どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
ふと嘉助は目をひらきました。灰いろの霧が速く速く飛んでいます。
そして馬がすぐ目の前にのっそりと立っていたのです。その目は嘉助を恐れて横のほうを向いていました。
嘉助ははね上がって馬の名札を押えました。そのうしろから三郎がまるで色のなくなったくちびるをきっと結んでこっちへ出てきました。
(宮沢賢治 「風の又三郎」)
毎年これを読むということは、何かワシにとって心のふるさとのようなものを感じるからだろうか?
優しさと夢と楽しさに包まれていたあの頃。大きなものに守られていたあの頃。猫のように自由なあの頃。
ワシにとっては昭和50年代かな?
「又三郎」
あの頃に 会えた気がする 又三郎
蔵
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