アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

616  アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼  69番 雨宝院

2019-05-15 08:29:07 | 日記

69番 雨宝院

 

京都市上京区智恵光院通上立売通上ル聖天町9の3番地

山号  北向山

宗派  真言宗泉涌寺派

開基  空海

本尊  大聖歓喜天

別称  西陣聖天

 

西陣の中心地に由緒深い寺があった。雨宝院は東寺(教王護国寺)と並び嵯峨天皇が皇城鎮護の寺として空海が開基したものだ。本尊の歓喜天は空海が、嵯峨天皇の懊悩平癒の為に天皇の等身大に「一刀三礼」をもって自ら彫ったものである。一刀三礼とは一度彫る度ごとにお経を三度唱えると言う。凄まじい手間をかける手法である。

上京区の智恵光院通にある本隆寺の北壁沿いに曲がると小さなお堂がある。四方10mほどのここが皇城鎮護の大寺院であったとは思えない。狭い境内に二台の車が停車していて誠に興ざめであったが、有名な歓喜桜は葉桜の季節だったが満開時には見事な八重桜である。重文の千手観音像も有名だが、こちら大師堂の弘法大師像は東寺と対をなす。「阿」「吽」の阿がこちらで吽が東寺になっていて、こちらはお口が半開きとなっているようだ。なお、前出の歓喜天は秘仏となっている。また、染殿井は西陣5名水の一つで今でも水が湧き出る。無料だが、とにかく狭い中にお堂がいくつか建っていて、井戸も桜も一気に見学できる。町の中に溶け込んだ駐車場も兼ねた?お寺だった。