えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

明治の文学小説

2007年03月20日 | Weblog
けふはちょつと趣向をかへてみて、明治の文学小説のやうに書いてみやうかとおもふ。なぜさういふことをするのかと問はれてもなんとも答えやうがないが、所詮私のしていることの半分は意味のないことで、ましてやこの日記そのものがそれほど意味のあるものではないので、かふいう酔狂をしたところで誰もなにもいはないだろう。
 
ウイルホーム」さんに到着するといつものやうに精気に満ち溢れている社長に迎へられ、これもいつものやうに課題を山のように出された。それを黙々とこなしていると病み上がりの奥さんが出勤してきた。さすがにけふはいつもより静かな様子だつたが、その後に出勤してきたIさんとの会話が始まる頃にはいつもの奥さんに戻つていた。
「うちの片付けがはかどらないわ」
Iさんが仕事の手を動かしながら一人つぶやいた。
「どうも主人が家にいるとはかどらないのよね」
「旦那さんがいるとはかどらないんですか?」
奥さんが尋ねると、
「そうなの。やつぱり一人の時のほうがはかどるわ」
Iさんはさういふと渋い表情になり、
「やっぱり転職させるんぢやなかつたわ」
と言つた。怪訝に思つた奥さんが尋ねた。
「どうしてですか?」
「だつて、土日が休みなんだもん。私と休みが同じだから一人になれないわ」
「ははは。Iさん、気をつけないとさういふことみんな先生の日記に書かれますことよ」
「いやあね」
「旦那さんに先生の日記を知られてはまずいわね」
屈託のない二人の笑ひを横に、私は黙々と作業を続けた。
 
ここまで書いてみて、いつものやうにすらすらと書けない自分に気付いた。この書き方は普段の数倍気をつかふ。疲れたのでまた次回試みやうとおもふ。
 
「文学」
 
われひとり
日々文学に
親しみて
いづこにありしか
語らふ仲間
 
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