元国民的(?)AV女優みひろ、なんていう存在は知らなかった。それが、AV女優の道を選んだ真相などを自身で書き下ろした私小説「nude」を発表、更にコミック化されて人気になり、今回同名のタイトルで映画化された(9月18日公開)。そこで、これは面白そう、と思って見てみたのです。新潟の高校を卒業後、女優を夢見て上京、空港の警備員として働くようになった山瀬ひろみ。あるとき、ヌードモデルのスカウトを受け、AVには出演しないことを条件に業界入り。“みひろ”という芸名でグラビアの仕事も増え、女優への憧れが強くなるが、仕事がばれて恋人や親友から反対されて孤立する。やがて、次なるステップのためAVに出演することになるが、そこで待ち受けていた試練とは…、という物語。
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こういう人は大体、自我と上昇志向が強いものです。ひろみも、仕事の合間に渋谷などに出かけて、わざとスカウトの目にとまろうとする。そして、ついに成功。だけど、それからあとが、いけません。ヌードグラビアを見つけられて、親友に絶交され、恋人になじられたあげく別離し、それで極度におちこむ。それでもVシネマに挑戦するが、AV出演は断固として断り続ける。その辺の拒否反応が、最初の志とは違って、よくわかりません。みひろに扮するのは、「リアル鬼ごっこ2」「アウトレイジ」などの渡辺奈緒子。彼女が演じるみひろ像が、意外に暗く陰湿で前近代的なのです。そこには、言い訳か甘えの思考みたいなものがちらついて、まさに少女小説か少女コミックのような語り口に終始する。
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みひろが、やっとAV出演を決意したものの、その後もウジウジし続けるくだりには、思わず「あなたには、AV女優としてのたくましさや活力はなかったの?」と言いたくなる。監督・脚本(共同)は、「結び目」で男女関係の毒々しさを浮きぼりにした小沼雄一。みひろが同棲中の恋人と別れるシーンで、こんなくだりがある。恋人が、キムチ鍋を作って彼女の帰りを待っている。そこで別れ話の際に、恋人が鍋をひっくり返してみせるような修羅場があるのかなと思っていたら、それもなく、恋人はおとなしく彼女のもとを去る。ラスト、故郷・新潟に戻ったみひろが、海岸でひとり寂しく考え込むくだりは、思わず「ナニ、コレ!?」という感じ。それでも、AV業界の仕組みを垣間見る、という点で興味を引かれる作品ではあります。みひろは10年6月にAVを引退、本格的な女優活動を行うと発表しました。
2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
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- Unknown (ゆり)
- 2025-04-07 09:00:22
- アダルトスカウト渋谷のよっちやん当時は美人多く女子大生小坂めぐる実名出演は少ないアダルトデビューは6ー7出演消えるが多く今は配信でスカウトマンはビデオ販売で人気今はミステリアス
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- Unknown (ゆり)
- 2025-05-03 02:15:51
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