中野笑理子のブログ

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三連休

2013年09月24日 | 日記
二週続いた三連休も終わり。
お墓参り、野球観戦、個展、英語落語に行ってきました。

今年はお盆に墓参できなかったので、お彼岸までずっと気になっていたのです。
神戸の山の中にある大きな墓園には母方のお墓があるのですが、ある時同じ墓園の中に父方の祖母の実家のお墓もあることがわかりました。
わかったからにはお参りしなくては、と思ったのですが山全体が墓園というなにしろ広い所です。いくつもの地区に分けられており、ひとつの地区に100以上のお墓があります。地区名だけわかっても果たしてお墓が見つかるだろうかと思いながら行ったのですが、なぜか心のどこかでお墓の方から教えてくれる、という気もしていました。もしわからなかったらお花も持って帰るしかないなぁと思いながら、なんとなくこっちかなぁという勘を頼りにウロウロしていると程なくして見つかりました。なぜわかったのかは、今もよくわかりません。本当にただなんとなく足が勝手に向いたという感じでたどり着いたのです。そしてお墓の前に立った時、お墓が笑っているような気がしました。大きな墓石の左右にひとつづつ小さな石のお墓がある三つ並んだお墓なのですが、真ん中のお墓の石の隙間が笑っているように感じたのです。それもね、ニッコリではなくニタァ~という感じの笑いだったんです。それ以来ずっとお参りしています。

野球観戦は突然偶然にラッキーにも手に入った甲子園球場のチケット。バックネット裏です。甲子園には何度も行っていますが、こんな席で観戦するのは初めて。すごい臨場感!ネクストバッターズサークルにいる選手が目の前です。この日は元タイガース現スワローズの今季で引退する藤本敦士選手もバッターボックスに立ったので、バックネット裏の阪神ファンからもすごい声援が飛んでいました。私も藤本選手のナンバージャージを持っているほど好きだったので、嬉しかった!そしてもう一人、今季で引退する宮本慎也選手も目の前で見ることができて嬉しかったです。それってどっちもタイガースの選手とちゃうやん!いやいや、藤波晋太郎投手、調子は悪かったけどカッコ良かった!他の選手が小さく見えるほど背が高かった。久々の甲子園球場、気持ち良かった!そして家に帰って録画を見たら、自分のような人間が映ってました。しかしこの夏よりも日に焼けました。

日にち変わって神戸の海文堂書店で開催されている成田一徹さんの切り絵展へ行ってきました。成田一徹さんは神戸出身の切り絵作家で昨年10月に急逝されたのですが、今回の個展は神戸新聞で2010年に始まりご逝去により終了した連載「新・神戸の残り香」の出版記念の切り絵展です。絵画とも写真ともちがう、どこか懐かしいタッチの成田さんの切り絵は、見れば見るほど引き込まれてゆく不思議な世界。時間を忘れて見惚れてしまいました。
そして海文堂書店も今月末で99年の歴史を閉じてしまいます。1914年創業の海文堂書店。大正3年です。その頃の神戸の街はどんなだったのでしょう。私は大学が神戸にあったので、元町三宮界隈は毎日のように行っていました。携帯もネットもお金もなかった学生時代、よく友達と待ち合わせをしました。広い書店の中でも、大体このあたりにいるであろう友人をお互いに目星をつけて探して会っていました。今は携帯で電話すればどこにいてもすぐに会える時代だけど、老若男女問わずそういう勘働きが鈍っていっているような気がします。本もネットで買えるこの時代、町の商店街の書店が次々閉店していますが、海文堂書店も。残念でなりません。

個展の後は福島で桂あさ吉さんの英語落語の会。
中高大と英語を習ったにもかかわらず、英会話は全く自信のない私。外人さんに道を訊かれたらすべて「メイビーオバ―ゼア」と答えます。そんな私に英語落語なんて理解することが出来るのか、一抹の不安を抱えながらネイティブのI女史と一緒に行きました。
ドキドキしながら聴いた英語落語でしたが、楽しかった!同じ落語を日本語で聴いたことがあったせいもあり全てとはいいませんが大体は理解できたと思います。けれどどうしても耳から入る言葉をいちいち頭の中で日本語に訳して聴いてしまうので、笑うタイミングはワンテンポずれていたかもしれません。
あさ吉さんは私の大好きな落語家 桂吉朝さんの一番弟子であり、以前落語の「間」について「間」とは英語で何というのか質問したところご丁寧にお答えして下さった経緯もあり、初めて英語落語を体験することができました。外国の方の前で演じるときの苦労や、やはり日本語で笑わすことが一番難しいという話、「けど英語でも日本語でも言葉にすると何か出るんですよね」という言葉に、もしかしたらそれは言霊では?と思った私でした。

目まぐるしく日は過ぎてのBGM♪Aroud the World by Victor Young♪