山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

ゲホウグモ

2008年06月09日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 卯の花に、何やら固まりがぶら下がっていました。

2008年5月28日 京都府長岡京市奥海印寺

 よく見ればクモのようです。しかしいったい、どのようなクモでしょう。こんな風に固まっていてはさっぱり分からないので、少し突いてみました。

 少し驚いたようで、すぐに縮めていた脚を伸ばしました。かなり大きなクモです。腹部は立ったままで、盾にしているように見えます。
 「外法(げほう)」とは仏教から見た異教のことですが、人の髑髏を使った妖術を指すこともあるようです。この腹部がその髑髏に見えたのでしょうか。

 横から見たところです。しっぽの先に近い方に胸部がつながっていて、普通に思い浮かべるクモとはだいぶ印象が違います。

 糸を飛ばしまくっていましたが、巣を作ろうというのではないようです。調べてみると、夕方から円形の巣を張りますが朝には壊してしまうので、昼間には巣を見ることができないそうです。

 糸で玉をこさえて、暇つぶしでしょうか。横ではせっせとハチが働いていました。