人の家に客人あまた来て、柳・桜のもとに群れゐて遊びするに、花散りまがふ
あをやぎの いろはかはらで さくらばな ちるもとにこそ ゆきはふりけれ
青柳の 色はかはらで 桜花 散るもとにこそ 雪はふりけれ
人の家に客人がたくさん来て、柳・桜のもとに集まって遊んでいるところに、花が散っている。
青柳の色は変わることなく、桜の花が散り敷いている木の下にさらに花吹雪が舞っている。
449 と同じくたくさんの客人が訪れた情景ですが、あちらは初春、こちらは桜が散る晩春と、季節が移り変わっていますね。