朝8時の新幹線に乗り、昼前に京都に着いた。一日目の宿「布屋」に荷物を置きに行く途中、「ふうか」に寄ってふまんじゅうを食べた。おそらく今までのワシらのふまんじゅう史上もっとも美味だったのではなかろうか。京都で本物を見つけるのは容易だ。
というわけでワシらの「12ヶ月全ての京都を楽しむ」企画第2回目の始まり。今年は5月の京都をゆく蔵と姫。
「布屋」は古い町屋を改装した宿で、京都の受け継がれゆく伝統そのままを体感できるたたずまいがたまらない。これぞ高級ホテルでは得られない日本の宿の醍醐味。半年以上前から予約がいっぱいだそうだからやはり皆求めるところは同じか。全く日本人でよかった。
さてまずは腹ごしらえから。河原町にある「鴨川カフェ」でランチ。最近ありがちのスタイルだがお味は高級フレンチの一品のように素晴らしい出来映え。さすが姫セレクトにはずれはない。
その後は食べた直後にもかかわらず、すぐ近くのパン屋「ほほえみ」でパンを買い、鴨川べりで大文字山を眺めながらかじった。緩やかな流れは前回の京都訪問を想起させた。あの時は豆餅だった。
今回の旅のテーマは「幕末の京都」ということにした。まずは龍馬が京都に残した足跡をたどるべく、しばらく龍馬が滞在したという「酢屋」へ。内装はすっかり変わっているが外観は当時の面影を残していた。高瀬川に向かって龍馬がピストルの試し撃ちをしたという二階の格子窓を見上げていると胸中せまるものがある。龍馬の存在は確かにあの頃あの窓にあって日本を新しくする策を練ったり、故郷土佐に残した家族を思ったりしていたわけだ。目を細めて高瀬川の流れを見下ろす彼の姿が見えた気がした。
その後は買い物行脚。「舩はしや」でお菓子を買い、隣のたわしの店でたわしを買い、「田丸印房」、「鳩居堂」と覗いた。
お茶休憩した後は「京都文化博物館」へ。ちょうど今展示中の「源氏物語千年紀展」を見た。様々な写本や絵巻、屏風は見応え十分。しばし源氏の世界に浸った。中でも細川幽斎の直筆写本には感銘を受けてしばらくそこから立ち去ることができなかった。あぁこれを幽斎が書いたんだと食い入るように見てしまった。
「京都文化博物館」を後にし現実の世界に戻ると空腹が先を急がせた。初日の晩餐は「技櫓技櫓」。全くこの店のくずし懐石には脱帽した。京都の食文化の高さを思い知らされた。どの一品も繊細かつ独創的で、味覚を戸惑わせるような未体験の美味しさだった。姫と二人してもはや料理以外のことを話す気になれないとほどだった。
というわけでワシらの「12ヶ月全ての京都を楽しむ」企画第2回目の始まり。今年は5月の京都をゆく蔵と姫。
「布屋」は古い町屋を改装した宿で、京都の受け継がれゆく伝統そのままを体感できるたたずまいがたまらない。これぞ高級ホテルでは得られない日本の宿の醍醐味。半年以上前から予約がいっぱいだそうだからやはり皆求めるところは同じか。全く日本人でよかった。
さてまずは腹ごしらえから。河原町にある「鴨川カフェ」でランチ。最近ありがちのスタイルだがお味は高級フレンチの一品のように素晴らしい出来映え。さすが姫セレクトにはずれはない。
その後は食べた直後にもかかわらず、すぐ近くのパン屋「ほほえみ」でパンを買い、鴨川べりで大文字山を眺めながらかじった。緩やかな流れは前回の京都訪問を想起させた。あの時は豆餅だった。
今回の旅のテーマは「幕末の京都」ということにした。まずは龍馬が京都に残した足跡をたどるべく、しばらく龍馬が滞在したという「酢屋」へ。内装はすっかり変わっているが外観は当時の面影を残していた。高瀬川に向かって龍馬がピストルの試し撃ちをしたという二階の格子窓を見上げていると胸中せまるものがある。龍馬の存在は確かにあの頃あの窓にあって日本を新しくする策を練ったり、故郷土佐に残した家族を思ったりしていたわけだ。目を細めて高瀬川の流れを見下ろす彼の姿が見えた気がした。
その後は買い物行脚。「舩はしや」でお菓子を買い、隣のたわしの店でたわしを買い、「田丸印房」、「鳩居堂」と覗いた。
お茶休憩した後は「京都文化博物館」へ。ちょうど今展示中の「源氏物語千年紀展」を見た。様々な写本や絵巻、屏風は見応え十分。しばし源氏の世界に浸った。中でも細川幽斎の直筆写本には感銘を受けてしばらくそこから立ち去ることができなかった。あぁこれを幽斎が書いたんだと食い入るように見てしまった。
「京都文化博物館」を後にし現実の世界に戻ると空腹が先を急がせた。初日の晩餐は「技櫓技櫓」。全くこの店のくずし懐石には脱帽した。京都の食文化の高さを思い知らされた。どの一品も繊細かつ独創的で、味覚を戸惑わせるような未体験の美味しさだった。姫と二人してもはや料理以外のことを話す気になれないとほどだった。
「布屋」に戻ってからは木の風呂に入り疲れをとった。部屋は天井が通りのほうに斜めに下がりその先に小さな窓があるという典型的な町屋の二階の造り。そこで古い柱にもたれて日記を書いて今日は終わり。あぁなんと心地よい疲れ・・・。
「酢屋」
在りし日の
龍馬見下ろす
高瀬舟
酢屋の格子に
陰をもとめて
蔵
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