カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

國學院大學博物館

2019-09-09 | 美術
 國學院大學博物館ではちょうど企画展が始まったところだったので、常設展と両方を観ることができました。
 企画展の方は有栖川宮家・高松宮家が所蔵していた美術品の展示。一部は撮影可ということで撮ることができました。
 ウサギ型の物はボンボニエールと呼ばれる物で砂糖菓子を入れる物。
 
 
 
 常設展示の物は撮影不可の物もあるので注意が必要です。
 古代の物などは撮影可でした。予想以上に内容充実の展示で、入場無料というのもうれしいところ。
 
 
 帰りは渋谷駅からJRで。渋谷は1年以上来ていなかったので変貌ぶりにびっくり。お上りさんのよう。
 
 ところで台風15号は川崎の東2,30㎞ほどの所を通過していったようで、2時過ぎに強風の音で目が覚めました。2時から4時頃の2時間が最も風が強かったようです。最近の台風は海水温が上がっているためか、日本近海に来ても勢力が衰えずに勢力を保ったまま上陸するので怖いです。

クリムト展とニコライ堂

2019-06-03 | 美術
 先日は都美術館で開催中のクリムト展を観に出かけ、その後お茶の水のニコライ堂にも回りました。
 クリムト(1862~1918)の同時代の芸術家には同じオーストリアの作曲家にマーラー、日本では横山大観や夏目漱石がいます。大観よりも菱田春草の方が私の好みですが、春草はクリムトよりも一回り若い世代ですが、早世してしまったのでクリムトよりも早くに世を去っています。
 平日にも関わらずクリムト展はかなりの混雑。人口が集中しているので仕方がないですが、大きな展覧会ではいつものことです。
 
 作品は同じ画家とは思えないほど作風の変化があって、黄金の画家のイメージとは別の顔を持っていたことがわかります。
 代表作の一つ「ユディットⅠ」の他、大作の「ベートーヴェン・フリーズ」は複製ではあるもののやはり強いインパクトを受けました。この他伝統的な手法で描かれたものですが、「17歳のエミーリエ・フレーゲの肖像」という作品にも強く惹かれました。
 美術館を出るとすぐに上野動物園。動物園の壁画。
 
 昌平橋からの眺め。
 
 こちらの鉄橋もかなりの年代物という感じがします。
 
 ニコライ堂の近くは何度も歩いているものの中に入ったのは初めて。内部は撮影禁止ですが、外観をご覧いただきます。
 
 
 
 内部の祭壇などはブルガリアやギリシャで見た教会の造りと同じようなものでした。

奇想の系譜展

2019-03-04 | 美術
 少し遡りますが先月20日に東京都美術館に「奇想の系譜展」を観に出かけました。たまたまシルバー・デーにあたっていたためかなりの混雑でしたが、じっくり時間をかけて楽しみました。
 
 選ばれた画家たちはいずれ劣らぬ個性派ばかりで想像力、創造力のエネルギーが画面に漲っています。
 特に目を引いたのは若冲の「旭日鳳凰図」で細密、緻密に描かれていて色彩も鮮やか。画家の大変なエネルギーが注ぎ込まれていると感じます。蕭白の「雪山童子像」の奇抜さはまさになんじゃ、これ!という世界ですが、パンフレットの載っていた「群仙図屛風」は後期展示ということで観られなかったのは残念。
 基一の作品は何度か観たことがありますが、「百鳥百獣図」を観るのは初めて。動物たちの楽園のような世界が描かれていてひとつひとつ動物を観てゆくのが楽しい。少し離れたところから持参した双眼鏡で丹念に観ました。この絵は有名なアメリカのコレクターが所有しているので、なかなか観る機会が少ないのではないでしょうか。これにくらべると国芳の方はかなり目にしているものが多かったので未見のものを中心に観ましたが、国芳は1797年生まれということでシューベルトと同じ年に生まれているのでした。基一も1796年生まれですから同じ時代に活躍していたわけです。そしてふたりとももう少しというところで明治という時代をみることなく亡くなっています。
 同展は4月7日まで開催。

茅ケ崎市美術館へ

2018-10-16 | 美術
 茅ケ崎市美術館に「小原古邨展」を観に出かけた。美術館目的で出かけたものとしては、鎌倉の県立近代美術館を抜いてこれまでで最も遠方まで出かけたことになる。もっとも東海道線は快速だから距離のわりには短時間で着いた。
 茅ケ崎駅から少し歩くと静かな住宅街になって、その一角に美術館は建っていた。
 
 小原古邨という名前はまったく知らなかったが、日曜美術館を見てその名前を知った。花鳥画の画家として版画のための下絵を描いた明治生まれの人である。
繊細な画風で特に鳥や動物などの生き物を生き生きと描写することにおいて特に秀でていると感じた。
 
