アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

611 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼  64番 願徳寺

2019-05-08 08:20:57 | 日記

仮 64番 願徳寺

連休に、大原野の古刹4寺ほど行って来たので、仮に64番~とし、後ほど地域別で整理する。

 

京都市西京区大原野南春日町1223-2

山号  仏華林山

宗派  天台宗(台密)

開基  持統天皇  中興 平忠快

本尊  如意輪観音半跏像

別称  宝菩提院願徳寺

 

勝持寺のすぐ隣、2~3分で願徳寺の正門に着く。正式には、宝菩提院願徳寺という、その理由はあとで書く。門には、「拝観希望の方はインターフォンで・・・・。」との張り紙があり許可を得て横の通用門から入る。ここは宝物殿の国宝「如意輪観音半跏像」を見る為に来た。

創建は持統天皇の「徳ある願い」により向日市寺戸に建てられたので、そこから「願徳寺」となった。そして三条東山の「宝菩提院」にいた中興開山の小川法印忠快(平清盛の甥)が、寺と共に願徳寺に移った為、冒頭の寺院名「宝菩提院願徳寺」と言われる。その後、こちらも応仁の乱などで荒廃した後、昭和になってこちら小塩山の勝持寺に移転した。本堂・庫裏が再建されたのは、昭和48年で、本尊の如意輪観音像などが寺に戻ったのは実に平成8年になってからである。室町の戦乱の影響がなんと平成まで続いていたと言う事だ。

宝物殿に一人で諸仏像と向かい合うとしばしば、何か怖い思いもするが、こちら国宝の如意輪観音様は、穏やかなお顔で伏し目がちの眼差しはちょうど跪くと視線が合う。しかも半跏踏み下げの形なので、座った形が安定感があり安心感が漂う。隣の薬師瑠璃光如来も現世利益をもたらす優しい表情である。しばし時の経つのを忘れて過ごした。その後、外に出たが本堂や方丈には入れない。まさに国宝と重文の仏像を見るだけだった。

登って来た勝持寺の参道の坂道を下って、次は難所の小塩山山上に近い「金蔵寺」に向かう。