漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 450

2024-07-09 05:50:18 | 貫之集

人の家に客人あまた来て、柳・桜のもとに群れゐて遊びするに、花散りまがふ

あをやぎの いろはかはらで さくらばな ちるもとにこそ ゆきはふりけれ

青柳の 色はかはらで 桜花 散るもとにこそ 雪はふりけれ

 

人の家に客人がたくさん来て、柳・桜のもとに集まって遊んでいるところに、花が散っている。

青柳の色は変わることなく、桜の花が散り敷いている木の下にさらに花吹雪が舞っている。

 

 449 と同じくたくさんの客人が訪れた情景ですが、あちらは初春、こちらは桜が散る晩春と、季節が移り変わっていますね。