北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

新緑の景観色ミニWS

2008年05月20日 | まちづくり
 4月の「早春の景観色ワークショップ」の第2弾『新緑の景観色ワークショップ』が高原ホテルのレストラン「ピルカ」で開催されました。



 生憎の防風雨にもかかわらず30名弱の方々が参加されました。
前回、外国人の方も参加されたので、今回は同時通訳付です。インターナショナルです。進行は、前回と同じく日本都市計画学会の山本千雅子さんでした。
 まずはじめに井上技研の犬嶋由香里先生による「自然が織り成す美しい色~色彩心理学から見た景観づくり」と題した講演がありました。色を心理学から解き明かし、マーケティングの視点から色を使っている事例の紹介があり、魅力的なリゾート地にしていくためにも色使いが重要な要素であると教えてくれました。また、ひとつの色に対するイメージや感覚が国籍が変わると全然違うこともあるそうです。この辺は、難しいですね。



 次に、前回の色のサンプリングの分析結果の発表がありました。その後、予定していた緑の中の色のサンプリングが雨のため中止となり、「自然景観にマッチした街並み作り」のワークショップが行われました。ヒラフ地区の風景写真の中にグループで色紙を使って街並みを作る作業です。グループ内では、家の色使いが最初は個性豊かですが、だんだん件数が増えてくるにつれて、ある一定の街並みができます。ところが、グループが違うと全然別の街並みが出来上がります。面白いものです。色使いもあまりに統一しずぎると面白みにかけるようです。また、ぽつんと個性豊か過ぎてもだめなようです。やっぱり、ある程度のルールや方向性が必要のようです。