 
 ユーモアを感じさせる絵も少なからずある。
 
 鳥は実物とは違うところが結構あるのだが、明治という時代だからやむを得ないと考えるべきだろう。
下の絵はシジュウカラということなのだが、あまりシジュウカラらしくない。
 
 版画のため大きな作品は見られなかったが、もっと大きな肉筆画の作品があるのであれば見てみたいものだと思った。
 美術館は高砂緑地という庭園の中にあり美術館を出た後散策した。
 

藤田嗣治展

2018-09-16 | 美術
 藤田嗣治展を観てきた。没後50年を記念したものでこれまでで最大規模の展示だという。
 
 創作初期から晩年まで網羅的に展示されていて全体像が見えてくる内容だった。見てすぐに気づくことは作風が次々と変化していることと評価を得て名を成した後も作風が変化していることで、とても同じ作者によるものとは思えないほどである。晩年になっても新たにフレスコ画に挑むなど画家魂の塊のような人だったのだと思う。
 藤田の絵の特徴としてひとつ気づいたのは画面に遠近感や立体感が乏しく平面的に描かれている作品が多いと感じられたことである。別に貶して言っているのではなくて、やはり日本画の要素が入っているのだなと思ったのだ。
 パンフレットにも使われている「私の夢」という作品では動物の描写が細密画のように描かれていて裸体像の描き方とは好対照。彼の絵には猫がよく登場するが、他の動物にも関心を持っていたようで動いているポーズの描き方も巧みだ。
 会場は混んではいたが、鑑賞に支障があるほどではなく東京ではこの程度の混雑は普通のこととして受け止めている。しばらくはこれだけの展示はないだろうから観に出かけてよかった。
 美術館前に置かれた作品。
 

静嘉堂文庫美術館

2018-05-28 | 美術
 
 静嘉堂文庫美術館で開催中の酒器の展示を見てきた。柿右衛門の大きな徳利(重文)は美しかったが、これに一杯酒を満たしたらさぞ重いだろうと思った。
 庭の一隅にグミがたくさん成っていた。自転車で急坂を登って行ったのでいくつか口に入れると甘くておいしかった。
 
 
 冬に行ったときにはエナガの群れがいたのでエナガの幼鳥がいるかもしれないと、見終わってから敷地内を歩くとエナガが木のてっぺんを飛んでいるのが見えたが、20メールほどの高さだったのですぐに見失ってしまい幼鳥かどうかはわからなかった。

すみだ北斎美術館

2018-04-27 | 美術
 2016年に開館したすみだ北斎美術館に初めてでかけました。
 建物はなんともユニークな現代的な造りになっていました。外国人観光客のグループが外で引率者の説明を受けている様子。この後、館内でこのグループの近くで見ているとフランス語が聞こえてきましたが、このグループ以外にも外国人の姿が多かったです。
 
 
 北斎の絵には有名な「神奈川沖浪裏」や多くの滝の絵など、水の表情を巧みに描いたものが多いですが、企画展はその水をテーマとしたもので「北斎のウォーターワールド」という展示。精緻かつダイナミズム漲る画風で目をひきます。
 企画展は撮影できませんでしたが、常設展示は一部を除き撮影可。常設展示室にはタッチパネル式の作品解説があって工夫がなされています。
 
 ダイナミックな虎図。近距離用の眼鏡を持ってゆくのを忘れたため、一部の作品はよく見えず情けない思い。
 
 展示室は3階と4階にあり螺旋階段でも繋がっています。
 
 美術館の前は公園になっています。
 

「タイ展」

2017-08-19 | 美術
 東博で開催中の「タイ展」を観てきた。今年は日タイ修好130年なのだそうで、それを記念したもの。平日で雨だったためかそれほどの混雑ではなかったので、ゆったりとした気持ちで観ることができた。展示点数も多いし中身の濃い内容で見応えのあるものだった。
 もっとも惹かれたのは「ナーガ上の仏陀座像」で12世紀末から13世紀に造られたという。座っている台座の部分に鱗のような模様があるので、これは蛇では、と思いよく見ると仏陀の頭上にはコブラのような蛇が7つもの鎌首をもたげていて、まさにそのとおりでした。ナーガというのは蛇の神様。全体の造形といい仏陀の顔立ちといい実に魅力的でした。
 大仏殿・ワット・スタットの扉は高さが5,6メートルという大きなもので、これだけが撮影OKとなっていたので撮ってきました。
 
