中野笑理子のブログ

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20年と小さな幸せ

2015年01月17日 | 日記
阪神大震災から20年。
あの日はちょうど連休明けで、一人暮らしだった私は、タンスの下敷きになり、ロックし忘れたベランダのサッシが大きな揺れに合わせてポルターガイストのように開閉する音を聞きながら、まさかパジャマ姿で布団の中で一人で死ぬことになるとはなぁ……とぼんやり考えていた。
不思議と恐怖はなかったけれど、揺れがおさまって外に出ようとしたら、玄関のドアが押しても引いても開かなくて、外から蹴ってもらってやっと開いたとき、初めて怖くなった。
20年後、まさかまだ同じ会社で働きながら、塾へ通って小説書いているなんて、想像もしなかった。
当たり前のことが一番有難い。
生きていることだけでも奇跡的。
しみじみそう思う。

年末に近所で見かけた、野良猫の親子。
仔猫はまだ手のひらに乗りそうな大きさで、お母さん猫もまだ成猫ではない大きさ。
元日の雪やその後の冷たい雨で、きっともうこの世のものではないだろうと思っていたのが、今日買い物に出た時、ひょっこり出くわして嬉しかった。
遠巻きについて来るのだけれど、今日は何も持っていなかったので、そう言ったら立ち止まって残念そうな顔をして、やがてどこかへ行ってしまった。
買い物中も気になってしまい、ついキャットフードを買って、帰り道に彼女達が通りそうな所にそっと置いて帰った。
どうかあのコ達が食べますように。


すべて意味のあることなのかな?なBGM♪やさしさに包まれたなら by 松任谷由由実♪