北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

応急危険度判定協議会

2008年05月08日 | まちづくり
「北海道震災建築物応急危険度判定後志支庁地区協議会」の平成20年度の総会が、後志支庁で開催されました。
この協議会は、後志支庁の建設指導課が事務局となり、後志支庁管内の20の市町村と建築関係団体(建築士会、建築士事務所協会、建設業協会)で組織されています。目的は、「地震による被災建築物」の二次災害を防ぐための応急危険度判定を迅速かつ的確に行うために実施体制や支援体制の整備や技術の向上などを地域の関係団体が連携して努める事にあります。
平成17年に組織されていますが、新潟の地震の際に小樽市より市職員が派遣されている以外は、今のところ応急危険度判定士の派遣はなくて済んでいます。
 本日、午前2時頃茨城県沖を震源地にした地震が発生しています。
殆ど毎日のように震度1程度の地震が日本のどこかで発生しているのですが、幸いなことに新潟以降応急危険度判定士の派遣がなくて済んでいますが、災害は忘れた頃にやって来るといわれますので、万が一の備えはしておかなくてはなりません。
 協議会の今年度の事業として、判定士の名簿整備や模擬の判定訓練が計画されました。まずは、判定士の所在や万が一の際の連絡の徹底が大切です。最近の不況で会社が倒産したり、会社を辞めたりといったことがあるので、判定士の把握をしなければなりません。また、判定の業務の能力向上を行っていないと、派遣されて使いものにならかったら意味がありません。それに、レッドカードを貼られた建物は、立入禁止となるので住民の方の安全を守るのだけれど、不便も強いるので正確な判定が要求されます。
 まずは備えをしておくことが大切です。