ジャケ買い

単行本を買うときは、よくよく考えてから買うことにしているけれど、やっぱり読みたくて買いに行きました。

お目当ての本を見つけ、ヤレ嬉しとレジに直行出来ないのが因果なところ。
子供ならケーキ屋のショーケース、女の子ならジュエリーショップのディスプレイの如く、書店の本棚というものは、すぐにはそこから動くことの出来ない魅力的な場所。
欲しい本が見つかったんだから、ハイさっさとレジへ行きましょう、しかもここは危険な単行本の棚なんだゾ！
わかっている、わかっちゃいるけど見るだけ、とかなんとか脳内会話をしつつも、棚の前から動けない。

そして案の定、こんな時に限って次から次へと買いたい本が目につくのよ。
それでもグッと堪えて我慢の子。
泣く泣く目的の本だけ持ってレジへ行ったのですが、帰って来てからもあのステキな表紙の写真が頭から離れない。
パラッと立ち読みしたら涙腺を刺激するような話が載っていて、イカンイカンと買わずに棚に戻して帰ったあの本が頭の中でグルグル回る。
こんな表紙の写真、中を見るまでもなく「買い」でしょう。
なんで一緒に買わなかったんだよ、私のバカバカバカ……。

そしてまた本屋へ行く羽目になりました。


ネッ、抗い難いでしょ？