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カメラとともに自然を友に

東京都、川崎市などを中心にロードバイクで撮影に出かけています。被写体は自然全般。特に野鳥と植物に惹かれています。

慶應義塾大学での演奏会

2010-01-16 | 音楽
 演奏会は授業の一環として行われたもので、弦楽四重奏団による演奏。プログラムはベートーヴェンの「ラズモフスキー第3番」をメインにハイドンの「皇帝」の第1楽章、間宮芳生の弦楽四重奏曲第一番の第2楽章の他小品2曲で、普通のコンサートと違い、演奏法の説明や曲目解説付でした。私はどちらかというと弦楽四重奏曲は苦手の方で、普段あまり聴くことがありませんが、「ラズモフスキー第3番」もCDを持っていながら、もう10年近くも聴いたことがありませんでした。
 今の私にはべートーヴェンは少し重すぎる感があるのですが、久しぶりに生でこの曲を聴いて、やはりよい曲だなと深く思いました。いかにも中期のベートーヴェンらしいエネルギーに満ちあふれた曲想、弦4本だけとは思えないほどの重厚感と同時に流麗、軽妙な味わいなどを堪能しました。
 コンサートホールも程よい大きさで木の温もりが感じられる、とても気持ち安らぐ空間でした。

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影向寺で

2009-09-15 | 音楽
 サルスベリの花には強い陽射しがあうようです。今年は花が少なかったですが、来年に期待しましょう。
 11日、鴻池朋子展を観た後、新宿の中古CD店でCDを何枚か買ってきました。ショパンのピアノ曲を聴きたくなり、ノクターンとマズルカのそれぞれ全曲盤とバッハなど。ノクターンは、以前に買ったシューベルトの即興曲で、一音一音実に丁寧に演奏されていて、繊細で微妙な情感を余すことなく聴かせてくれたピレシュ盤を選んだ。ノクターンでもその演奏は変わりません。


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紫陽花二色

2009-06-30 | 音楽
 紫陽花の季節もそろそろ終わりに近づいていますが、先日行った多摩川台公園での紫陽花です。
 秋葉原でスピーカーの試聴をして、製品によって音が随分違うことに興味を覚えて、一昨日は三ツ池公園の先にある電気店にも様々なスピーカーがあることを知り、CDを3枚持って行って聴いてきました。今度はイタリア(ソナス・ファベール)とオーストリア(ウィーン・アコースティック)の製品。ソナスは持って行ったCDの内、バッハのチェンバロ協奏曲では歯切れ良く素晴らしい響きを聴かせてくれましたが、他の2枚では少し高い音域の音がきつく、オーケストラではちょっと音ががさつく感じ。ウィーンは、ブラームスの交響曲4番の音がよくブレンドされてまろやかな響きとなって耳に届く感じで、ヴァイオリンの音も美しく、今使っている英国のハーベスと似た響きでした。先日聴いて惹かれたタンノイとはまた違った傾向の音ですが、こちらもなかなか魅力的でした。
 帰ろうと外に出るとなんと雨が強く降っており、その中を自転車で走って濡れ鼠になるという、久しくなかった経験をしました。

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古民家の池

2009-06-22 | 音楽
 レコード・カートリッジの針を交換したので、今宵はレコードをかけました。聴いたのはドヴォルザークの交響曲8番とチェロ協奏曲。2枚とも77年に購入していて、もう32年も経ちます。いずれもジョージ・セルが指揮したもので、チェロはチェロの貴公子といわれたピエール・フルニエ。録音は8番の方が70年で、62年録音のチェロ協奏曲より8年新しいので音は鮮明に録れています。この8年間の録音技術の進歩が大きかったことがわかります。
 音が良いためだけとは思えませんが、8番の方が音楽の表情がきめ細かく、より一層の名演奏になっていると思いました。一緒に収められているスラブ舞曲も絶品。チェロ協奏曲は第2楽章が味わい深い演奏になっていると感じられます。70年というとセルが来日して素晴らしい演奏を聴かせ、帰国後まもなく亡くなってしまったことが想い出されます。フルニエも来日して公演したときにNHKが放映した番組で、少し足をひきずって歩くフルニエの姿を想い出します。
 写真は5月に行った次太夫堀公園で撮影したもので、古民家の縁側のすぐ前にありました。

