美術の旅人 Voyageur sur l'art  

「美術」との多様な出会い。見たこと、感じたこと、思ったこと。

日本海体験

2010-03-12 16:25:01 | 日記
展示会の陶器を乗せて仙台から京都まで車で走った。これまで東京までは行ったことがあるが、京都までとなると2倍の距離なので心配したが、それほどきつくはなかった。郡山まで行って、磐越線で新潟に抜けるコース。行く前に寄った床屋さんの店主の話では、弓なりになった日本列島の姿からすると、これが最短距離。太平洋側を行くのとは50キロ近く短縮されるという。結果的に午前3時に出て、休み休み走ったから午後2時に京都に着いた。11時間掛かったことになる。関西方面には飛行機で行くことが多いのだが、車で走ると、土地の起伏が体で感じられるのはもちろん、五感で風土の違いが感ぜられ、飛行機や電車では得られない経験が得られた。とりわけ日本海側と太平洋側の風土の違いがよく解った。新潟や富山など日本海側ののびやかな空気感は大陸に近かった。日本海という大きな湖を隔てて、同じ風土の中にあるのではないか、とも感じたぐらいだ。「日本海波高し」のときは大陸ははるか僻遠の地であろう。しかし、凪いでいる時は、日本海は海流の影響はあるにしろ鏡面のようで、船は滑るように大陸と行き来できるのではないかと思うぐらいだ。そのときは太平洋側へと抜けるよりやすやすと大陸に渡れる感覚があるに違いない。


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