漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 462

2024-07-21 05:30:13 | 貫之集

梅の花の散れる

むめのはな にほひにほひて ちるときは かくすににたる ゆきぞふりける

梅の花 にほひにほひて 散るときは かくすに似たる 雪ぞ降りける

 

梅の花が散る

梅の花が美しく咲いて散るときには、それを覆い隠すように雪が降って来る

 

 散って舞う白梅の花びらと、それと見分けがつかないかのような雪。えも言われぬ美しい風情が目に浮かびますね。