「中国鍼灸院」さんにて。今日の呉先生の漢詩はこれ。
「達人」
呉炳宇
人生八九難如意、(人生八九意の如くならず)
但有一二少順心。(心に順なるはただ一二ありて少なし)
八九煩悩久必病、(八九煩悩久しければ必ず病となり)
一二希望出達人。(一二の希望は達人を出す)
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
人生はほとんど思うようにはならんと
思うようになるとは一か二しかなかと
うまくいかんとば悩みよったら病気になるばい
ちょっとでも希望を持っとったらいい人になれるばい
ワシ: | 「連休は山に登りました」 |
呉先生: | 「山に登るのはいいネ」 |
ワシ: | 「先生も登ります?」 |
呉先生: | 「昔、薬草とりによく登ったヨ」 |
ワシ: | 「あぁ、なるほど。薬草をね」 |
呉先生: | 「そう」 |
ワシ: | 「薬草を見分けるのって難しいんでしょ?」 |
呉先生: | 「コツをつかめば覚えられるヨ」 |
ワシ: | 「そうなんですか?」 |
呉先生: | 「葉がどういうふうについてるか?花はどこに咲くか?花びらは何枚か?根の形はどうか?匂いはどうか?そういうところで大きく分類できるヨ」 |
ワシ: | 「なるほど。じゃあどういう効能があるかはどうやって調べるんですか?」 |
呉先生: | 「まずそのままかじった時の味はどうか?甘いか?辛いか?苦いか?それから煎じた時に上に浮くか?下に沈むか?そして煎じたのを飲んだ時に汗が出るか?出ないか?そういうところで判断するネ」 |
ワシ: | 「へー!」 |
呉先生: | 「だいたい甘いものは栄養をつけるヨ。苦いものは虫も食べないからつまりこれは殺菌作用があるヨ」 |
ワシ: | 「なるほど」 |
呉先生: | 「でも薬草じゃなくても、普段食べてるものでも自然からとれたものは何でも薬ヨ」 |
ワシ: | 「そうですね。先生は食べないようにしてるものとかありますか?」 |
呉先生: | 「何でも食べるヨ」 |
ワシ: | 「やっぱりそうですか」 |
呉先生: | 「嫌いな食べ物がある人は、やはりその食べ物からとれるものが不足しているヨ。でも無理に食べるのもよくないネ。だからちょっとだけ食べさせるヨ。そうすれば身体が反応して不足しているものが何かわかるヨ」 |
ワシ: | 「なるほど」 |
呉先生: | 「これは仲が悪い人の話を聞くのと同じ。仲が悪い人は自分の欠点を教えてくれるネ。耳が痛いけどそれを聞けば参考になるネ。仲がいい人はわざわざ欠点を言ったりはしないネ。それと同じ」 |
ワシ: | 「なるほどなるほど!」 |
「薬」
そりあわぬ 食も言葉も 薬なり
蔵
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