国鉄下河原線(跡)~下河原線広場公園

2011-10-12 22:28:00 | じ・でんしゃでGO~♪


 国鉄下河原線の国分寺~北府中間については、一昨年まで残っていたレールの全てが撤去されてしまったようですが、その先は下河原遊歩道になっていて、その意味では現在も実に多くの人が利用しています。便利だから利用していると言うより、憩いの道として親しまれると言った方が適切でしょう。大勢とすれ違いました。
 上の写真は下河原遊歩道の出発点になる小さな公園で、「下河原線広場公園」の駅標が枕木を重ねてホームに似せたステージの上に立っていました。公園内にはレールも残されていて、線路の枕木が植え込みや踏み込みなどに再利用されていました。レールの先の道路(青い車が写っている)は国道20号線です。ルート20に踏切があったとは・・・記憶にないのが残念です。


(左)北府中駅南。右側に写っている武蔵野線のレールは、ここから地下に潜って府中本町に至る。雑草が茂っているところには、下河原線のレールと車止めが残っていたらしいが・・・どうやら撤去されてしまったようだ。
(右)下河原線広場公園内の植え込みと踏み込みに使用された枕木。枕木はかなり再利用されたみたいで、遊歩道内でたくさん見つかる。


 公園の北側。下河原線のレールは、左側の通路ではなく、農作物が植えてある福祉施設の敷地内を通っていて、この先で道路を渡り二番目の写真へ繋がる。この建物は自分も一度訪ねたことのある共同作業所だが、元線路の上に建っていたことには全く気づかなかった。事情がわかると、建物が駅舎のようにも見えてくるから不思議だ。うなぎの寝床のような縦長の敷地(線路)を駐車場、建物、菜園という具合にうまく使っている。跡地利用と言えば、終点となる下河原駅の広大なヤード跡付近にも、大規模な総合福祉施設が建てられていた。こうした福祉施設や憩いの場所にもなっている遊歩道に生まれ変わった下河原線・・・第二の人生もなかなか素敵だ!