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僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

これがいいね。

2014-05-13 00:04:36 | 日記
何年ぶりだろうか?
誕生日に家にいたのは。
何年も何年も、家で過ごすことがなかった。

今年は。
今年からは息子達と過ごそうと決めたからそうしてみた。
これでいい。
これがいい。
僕がバカだった。
あと何年もねぇのに。
とても楽しく過ごせた。
「ウナギを食べよう。父さんの好きな。」
「イェーイ、ウナギ~!」
君が入院してた時、何も食べなかったのにウナギはペロリと食べて元気になってたっけなぁ。
サダポンが買って来てくれたんだ。
ウナギは、僕らの特別な何かになったね。


ジンも美味しそうに食べてる。
あんなに小さかったのに。


「なんで、食べるとなくなるんだと思う?」
「え?」
「なんで、食べるとなくなるんだろ。」


「父さん、ほい。あーん。」
最後の一切れをくれた。
ありがと。
そういうつもりで言ったんじゃないんだけど、好意は受け取ると決めてるから食べた。
優しく、誠実な感じに育っておる。

「パパ~、俺はケーキ作ったよ。」
イチゴだらけ。
美味しかったよ、ありがとう。


ぺたーん


風呂から上がった彼等が、
「父さん、ちょっと、そこに立ってて!」
「はぁ。」
「えぇ、いつも頑張っている平了さんに応援歌を歌います!蒼天用意!!」
二人で蒼天仰ぐを歌ってくれました。
手振りは見様見真似で。
嬉しかったなぁ。
歌いながら、彼は泣きはじめた。
終わった後に何故泣いたのかを聞いた。
「父さんが、今までしてくれたことを全部思い出してしまって、込み上げでぎばじだ!」
と、また泣いた。
幼稚園の頃、家で泣いていると「俺は約束は守る」と言ってバイクに乗せてくれたこと。どうやら、僕の帰りが遅かったようだ。
透明マントをくれたこと。
バイクでキャンプに連れてってくれたこと。
アイスを買ってくれたこと。
地震の時、学校に迎えに来てくれたこと。
スコップ団のこと。
ハチマキのこと。
サマソニの時のこと。
入院した時、ずっと一緒にいてくれたこと。
そして、これからフランスに日本代表として行くということ。
全部思い出された。
そして、この歌を歌いながら父さん達は誰かを守るように応援してるんだと思ったら涙を我慢できなかった。
そんな風に話していた。

優しく育っておる。

地震の直後。
泥まみれになった日々。
心は無くしても、空はいつでも蒼かった。
青空は、いつでも僕たちを見ている。
天国から見られていると思えば、僕たちは正義の人になれるだろう。
人を相手にせず、天を相手にし、青空を味方につける。
優しさは強さ。
青空は、まるで君のように今日も隔てがない。
今日も、隔てがない。
コメント (6)
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