南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

キオビツチバチ メス

2022-09-09 21:06:44 | ハチ

この写真を見てください。





わかる人には、なにを撮ったのか分かるかもしれませんが、黒いマスクをかぶって、まつ毛や瞳もある眼のように見えませんか?

実は、オミナエシの花に来たキオビツチバチのメスなのです。




近所のオミナエシの花に、オオセイボウが来ていていないかと見て回ってもなかなか見つからず、これはよくいます。

昨年の9月にも同じように、このキオビツチバチをオスとメスで載せていました。→クリック


先日撮影した写真を見ていたら、このメスのこの眼玉がいやに気になってしまった。

今までに撮ったのはこれほどはっきりしていないが・・・・







シロヘリツチカメムシ 2022

2022-08-30 18:12:28 | カメムシ

最近ほとんど昆虫写真を撮っていないので、8月の投稿は0だった。

今年前半の写真ですが、以前から書こうと思っていた虫を載せます。



今日の新聞に「絶滅危惧種出品 ヤフオク禁止へ」と言うのがあった。

信じられないくらいの動物、植物が出品されているが、法律で禁止されているものはもちろんだが、絶滅危惧種で法律上は良いものでも自主規制をするという。

この絶滅危惧の分類と言うのが、なかなかわかりにくく、レッドリストのカテゴリに何類とか準絶滅危惧種とかある。

昆虫でも非常に小さなもの、土中や水中にいるもので、まだ名前の付いていないものは、絶滅危惧種にも入っていない希少種も沢山ある。

以前、小松貴著 「絶滅危惧の地味な虫たち 失われる自然を求めて」と言う本を読んで、このブログでも記事にしたことがある。 → クリック

この本には、絶滅危惧種について考えさせられることが様々出て来る。

前回の記事にも書いたのだが、この本に出て来る絶滅危惧の虫で南大沢で見られるものに、シロヘリツチカメムシがいる。

ツチカメムシの仲間は、子育てをするようなので、数年前から毎年この虫を観察していて、何とか子育ての様子を見たいと思っていた。



今年、6月に「ツチカメムシの餌運び?」という記事を書いた。→クリック

ツチカメムシの仲間で今まで見たのは、シロヘリツチカメムシ、ミツボシツチカメムシそしてこのツチカメムシである。

この時初めて餌を運んでいる様子が見られたが、これが子育てに結び付くのかはわからなかった。

シロヘリツチカメムシは、春産卵して、卵や幼虫を守って育てるというのである。

調べると飼育下での情報は出て来るが、自然状態でこれを見るのは、かなりハードルが高い。

以前載せたシロヘリツチカメムシの記事 → クリック


シロヘリツチカメムシは、カナビキソウと言う植物が食草です。

まだ草が出てこない冬のうちから観察を始めたが、なかなかシロヘリツチカメムシも、カナビキソウも見つからない。

3月26日、カナビキソウがまだ見当たらない時に、成虫が地面を歩いているのを今年初めて見つけた。
かなり翅を損傷して痛々しい越冬した成虫です。




もう、産卵は終わったのか、これからなのかわからない。


4月6日にカナビキソウが伸びて、違う成虫がいた。



その後カナビキソウがあちらこちらで見つかるようになったが、いるのは成虫だけ。

5月4日になると突然、カナビキソウの花にしがみつく幼虫がいた。

数mmの花よりも小さいので、2齢幼虫くらいだろうか?





8mm程の成虫と比べてもかなり小さい。





地面に8匹ほど固まっているところを初めて見た。

ここで産まれたのであろうか?

あと何日か前にここを見つければ卵を保護している親が見られたかもしれない。





今日多摩センターへ行ったので、丸善でカメムシ研究の専門書を見たら、四国では4月から5月に産卵とあった。

そうか、やはり成虫が出てきてから、注意深く見れば産卵や孵化が見られるかもしれない。

実際にはかなり難しそうだが、また来年通ってみよう。






ヤマトタマムシ 2022

2022-07-28 11:33:10 | タマムシ

今年はナラ枯れにより緑地の伐採が進み、伐採木がたくさん置いてあるので、カミキリやタマムシの仲間が見られると思っていたが、どうもあまり出ないうちに終わりそうである。

