北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H23年 地方議会議員特別セミナー

2011年08月05日 | まちづくり
 札幌市で「地方議会議員特別セミナー」が第一法規㈱の主催で開かれました。
ちょっと高めの参加費でしたが参加してきました。約60人ほどの参加者でしたがニセコ町や留寿都村の新人議員さんも参加していました。



 講師は北海道大学公共政策大学院院長の宮脇淳教授で、「地方議会議員の今日的役割と課題」についての講演でした。
 まず現状認識の確認からはじまりました。
現在は大きな構造的な変化の過程にある。「少子高齢化社会」と「グローバル化社会」。日本の将来は、人口減少と急激な少子高齢化が確実に進むとされている。北海道の人口も22世紀には現在の札幌市の人口約200万人程度まで減少すると予測されている。社会は国際化からグローバル化に進んでおり、国境と言う垣根が低くなり、国同士というより地域と地域との繋がりが密になってきており、ひとつの地域で完結できる状態ではなく、連携や連帯などが求められている。さらに地域の個性が問われている。
北海道の農業や観光などが優れていると思っているが、実際は、観光をみても外国人が訪れる定番は、東京、大阪、京都で北海道はベスト5にも入っていない。東日本大震災における首都圏からの企業の避難先は、札幌や名古屋ではなく大阪という実態。
 地方分権の時代。なかなか進まない現実。
地域の個性が問われている。人口減の基礎自治体。近隣との連携、役割分担や補完が必要。横並びではなく、「やる自由」と「やめる自由」を持つこと。
 地方議会・議員の基本。
議会は議論の場。そのために議会のルールが必要。住民の声を聞く。しかし、住民参加の長所・短所を念頭に理念を持て判断をする。多数が正しいとも限らない。議会として否決することもありえる。
議会改革は、議論のできる場、政策を作る場としての議会となるために行うもの。

 住民との関係をしっかり持たなければと再認識したセミナーでした。


 

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1 コメント

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Unknown (智太郎)
2011-08-16 13:52:06
最近の若い世代は自分達だけの自由な時間を願い子供をつくらない世帯が増えているそうですがコレこそが、日本の抱える問題の少子高齢化社会の因ともいえないかと感じるのです。
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