 サルやシカ、イノシシなどさまざまな動物が彫りこまれています。
 
 館内には三好和義氏撮影のタイの写真が。
 
 「タイ展」の後、20分ほど常設展を観ていると閉館の放送が流れたので外に出るとまだ小雨が降り続いていました。閉館時間は17時でしたが、外国人観光客もたくさん来ていたことを考慮するともう少し開館時間を延ばす必要があるのではないかと思う。サルスベリ咲く表慶館。
 
 ところで一昨日は、ニホンカワウソ発見か、というニュースが流れて、びっくりすると同時になんともうれしく感じたが、それに続くコメントで韓国から泳いで渡ってきたのかもしれないと聞き、ちょっとがっかり。対馬にいたのであれば長い間見つからないはずはなく、残念ながらユーラシアカワウソの可能性の方が高いかもしれない。もっと早く対策をとってなんとか絶滅を防げなかったものかという思いが強いが、まだ自然保護の思想が広まっていなかった時代の犠牲者となってしまった。しかし、かりにユーラシアカワウソだったとしても自然に海を越えて渡ってきたのであれば、定着できるように保護することが必要だろうと考える。

アルチンボルド展

2017-08-06 | 美術
 一昨日は国立西洋美術館に「アルチンボルド展」を観に行ってきた。それほどの混雑はなく落ち着いて観ることができたし、絵との距離も比較的近かったので細かなところまで見ることができた。
 今回はアルチンボルドの代表作である「四季」と「4大元素」がすべて見られるというまたとないチャンスである。このような展示は今後数十年間は実現しないのではないか。このうちの2点は7,8年前にウィーンの美術史美術館で見たが、他の作品は初めて観るものが多い。「春」は過去に日本にきたときに観たように思うが記憶が定かではない。
 今回この8点を見るとやはり「春」にもっとも惹かれた。花の描写もさることながら草の葉の描写の緻密なことに舌を巻く。絵葉書を買おうと思ったが、印刷悪くてとても原画の雰囲気を伝えていないので別の作品を選んだ。解説もわかりやすくて描かれた背景についても知ることができた。
 これ以外にも「馬上試合の装飾デザイン集」も楽しめたし、レオナルド・ダ・ヴィンチの素描も観ることができる。リゴッツィの細密画「オオバン」、「ハチクマ」は羽毛のひとつひとつの筋まで描くという驚異的な描写。他に蝶の細密画もあって自然好きにはより楽しい展示だった。
 常設展もさっと見て歩いた。現代絵画のフロアを上から撮影。
 
 美術館を出てハスの花を見ようと不忍池に行ったが、16時を過ぎていたので散っているか蕾の花がほとんどで写真にならなかった。
 

「バベルの塔」展

2017-06-02 | 美術
 東京都美術館に「バベルの塔」展を観に行ってきた。思ったほどの混雑ではなかったので比較的落ち着いて観ることができた。
 ブリューゲルは「バベルの塔」を2点残しているが、今回やってきたのは後年に描かれたもので先に描かれた方はウィーンの美術史美術館にあって、これは以前にウィーンに行ったときに観ているので、ぜひとももう一枚の方も観たかった。それに今回はボスの油絵も2点来ていてこれらの絵は今回を逃せばもう私の存命中には日本にやってくることはないだろうというようなものばかりである。
 版画作品もたくさんあったが、ブリューゲルの版画にはブリューゲルではお馴染みの怪物たちが登場して興味をそそる。
 残念だったのは「バベルの塔」ではあまり近くでは観られなかった上に少し長く立ち止まっていると監視員から移動するように急かされるので落ち着いて観られない雰囲気。それほどひどい混雑ではなかったから、余計なお世話という感じがした。ルーヴル美術館の「モナ・リザ」などはるかに混雑していてもこんなアナウンスはなかった。
 細密に描かれている作品が多かったので、双眼鏡を用意していったのは正解で大いに役に立ったが、2メートル以上離れないとフォーカスが合わないのが難点。使ったのはペンタックスの8×25のタンクローという愛称の機種だが、最近は50cmまでフォーカスが合うものが出ている。それにしてもこれで見ると「バベルの塔」がいかに細密に描かれているかがよくわかる。自宅に帰ってから画集でじっくり見ようとしたところ、私の持っているブリューゲルの画集にはウィーンの「バベルの塔」しか載っていなかった。
 写真はガラスに描かれたブリューゲルの怪物たち。
 
 国際子ども図書館に行く途中にあったオブジェ。以前にはなかったが、他にも数点。
 
 国際子ども図書館は以前行ったときは改修工事中で入館できず、初めて中に入ることができた。外観もさることながら、内部もクラシックな感じで素敵でした。
 階段室。
 
 ホール。
 
 児童書だけでなく上野関連の書籍など一般向けのものもあって、少し時間をとってまた来たいと思いました。