裏山の観察コースを歩いていたら、アシナガオトシブミが地面を這っていた。
撮影しずらい位置なので切り株に乗って頂いた。
羽化してから間もない個体で、胸部がまだ黒くなっていない。
翅も開きはするのだが飛ぶことは、まだ上手くできないのだった。
フチグロヤツボシカミキリも毎年出会うのを楽しみにしている甲虫だ。
このカミキリは、朴の若葉を食べるので目の高さ程度に枝の張っている
朴の木を探しておくと出会える確率は高い。
(里山環境でなければダメだけど・・・)
GW時期になると確認している丁度良い枝ぶりの朴の木
花の方は、まだこれからだけれど、蕾にとまるフチグロを見ることができた。
4月末恒例の新治市民の森観察会に参加した。
横浜市緑区にあるこの公園、里山の風景が広がっており
谷戸と雑木林を辿る観察路も3kmと長く、色々な生き物が見られる。
定刻の10時に集合して、園路を歩いていくと
クロハネシロヒゲナガガ、ヒメクロオトシブミ、カワトンボ
ダイミョウセセリ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ
遠くの空を旋回するサシバなどが次々と姿を見せてくれた。
個人的に撮った方々を時系列で紹介していくと
クロハネシロヒゲナガガ
今更ながらだが髭(触角)は白い
ダイミョウセセリ
キエビネ
関東に自生しないはずなので、誰か植えたな?
遠くの空を旋回するサシバ
クロコノマチョウ
可愛らしいネコハエトリ♀
アオスジアゲハ
カラスアゲハ
オオアラセイトウで吸蜜中
少し肌寒い天気でしたが、色々見ることはできました。
参加の皆様、お疲れ様でした。
青蜂の仲間ナミハセイボウも陽春に活動し始める。
個人的にこの蜂の宝石のように輝く構造色は、毎シーズン
見るのを楽しみにしている。
私設観察ポイントの古屋の柱には、ここ数年の観察記録から
日の当たる午前中に飛来数がピークになり
滞在時間も長い。
午前9時と丁度良い時間に訪れたところ、ドンピシャで柱に
とまっていた。
ナミハセイボウ
体を温めようとしているのか、午前中の陽の当たる柱で長く滞在する。
柱に集まる虫を狙ってか、ハエトリグモの仲間も多い。
シラヒゲハエトリ
ネコハエトリ♂の力比べ
片方が小さくて、すぐに逃げてしまった。
ネコハエトリ♂同士を喧嘩させる遊びはホンチといい
横浜では地域無形民俗文化財に登録されているという。
毎春出会うのを楽しみにしているオトシブミとチョッキリ達
最初に会えたのは、ファウストハマキチョッキリだった。
法面に植えられたイロハモミジを注意深く見ながら歩いていくと
棒状に巻かれた若葉があった。
観察していると口吻を突き刺して、柄を削っているのだった。
どこまでやるのかと見ていたところ、柄を切断して切り落とした。
オトシブミでは、何回か見たことがあるがチョッキリで
作った揺籃を切り落とすところまで行ったのは、個人的に初確認だ。
イタヤハマキチョッキリも2番(♂は製作には参加せず)
が揺籃を作っているのを見た。
イロハモミジで製作中
トウカエデで揺籃製作中
この法面にはトウカエデも多く植栽されており、イタヤハマキの利用も多い。