北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

第1回定例会 一般質問3 

2008年03月14日 | まちづくり
 12名の議員による一般質問が終わりました。

 議会広報が年4回発行されていますが、定例会の終わった3ヶ月後になるので、今回の一般質問の内容が町民の皆さんに伝わるのは、6月になります。また、町のホームページにも掲載されますが、同じく6月になります。
そこで、私以外の一般質問で気になった件についてふれておきます。私感が入ってしまいますが、ご勘弁を・・。

「町村合併」について、3名の議員さんから質問がありました。
合併新法の期限が平成22年3月なので、今年、何がしかの動きがないと合併新法の飴玉である3年間で計9000万円の補助金がもらえなくなります。また、羊蹄山麓では、喜茂別・留寿都・真狩の3町村が合併に向けた協議を行っているので、倶知安町が手を上げると4町村になり、山麓の合併の機運も一気に盛り上がりそうです。そんなことから、どうせ数年後合併するなら「今だ」といった考えもあるようです。
しかしながら、町長は慎重な姿勢です。
前回の合併協議会が解散になった経緯もあり、倶知安町が前面に出ると吸収合併を望んでいると誤解され、上手くいかなくなるといった心配をしているようです。
でも、完全に合併を否定しているわけではなく、議会や町民の動きが盛り上がれば態度を決めなければならないといっております。消極的賛成派だと思います。
実際のところ、山麓の6ヶ町村の生活は、もう一体となった暮らし方になっていると思うのです。消防やゴミ・し尿処理は、既に一緒にやっていますし、買い物や病院なども隣町なくしてはやっていけない状況だと思います。ただ、ネックになるのは、それぞれの町が過疎化するのではないかといった心配やこれまでの歴史があるので簡単には合併できないといったところだと思います。
じっくり、考えなければなりません。

「ニセコヒラフスキー場一帯の開発」に関しての質問も、表題は違いますが4名の議員さんからありました。
3月7日にスキー場周辺が、景観地区指定されましたので、一定の基準の範囲内での開発になります。というのも、今まで地域で決めた景観要綱(ローカルルール)で建物を建ててもらっていましたが、法律的な強制力がないので、要綱を守る人と守らない人がでてきて、地域や北海道の要請もあり、法律に準じたルールを作って景観を守っていこうということになったのです。
しかし、景観よりも大きな開発をして、地元の雇用や経済活性を行うべきと考える人もいて、議会を二分した状態になっています。
私は景観を守りながら、その範囲内でリゾート開発すべきと考えています。今回の基準でも5階建ての建物は十分に建設できるのです。
でも、開発推進派の議員さんは、今回の基準は、開発に蓋をしてしまい、地域の発展を阻害し、雇用や経済を停滞させた。何とか、緩和できないのか、というのが趣旨のようです。
都市計画審議会は、町長に「景観地区内において、大規模開発が計画される場合は、別途、開発業者と協議するよう求めます。」との意見を伝えてあるので、地域や町民の理解や基準に合わなくとも景観に配慮されリゾートとして望ましいのであれば、基準を改正して建設できる道を残したのです。
ですから、そのような多くの賛同者を得られるような計画であれば、町と十分な協議を行って、前向きに進めてもらいたいと思います。

以上の2点が特に気になった一般質問でした。