トコロ変われば品変わる。
以前、東京のお蕎麦屋さんで「たぬき」を注文した時のこと。
「そばでいいんですか?」と訊かれました。
えっ?!「たぬき」ってそばに決まってるやん!と不思議に思いながら待つことしばし。
出てきたおそばには葱と天かすしか入っていません。
「あのぉ……お揚げさんは?」
「はぁ?!」
「甘辛く炊いたお揚げさんが入っていませんが……」
一瞬の間があって。
「あぁ、それだったらきつねそばですよ」
「き、きつねそばぁ?!」
大阪で「たぬき」といえば「きつねうどん」のうどんがそばになったものです。
わざわざ「そば」をつけずとも通じます。
なので「きつねうどん」はあっても「きつねそば」なんて言いません。
「たぬき」といえば甘辛く炊いたお揚げさんののったそばと思い込んでいた私は
かなり動揺しました。
東京の「たぬきそば」は大阪では「ハイカラそば」で、大阪の「たぬき」は東京では「きつねそば」だったのです。
大阪のお蕎麦屋さんで食事をしていたら、若い女性の二人組が「たぬきそば」を注文しました。
後から思えば、イントネーションが標準語っぽかったかもしれません。
「たぬき」と言わずに「たぬきそば」と注文したところから、ある予感を感じずにはいられませんでした。
運ばれてきた品を見て二人は案の定、お店のおばさんを呼びました。
やり取りのあった後、おばさんは二人のテーブルに天かすの入った器を持って行きました。
そして私は聞いてしまったのです。仏頂面で厨房へ戻ってきたおばさんの一言を。
もう一人の店員のおばさんに「どうしたん?」と訊かれたおばさんは吐き捨てるように言いました。
「なんや知らん、ややこしい客や!」
そんなお店のBGM♪三橋美智也蕎麦音頭♪
以前、東京のお蕎麦屋さんで「たぬき」を注文した時のこと。
「そばでいいんですか?」と訊かれました。
えっ?!「たぬき」ってそばに決まってるやん!と不思議に思いながら待つことしばし。
出てきたおそばには葱と天かすしか入っていません。
「あのぉ……お揚げさんは?」
「はぁ?!」
「甘辛く炊いたお揚げさんが入っていませんが……」
一瞬の間があって。
「あぁ、それだったらきつねそばですよ」
「き、きつねそばぁ?!」
大阪で「たぬき」といえば「きつねうどん」のうどんがそばになったものです。
わざわざ「そば」をつけずとも通じます。
なので「きつねうどん」はあっても「きつねそば」なんて言いません。
「たぬき」といえば甘辛く炊いたお揚げさんののったそばと思い込んでいた私は
かなり動揺しました。
東京の「たぬきそば」は大阪では「ハイカラそば」で、大阪の「たぬき」は東京では「きつねそば」だったのです。
大阪のお蕎麦屋さんで食事をしていたら、若い女性の二人組が「たぬきそば」を注文しました。
後から思えば、イントネーションが標準語っぽかったかもしれません。
「たぬき」と言わずに「たぬきそば」と注文したところから、ある予感を感じずにはいられませんでした。
運ばれてきた品を見て二人は案の定、お店のおばさんを呼びました。
やり取りのあった後、おばさんは二人のテーブルに天かすの入った器を持って行きました。
そして私は聞いてしまったのです。仏頂面で厨房へ戻ってきたおばさんの一言を。
もう一人の店員のおばさんに「どうしたん?」と訊かれたおばさんは吐き捨てるように言いました。
「なんや知らん、ややこしい客や!」
そんなお店のBGM♪三橋美智也蕎麦音頭♪
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