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野川

2009-05-30 | 音楽
 野川を走っていても時々シジュウカラの幼鳥の鳴き声が聞こえてきました。早く餌をおくれと親鳥にせがんでいるんでしょうね。喜多見辺りで撮ったと思いますが、あまり意識的に撮らなかったので、もしかしたらもう少し下流かもしれません。
 昨晩はカルロス・クライバーが指揮したコンサートを収録したDVDを聴きました(DVDですから見たというべきかもしれませんが)。プログラムはベートーヴェンの「コリオラン」、モーツァルトの交響曲33番、ブラームスの交響曲4番。いずれも名演奏と言える素晴らしいものでしたが、ブラームスはウィーン・フィルとの1980年録音のものがあって、私はこのCDをこれまで聴いていました。DVDの方は1996年にバイエルン国立歌劇場管弦楽団を指揮したものですから16年の歳月の隔たりがあり、ウィキペディアによるとクライバーは1999年を最後に指揮活動をしなかったとあるので、最晩年の指揮ということになります。
 CDの方もよい演奏ではあるのですが、少しさらっと流れてしまうところがあるように感じられてちょっと食い足りない思いを感じることがありましたが、このバイエルンとの演奏はライブで、指揮ぶりを見ながらと聴いたということも影響しているかもしれませんが、音楽がより濃密な表情を見せ、熱気あふれる演奏となっています。ただ音質はもともとの録音の音が悪いのか、それともDVDの再生装置の性能が悪いためなのか分かりませんが、CDと比べると大分落ちるのが残念なところです。

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実相院

2009-04-30 | 音楽
 馬事公苑からほど近い所に実相院という古いお寺があるというので、行ってみました。境内は広くて緑が濃くとても落ち着いた雰囲気です。耳を澄ますとエナガの鳴き声が聞こえてきました。雑木林の鳥と思っていたエナガの鳴き声を世田谷の住宅地で聞けるとは意外でした。
 昨晩は1年ぶりくらいでオープンリールのテープデッキで、音楽を聴きました。今時オープンリールのテープデッキで音楽を聴いている人はどのくらいいるのでしょうか?若い頃は、テープデッキでFM放送を録音して音楽を聴くという楽しみ方がありましたが、今はそういう話を聞きません。昨晩聴いたのは1976年のザルツブルク音楽祭でギドン・クレメルが弾いたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタで1977年にNHK・FMで放送されたもの。テープデッキも製造後30年近く経つ代物で、1年以上動かしていないので、音が出るかという不安さえありましたが、まったく問題なく作動した上、そこから出てくる音は柔らかみのある素晴らしい響きでした。演奏が終わると解説の声が聞こえて、それはまだ60代の吉田秀和氏の声で、懐かしい気持ちで一杯になりました。そのころは吉田氏が海外の音楽祭のライブ録音の放送というとよく登場して演奏者の紹介などをしていたのでした。このテープの記録を見るとこの録音の前にはノイマン、チェコ・フィルが来日したときのドヴォルザークの第8交響曲を録音してあったのですが、そうそうテープを買う金もなく、やむなくこれを消してクレメルを録音していたのでした。

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なんという桜?

2009-03-09 | 音楽
 河津桜にしては遅いようですが、よく似た桜が勤務先の近くで咲いていました。桜も種類が多いのでよくわかりません。

 昨夜は特別番組でオランダから生中継でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のマチネー・コンサートの模様が放映されていました。深夜に及ぶ時間帯だったのですが、結局最後まで見てしまいました。最初のシューマンのピアノ協奏曲は、ちょっと身が入らずに聞いてしまったのでなんともいえませんが、次のブルックナーの9番はとてもよい演奏でした。指揮は長いことこの楽団の主席指揮者だったベルナルト・ハイティンクで80歳になるとのこと。格別個性的な演奏とはいえませんが、ブルックナーの交響曲のスケールの大きさ、充実した響きを十二分に伝えていました。
 私のTVは、オーディオ装置に接続しているので、TVの音声はオフにして久しぶりにオーディオ装置の音響で楽しみましたが、ブルックナーの交響曲といえばコンサートホールの隅々まで音が満たされる音の洪水が魅力のひとつ。とてもその迫力はオーディオ装置でもだせるものではありません。コンセルトヘボウの聴衆はどんな響きを耳にしたのだろうかと思わずにはいられませんでした。ブルックナーの交響曲を聞くといつも宇宙をイメージし、星々の輝きを垣間見ることができますが、昨晩の演奏でも宇宙のなかに身を置いた感覚を味わいました。


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植栽の色模様

2009-02-08 | 音楽
 国立新美術館の前庭の植栽が木の種類によって、それぞれの色合いになっていてきれいだった。紅葉と言っていいのかわからないが、えび茶からすっかり葉を落としたグレー、それに緑にも様々な色合いがある。この日は曇りだったが、この場合は曇り日が幸いしたと思う。

