美術の旅人 Voyageur sur l'art  

「美術」との多様な出会い。見たこと、感じたこと、思ったこと。

浅草が面白い

2010-05-25 11:09:34 | 日記
セミナーでの講義修了の後、版画家の野中光正さんのアトリエを尋ねて浅草を訪れた。昨年の11月から半年ぶりだ。今回は野中さんの案内で浅草の町をうろうろした。といっても銭湯に入り、定食屋で東京湾の魚の刺身をつまみにビールと酒をいただいただけだが。何度来ても浅草はいい。40年程前学生時代の浅草は、高齢者が訪れる郷愁の街、定番の観光地である浅草の仲店周辺だけで成り立っている裏錆びたまちという印象だった。ところが一昨年からたびたび訪れている浅草は、活気に溢れ東京で今いちばん面白い町と言える気がする。久しぶりに訪れて以来、浅草はかって訪れたパリのバスチーユと空気感がいっしょだな、と思っている。両方とも職人町の趣を残す庶民の町である一方、バスチーユでは新オペラ座、浅草ではアサヒビール本社ビルや東京スカイツリー(半分まで出来た)といったポストモダンなランドマークが辺りを睥睨している。このアンバランスな訳のわからなさがグーだ。


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