事は、昨年載せたものです、再掲載ですので、ご了承を> ・ ・ ・ 

<「サンゴシトウ」(珊瑚刺桐、珊瑚紫豆)>

似た花には、「デイゴ」、「アメリカデイゴ」、「エリスナ・ヘルバケア」等が有ります。

夫々見分けが、付き難いのですが、「サンゴシトウ」は、「アメリカデイゴ」と「エリスナ・ヘルバケア」

との交配種とか、総状花序に紅色で蝶形の花を着けますが、花弁は、大きく開かず

筒型の状態に留まります、葉は、三葉で、小葉が、菱型で「桐」の葉に似ています。

亦、枝葉には棘が生えているので<・ ・ 刺 ・ ・>ので

別名の「ヒシバデイゴ」(菱葉梯梧)や「珊瑚刺桐」の名前の由来とか

尚、「エリスリナ」(Erithurina)は、ギリシャ語で<赤色>が語源のようです。

マメ科、ディゴ属、落葉低木、学名 Erythurina × bidwillii 、英名 Coral tree

ブラジル、アルゼンチン原産の「アメリカデイゴ」 Erythurina crista-galli と 北アメリカ、メキシコ原産の「エリスリナ・ヘルバケア」

E.herbcea の交雑種、オーストラリア シドニー植物園で作出 した由 


次は、其の「アメリカデイゴ」です。

<「アメリカデイゴ」(亜米利加梯梧>

総状花序に、鮮やかな朱色の蝶形の花を咲かせます、舌の様な旗弁が目立ちます、“アカンベー” をしているようです。

花弁は、5枚有りますが、特に此の旗弁が、目立ちます。

マメ科、ディゴ属、落葉小高木、ブラジル、アルゼンチン原産、学名 Erythrina crista-galli

英名 Common coral tree、Cockspur coral tree、別名 「カイコウズ」(海紅豆)

尚、Crista-galli  は、鶏の鶏冠とか、将に “赤い鶏冠” です。



下図は、「サンゴシトウ」を作出した「アメリカデイゴ」の相手の北アメリカ原産の「エリスリナ・ヘルバケア」です。

下図は、沖縄の県花の「デイゴ」(Erythrina variegata var.orientalis)、東南アジア原産

「サンゴシトウ」や「アメリカデイゴ」は、葉が花より先に着きますが、「デイゴ」は、花が葉より先に咲きます。

<各画像は、クリックで、拡大表示します>


此の時季のマメ科の花(2)

2018-05-05 | 植物 花

花壇シリーズ(№2)

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今回のマメ科の花は、「ハリエンジュ」と「キングサリ」の花です。

<「ハリエンジュ」(針槐)>

花は、総状花序で、「藤」の花に似た蝶型の白い花を多数下垂させます。

花には、芳香が有ります、葉は、奇数羽状複葉の小葉が、互生します、街路樹や公園でとく見かけます。

「針槐」の名前は、鋭い刺が、枝に生えていて、「エンジュ(槐)」(Styphnolobium japonicum)

似ていることに由来するとか、花は、蜜源になるので、蜜蜂が、群がっています。

別名に「ニセアカシア」(偽アカシア)の名前が付いていますが、輸入当時は、間違って

「アカシア」と称されていたが、日本では「ミモザ」と称されたアカシア属の「フサアカシヤ」や

「ギンヨウアカシア」が、本当の「アカシア」と解り、区別する為に<偽>と付けた由

故に、<アカシア蜂蜜>の蜜源は、此の「ハリエンジュ」が、蜜源になります 。

此等の詳細は、以前のページ 春の色(5)に載せてますので参考に ・ ・ ・ 

マメ科、ハリエンジュ属、北アメリカ原産、落葉高木、学名 Robinia pseudoacacia

英名 False acacia、Locust tree、学名 Pseudo は、ラテン語で ”似ている” 、acacia は、”アカシア” とか

学名からも「アカシア」ではないことが解ります。

 

次のマメ科の花は、”黄金” に輝く「キングサリ」の花です。

<「キングサリ」(金鎖)>

「藤」の花の様に、総状花序を作り、鮮やかな 黄色い蝶型の花を咲かせ、其の花穂が下垂します。

楕円形の小葉は、3出複葉で、互生します。

交雑種、園芸種と品種も多い予婦です。

マメ花、キングサリ(ラブルヌム)属、耐寒性落葉小高木、ヨーロッパ原産

学名 Laburnum anagyroides、英名 Golden chain、別名「キバナフジ」(黄花藤)、「ゴールデンチェーン」

別名に「藤」の名前が、付いていますが、フジ属ではなく、花も寧、「エニシダ」に似ています。


 <各画像は、クリックで拡大表示します>


此の時季のマメ科の花(1)

2018-05-03 | 植物 花

以前にも挙げた<花壇シリーズ>を今回から、窓として載せていきます。

第1回

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此の時季、マメ科の花を順次挙げていきます、「エニシダ」、「ハリエンジュ」、「キングサリ」

「アメリカディゴ」、「ヒネム」、「ロータス・ベルセロティー」

「クリムソンクローバー」、「クサフジ」、「ミヤコグサ」等です。

今回は、第1回目として「エニシダ」(金雀枝)にしました。

<「エニシダ」(金雀枝)Cytisus Hybrids> 

マメ科の特徴の蝶型の花を咲かせます、花色は、黄色が基本ですが、ピンク、白、赤い斑入り等が有ります。

樹木の姿は、箒型で、葉は、三出複葉で互生します。

「エニシダ」の名前の由来ですが、「エニシダ」は、ラテン語で genista(ゲニスタ)、スペイン語で hinista(イニエスタ)

ニッポンに入って「エニスタ」→「エニシダ」になった由、”金雀枝”は、黄色い花を金色の雀に喩えて

枝に群がった様子を著わしたのでしょうか、尚、英名の Broom は、箒ですね

ヨーロッパ原産で、中国経由で、日本に入ってきたとのこと。

マメ科、エニシダ属、落葉、半常緑低木、学名 Cytisus scoparius 英名 broom、Scotch broom

 


園芸種には、 白い花弁に、翼弁が、黄色の花も(Cytisus scoparius 'Moon light' )

 

「ホオベニエニシダ」(頬紅金雀枝)Cytisus scoparius form.andreanus も面白い色合いです。

翼弁に赤色の斑が入る姿が、頬紅を指した様なので、此の名前が、付いた由

別名「ニシキエニシダ」(錦金雀枝)、落葉低木

 

 

交雑種と思われる「ベニバナエニシダ」(紅花金雀枝)も紅紫色の翼弁の花を咲かせています。

他に、草丈が低く花数も少ない「ヒメエニシダ」(姫金雀枝)Cytisus × spachianus (C.racemosus)や

白い花で箒状の枝が見事な「シロバナエニシダ」(白花金雀枝)Cytisus multiflorus が、有ります。

<各画像は、クリックで拡大表示します>