でも、ヤマトタマムシは6回ほど見かけ、そのうち3回は写真撮影ができた。

逃げ足の速いのが多く、近づいただけですごい羽音で飛んで高い樹に行ってしまう。

昨日のは飛んで逃げたが近くの草むらに入ったので、つかまえた。

容器に入れて白バックで撮影したが、親指ほどの大きさがあり光り輝いていた。



翅はもちろん頭も脚も輝いている。

腹側もすべて輝いている。




コナラの木に放したら、すぐ飛ぶと思ったのに割とおとなしい。




写真を見るまで分からなかったが、このコナラも小さな穴がいくつも開いている。

この木もカシノナガキクイムシが来ているのだ。


さてタマムシだが、ゆっくり数歩歩いて、なんと産卵を始めた。



メスだったのだ。

ヤマトタマムシの雌雄の識別を調べると、2枚目の写真のように腹を見るとこの形のようにすーと細くなるのはメスらしい。

ちなみに過去撮影の写真を調べたら、死んで仰向けに落ちていたのを撮った写真があり、このように先端がへこんでいるのがオスとのことでした。




しかしこの大きさで、これだけ全身緑や濃い紅色に輝いていると人気があるのもわかる。




ミスジチョウ幼虫のその後

2022-07-23 17:18:47 | チョウ

今年の2月に初めて見たミスジチョウの幼虫の記事をこのブログに載せたが、その後も観察を続けていたので、だいぶ時間がたってしまったがまとめてみた。

アサギマダラの成長観察と共に、こちらも楽しみに時々のぞいていた。

初めて見た2月15日の幼虫がこちら。



これを教えてもらった時は、最初どういう形なのか良くわからなかった。


その後何度か見に行っていたが、4月8日にさらに奇妙な形の終齢幼虫となった。




4月21日には少し動いて葉の上の方にいた。





そして翌日4月22日には元の葉に戻った。




4月25日に、いよいよサナギになりそう。




翌日の4月26日にサナギになった。




ここまでくれば、後は羽化を待つばかり。

4月30日、すっかり初夏の装いでまわりは緑が増えて、かえって白っぽい枯葉とサナギが目立つようにも見える。



5月12日、少し色が変化してきたので、羽化も近いのか?




5月14日、昨夜の雨で水滴がついているが、若干黒い部分が増えたか?




翌日の5月15日には、さらに黒く変化し、明日にでも羽化しそう。




ところが、どうしたわけかその後何日も羽化せず、ついに6日ほどたってしまった5月20日もこの状態。




何かに寄生されてしまったのだろうか。
それにしても腹に穴が開いているということもないのだが。
たぶん、黒くなってからこれだけ経過してしまってはだめかもしれない。

この日はアサギマダラが羽化した日なので、同時に羽化したら最高だったのだが。
いずれにしろもう少し様子は見に来よう。

ところが5月22日になると何ということか!!!





サナギがなくなっていた。

羽化したのなら殻は残るはずだが、鳥にでも食べられてしまったのだろうか?

残念な結果だったが、冬から初夏まで長い間楽しませてもらった。

これを見つけてくれたKさんに、あらためて感謝です。



アカボシゴマダラ

2022-07-19 12:38:44 | チョウ

長池公園の遊歩道で、久しぶりにアカボシゴマダラが飛んでいるのを見た。

低く飛び道端に降りた。


黄色い口吻を伸ばし何かを吸っている。

表面は乾いていそうだが。




頻繁に飛んでは降りるを繰り返し、足元に来た。





飛び回るのを繰り返していたが、少し落ち着いたところで、望遠ズームで拡大して撮影。


やはり口吻を伸ばしている。



飛翔も撮ってみる。



いい感じで撮れたが、ややピンボケ。





今度はもう少し近くへ飛んで来て、ピントも少し良くなった。




アカボシゴマダラは特定外来生物に指定されていて、もともとこの近辺にはいなかった蝶である。

199年代に神奈川県で人為的に放されたようで、今では関東一円に広がってしまっている。

ただし、何年か前には家を出ると飛んでいるのがアカボシゴマダラで、近所を一周すると一番多く目にするチョウだった。

今では、その時より相当少ない。

同じように、この辺りではゴマダラチョウや、オオムラサキも滅多に目にしなくなり、冬に越冬中の幼虫を細々と見るだけになってしまった。

全体的に蝶が少なく、以前ブットレア(フサフジウツギ)の花には、いろいろな蝶が集まってきたのが、今ではいつ見ても蝶はいない状態である。

どうなってしまったのだろう。



今日の機材はOLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ、M.ZUIKO DIGITAL ED40-150mm F2.8 PRO、MC-20です。
飛翔はプロキャプチャモードです。