姫が帰ってくるからというわけではないが、家中掃除した。暮らすにはそう広いとは感じない我家だが、掃除する時には広く感じる。結構疲れた。
金曜日に「古雅書店」さんで仕入れた4冊のうち、2冊は読んでしまった。
古賀さんに聞いたいい話。江戸時代までは本を読むということは、”声に出して読む”ことを意味していたそうな。黙って読むのは盗み読みのようではしたないことであったらしい。正座して書見に向って声に出して読むのが正しい読み方だったそうで、そのために書くほうも”音”を意識して書いていたらしい。つまり漢詩・漢文のリズムのように全体に抑揚があって、音でも楽しめるというわけだ。今ではそんな文学作品には出会えないが、谷崎潤一郎あたりまでの作家の中には漢文の教育を受けて育っている作家が多く、それが自然と文章の中に出ていて、かつての”音”でも楽しめた時代の余韻があるらしい。
「谷崎の『春琴抄』なんて素晴しいもんだよ」
古賀さんがそう言うと再読せずにはいられない。森鴎外も夏目漱石も声に出して読むといいそうだから是非やってみよう。
夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎、志賀直哉、島崎藤村、太宰治・・・などの大御所連は大学の時代に読破したが、思えばそれは間違いだったかもしれない。社会の荒波もなにも知らない時に読んだところでなにほどのことがわかろうか?いろいろ経験した今こそ読むべきではないだろうか?と考えて、これからしばらくは再読期間にしようかなと思う。
「浅学」
文豪の 世に問うものの 良し悪しを
いかほど知るや 浅学の我
蔵
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