 今日はカメラと双眼鏡を持って、近場に自転車で撮影に行こうかとも思ったが、風が強かったのでひるんでしまい、しなければならないこともあったので、結局出かけることなく終わってしまった。
 夜はシューベルトの即興曲を聴く。ショパンはピアノの詩人と言われているが、オーストリア生まれのピアノの詩人と言えばシューベルトではないか。とりわけこの即興曲は心にいきなり飛び込んで響いてくる音楽になっていて、心をつかんで離さない。何年間かあまりクラシック音楽を聴かない時期があったが、その間もよく聴いたのはシューベルトのピアノ曲だった。
 即興曲はアルフレート・ブレンデルのCDで聴いていて気に入っているが、先日買ったモーツアルトのピアノ協奏曲の演奏がよかったピレシュもこの曲を録音しているので、その演奏も聴きたいものだ。

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夕刻のビル

2009-02-01 | 音楽
 まだ明るいうちに仕事が終わったので、帰りに撮った1枚。夕焼けに染まったビルを手前にケヤキを入れて撮った。ビルに影が落ちているが、これは右下隅の方に写っている鉄塔の影で、この写真にはビルとケヤキの実像、ビルに映っている鉄塔、それに鉄塔の影と三様の画像が写っていることになる。

 昨晩は、モーツアルトの二つの協奏交響曲を聴いた。始めはヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲だけを聴こうと思っていたのだが、少し聴き足りない思いがあったのと、昔と違ってレコードをひっくり返さなくてもそのまま2曲続けて聴けてしまうので、聴いてしまった。もう一つの方は管楽器のための協奏交響曲で、レコードの時代から大抵この2曲がカップリングされていた。この2曲のCDは2枚持っているが、昨日聴いたのはベームが指揮したもの。どちらの曲もソリストが一人では済まないため、名盤と言われるものが少ないようだが、なかではこのベーム盤は評判がよいようだ。ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲は、モーツアルトの曲のなかでもかなり好きな曲だが、昨日は続けて聴いた管楽器のための協奏交響曲の方に特に感じるものがあった。久しく聴いていなかったので、余計に心に響いたのかもしれないが、ヴァイオリンとヴィオラ・・・に負けず劣らず、こんなに陰影が深い音楽だったかなと思ったのだった。
 この二つの録音には10年の隔たりがあって、1966年と1976年に録音されているが、聴いてみてやはり新しい録音の方が音に伸びやかさがあり、音場も広く音が自然に広がっている感じがする。しかし、同じ10年でもステレオ録音になる前の1950年代と1960年代ではもっと大きな差があり、この10年間の録音技術の進歩は大きかったのだと改めて思う。19世紀に生まれ(1894年生)81歳で亡くなったベームだが、ベームの場合は、生涯の最後の20年程の演奏が現在でも十分に鑑賞に堪える音質で残されている音楽家ということになり、19世紀生まれの音楽家としては、録音技術の進歩に辛うじて間に合った音楽家という見方もできる。

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ショパンとベートーヴェンを聞く

2009-01-16 | 音楽
 ショパンのスケルッツオ4曲と舟歌などが入ったCDとベートーヴェンのヴァルトシュタインを続けて聞いた。前者はポリーニ、後者はブレンデルの演奏でどちらも脂ののった時期の演奏なので見事なものだ。しかし、録音年代はほとんど同じなのだが、一聴してピアノの音色がずいぶん違うことに気づいた。ピアノはどちらもスタインウェイだと思うのだが、レコード・レーベルが違うので、録音技術者が違うだろうからそのためもあるのかもしれない。音色の違いで一番感じたことはブレンデルの方は、マイクをピアノから少し遠い所に置いてピアノの響きをトータルに捉えようとしているように聞こえたのに対して、ポリーニの方はマイクをピアノの近くに置き、打鍵した音を一音一音捉えようとしたように聞こえること。実際にそのようにマイクをセッティングしたかどうかはもちろんわからないが、そんな風に聞こえてくる。録音のせいで音色が違うというだけではなく、実際の音も違うのだろうが、生で聞いたことがないのでなんとも言えないところだ。音楽評論家の吉田秀和さんはよく演奏家は、生で聞かないとわからないとおっしゃっていたが、そのとおりだと思う。
 ピアノなどまったく弾いたことのない私に言えることではないのだが、この二人の指のよく動くことには唖然とするばかりだ。こうした演奏を聞くと人間というのは毎日の努力で、いかに並外れた能力を身に付けられるかということを思い知らされる。もちろん、現代のピアニストはみな指がよく動くのは当然のことで、その上にいかに音楽性を身につけるかが問われているのだが。

 写真は先日町田の谷戸で撮った氷の表情。

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